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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説・11.16】:普天間所属機トラブル 原因と再発防止策を示せ

2024-11-16 04:00:20 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説・11.16】:普天間所属機トラブル 原因と再発防止策を示せ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.16】:普天間所属機トラブル 原因と再発防止策を示せ 

 米軍は機体を安全に飛ばす能力が欠けていると言わざるを得ない。安全を確保できない以上、一切の飛行をやめるしかない。

 米軍普天間飛行場所属機が相次いでトラブルを起こし、予定外の着陸を余儀なくされた。14日夕、国頭村宜名真の牧草地にUH1多用途ヘリコプター1機が不時着した。同日午前にはMV22オスプレイ1機が鹿児島県の奄美空港に緊急着陸している。

 ヘリが不時着した場所は牧草地で、国道58号に隣接している。周囲には辺戸区や宜名真区の集落、観光施設がある。着陸時、近くに人がいれば、けが人が出た恐れもあった。この不時着で警察は現場から半径300メートルの範囲で交通を規制した。日米間で定めた「基地外における米軍機事故に関するガイドライン」に沿った措置だが、地域住民にとっては迷惑な話である。

 奄美空港に降りたオスプレイは午前10時12分から5時間余、空港内にとどまった。墜落という最悪の事態を避けるため、民間空港への緊急着陸はやむを得ない面もあるが、常態化するようでは米軍の安全対策が厳しく問われよう。

 いずれのトラブルも警告灯の点灯を理由としている。このような場合、米軍はこれまで「予防着陸」と説明してきた。危険を回避するための措置という意味合いである。このような説明を私たちは受け入れるわけにはいかない。

 今回を含め、普天間飛行場所属機の緊急着陸や不時着は今年に入り5件起きている。そのたびに米軍や防衛省は「予防着陸」としてきた。しかし、その原因や再発防止策に関する説明は十分になされたことはない。事故の不安を残したまま飛行を再開し、トラブルを起こしてきた。

 2016年12月に普天間所属のオスプレイが名護市安部に墜落している。17年10月には普天間所属のCH53E大型輸送ヘリが東村高江の牧草地に不時着し、炎上した。これ以上の大惨事がいつ起きてもおかしくない事態である。

 玉城デニー知事は「事故の再発防止と安全管理の徹底をこれまでも強く申し入れてきたにもかかわらず、このような状況が再び発生し、再発防止に対しての強い不信感を抱かざるを得ない」と述べ、米軍に対する強い疑念を表明した。当然である。

 普天間所属機のトラブルが同じ日に2件発生したことについて、在沖米海兵隊は原因や再発防止策を明確に説明しなければならない。それができないならば、普天間所属機の飛行を続ける資格はないことを自覚すべきだ。

 日本政府も強い姿勢で対処する必要がある。中谷元防衛相は国頭村の不時着を「予防着陸」とし、「安全確保の一つの手段だ」と強調したが、米軍の説明を踏襲するような態度が重大事故の発生を許すのである。米軍に対し、原因究明と再発防止を厳重に申し入れるべきだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月16日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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