路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【JNN世論調査解説】:「なんでそんなに?」内閣支持率7ポイントアップの波紋

2024-05-13 08:00:00 | 【新聞社・報道・マスコミ・雑誌】

【JNN世論調査解説】:「なんでそんなに?」内閣支持率7ポイントアップの波紋

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【JNN世論調査解説】:「なんでそんなに?」内閣支持率7ポイントアップの波紋

 5月4日、5日に実施した最新のJNN世論調査で岸田内閣の支持率が前回調査と比べ7.0ポイント上昇し29.8%。一方、不支持率も7.1ポイント下落した。まずは政府・自民党内の声から紹介したい。

 ■ 【グラフと画像でみる】岸田内閣の支持率 各党の支持率 など

 「え、なんでそんなに上がってるの」(自民党幹部)

 「誰も信じてないな」(自民党幹部)

 「そんなはずがない笑」(自民党関係者)

 「困るんだよ。どうするんだよ(衆議院)解散したら」(自民党関係者)

 「総理の外交は評価するが、自民党にはお灸を据えなければ気が済まない、という感じではないか」(閣僚経験者)

 「外遊の効果が続いたんだと思う」(政府関係者)

 「単純にネガティブな話が続かないタイミングでの調査だったからでしょ」(官邸幹部)

 おおむねこのような意見だ。先月28日に投開票が行われた衆院の3つの補選で”全敗”後の世論調査でなぜ支持率が上がったのか、「意味が分からない」など困惑するような声が相次いだ。一方、上昇した要因について、岸田総理が5月1日から6日の日程でフランス、ブラジル、パラグアイを歴訪した成果について言及する声も多かった。 実際「外遊効果」はあるのだろうか?

 ■「2回分」の外遊効果で支持率押し上げか?

 前回のJNNの世論調査は3月30日と3月31日に行った。この調査の後、岸田総理は4月10日にアメリカ・ワシントンで日米首脳会談、上下両院での議会演説などを行った。この直後の報道各社の世論調査でも内閣支持率は回復基調にあった。今回、5月4日、5日に行ったJNN世論調査は、”外遊2回分”の結果が出たということになる。

 「総理の外交を見て、『岸田さん、一生懸命やってるじゃないか』という感じになったと思う。総理の顔が生き生きしてるでしょ」(閣僚経験者)

 こう分析する閣僚経験者もいた。確かに補選で全敗したことなど内政のネガティブなニュースが一転、外遊では成果が強調される傾向にある。ある総理側近は「支持率は底を打った」との見方を示すが、7ポイントも”急上昇”したことには、当初外遊で支持率回復を期待した官邸幹部でさえ、戸惑いを隠さなかった。

 一方、別の官邸幹部は全敗した補選結果も影響しているのではないかと分析する。

 「補選の結果を受けてその声に耳を傾ける、やるべきことをやるという姿勢が評価されたのではないか」(官邸幹部)

 後述するが、今回の世論調査では「政権交代」を望む声(48%)が、「自公政権継続」を望む声(34%)よりも大きく上回った。政権交代をのぞむ世論が以前にも増しているこの状況に危機感を抱く一定の自民党支持層が回帰した可能性もある。

 ■ウクライナ電撃訪問時も支持率アップ でも広島サミットでは…

 外遊で支持率が上昇した例は過去にもあった。23年3月の調査で内閣支持率は38.3%だったが、4月調査では44.3%と6.0ポイント上昇した。このときは、3月16日に日韓首脳会談があり、63%の人がこの会談を「評価する」と答えた。さらに同月21日には岸田総理がウクライナを”電撃”訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。この際も66%の人が「評価する」と答えた。この2つの外遊が主な要因で、6ポイント上昇したとみられる。

 ちなみに、23年の最大の外交イベントだった5月の広島サミット後の支持率が、(4月)47.2%→(5月)46.7%と下落したのは、マイナンバーのひも付けミスが相次いだことや、総理公邸内で忘年会を開き、親族と記念撮影をするなどした行動に批判が集まった長男・翔太郎氏の秘書官更迭によるものが大きかったと見ている。当時、閣僚経験者からは「サミットの効果が消えちゃったよ。翔太郎の問題はキツかった」などと恨み節が聞かれた。

 ■内閣支持率アップに貢献するのは「人事」と「外遊」

 外交は支持率アップに効果があるのか。2000年以降の内閣で、1か月で5ポイント以上支持率を伸ばした主な例とその主な要因をあげると以下のようになる。

 【小泉内閣】

  2001年11月76.7% →12月83.8%(+7.1)道路公団民営化など特殊法人改革 2002年9月58.6% →(同月20日)75.2%(+16.6)北朝鮮訪問し日朝首脳会談

 【第一次安倍内閣】

  2007年8月26.9% →9月42.2%(+15.3)内閣改造

 【福田内閣】

  2008年7月30.4% →8月35.4%(+5.0)G8洞爺湖サミット、内閣改造

 【麻生内閣】

  2009年3月17.7% →4月26.3%(+8.6)追加経済対策

 【菅(かん)内閣】

  2010年8月45.0% →9月55.5%(+10.5)内閣改造 2011年3月18.0% →4月32.1%(+14.1)東日本大震災での対応(への期待?)

 【野田内閣】

  2012年11月25.2% →12月31.4%(+6.2)党首討論での解散表明

 【第二次安倍内閣】

  2013年1月66.9% →2月76.1%(+9.2)経済対策、TPP交渉 2015年10月47.3% →11月53.7%(+6.4)内閣改造

 【菅(すが)内閣】

  2021年8月32.6% →9月40.8%(+8.2)総裁選不出馬を表明

 辞任表明前後の月ではいわゆる”同情票”で支持率が急回復するケースはよくあるが、そういった例外を除けば、過去の政権で支持率は内閣改造など人事、外交、経済対策などで急増するケースが多くみられた。支持率低迷にあえぐ過去の政権が、人事を刷新して支持率回復を狙うという例は何度もある。

 戦後歴代最長の外務大臣をつとめ「外交が得意」とされる岸田総理も、拉致問題の進展のため北朝鮮を訪問し、金正恩総書記との首脳会談に意欲を示す。2002年初めて北朝鮮を訪問し、日朝首脳会談を行った小泉純一郎元総理は訪朝前後で+16.6%と大きく支持率を伸ばしたが、あれから20年以上経過し、拉致被害者家族が高齢化する中、訪朝だけで支持率が伸びるかといえば懐疑的な見方も多い。 

 ■「政権交代をのぞむ」声が48%に 立憲は”立党時”の水準に回復

 前回に引き続き「自公政権の継続をのぞむ」か「立憲民主などによる政権交代をのぞむか」を聞いた。

 前回に比べ「無回答」が減った影響で、両方とも前回より増えているのだが、「政権交代」が前回調査より6ポイントあがって48%、「自公政権継続」が2ポイントあがって34%という結果となった。では政権交代の可能性は高まっているのか?

 「俺が好きだった自民党はこうじゃない、自民党目覚めてくれって言う、自民党支持者の人が自民党を好きであるが故に変わって欲しいと願いを込めて入れるとこういうこと(政権交代)が起こる」

 5月10日TBSのCS「国会トークフロントライン」に出演した自民党の石破茂元幹事長は政権交代についてこのように話し危機感を示した。 では自民党支持層に限って分析してみると、「自公政権継続をのぞむ」は前回調査より13.1ポイント上昇して77.8%、「政権交代をのぞむ」は0.8ポイント下落して13.5%だった。自民支持層の一定数が前回調査よりも「自公政権継続」をのぞむ意見に”回帰”したことが推測される。

 一方、各党の支持層は以下の通り。

 自民党は23.4%で民主党政権からの復帰後、最低の数字を更新した。この数字は自民党(麻生内閣)が下野する直前、2009年8月の23.8%と同水準だ。 一方、野党第1党の立憲民主党は前回調査から4.1ポイント上昇し、10.2%とおよそ6年ぶりに2桁台に戻した。立憲民主党が2017年に立党した直後の11月調査が11.0%だったので、その水準近くまで回復したことになる。

 2009年の政権交代直前は自民、民主(当時)の支持率はほぼ拮抗、民主が自民支持率を追い越す月もあった。

 現在は差が縮まってきているとはいえ、立憲と自民の支持率が10ポイント違う。有権者が立憲を中心とするいまの野党の政策で判断しているのか、裏金事件を受け「自民党にお灸を据えるため」一時的な受け皿になっているだけか、冷静に分析していきたい。

 【質問項目と結果は以下の通り】

 ●岸田内閣の支持率は29.8%。前の調査より7.0ポイントの上昇。不支持率は67.9%で前の調査より7.1ポイント下落。

 ●政党支持率では自民党の支持が23.4%(1.6ポイント下落)。立憲民主党は10.2%(4.1ポイント上昇)。日本維新の会は4.6%(0.3ポイント上昇)。

 ●衆議院の3つの補欠選挙で自民3敗、立憲3勝の結果について「大いに納得」が27%、「ある程度納得」が52%、「あまり納得しない」が13%、「全く納得しない」が4%。

 ●政治資金規正法の自民党の改正案について「大いに評価」が5%、「ある程度評価」が21%、「あまり評価しない」が38%、「全く評価しない」が34%。

 ●日本国憲法を「改正すべき」が49%(前年同月比で+1)、「改正すべきではない」が35%(前年同月比で変化なし)。

 ●岸田総理にいつまで続けて欲しいかについて、「すぐに交代」が27%、「9月の総裁任期まで」が60%、「できるだけ長く」が9%。

 ●衆議院の解散時期について、「なるべく早く」が22%、「9月の総裁選より前」が28%、「9月の総裁選より後」が22%、「来年の任期満了まで行う必要はない」が23%。 

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  元稿:TBS NEWS DIG 主要ニュース 政治 【政局・JNN世論調査話】  2024年05月11日  06:46:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・05.07】:まとまらないと野党は戦えない 立憲は実践と信頼が必要、維新の他党批判に違和感

2024-05-13 07:40:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

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 ★後半国会では政治資金規正法改正案で与野党が激しく論戦を戦わせる。だが、4日、5日に行ったJNNの世論調査では自民党の改正案を「評価しない」と答えた人が72%に上った。では野党に期待は持てるのか。野党第1党の立憲民主党は補選に勝って浮かれムードだが、自民党敵失との評価国民にはある。自民党ダメだから頼りないが立憲にという消去法的支持では脆弱(ぜいじゃく)だ。同党の前代表・枝野幸男は前月30日、自身のYouTube番組で次期衆院選では定数の過半数(233議席)の独自候補擁立を目指すべきと発言したが、党内には党代表・泉健太降ろしを画策し、復権をもくろむ節があるという。

 ★今の立憲に独自候補を過半数まで増やせるメドはなく野党共闘は必至だ。党は政治パーティー禁止など厳しい法改正を訴えるが、党幹部をはじめ、若手まで6月までパーティー開催ラッシュなのはどういうわけなのか。法改正ができないことを見越しているのか改正される前に全面禁止にすべきではないのか。つまり、パーティー禁止などするつもりはないのだろう。やるべきは政治資金のデータ化を先んじてネットで公開するなど率先して国民に改革を見せることといった政権政党としての信頼を勝ち取ることではないのか。国会内での崇高な理屈よりも実践と信頼が党には必要ではないのか。

日本維新の新ポスター「古い政治を打ち破れ。」(右から馬場伸幸代表、柳ヶ瀬裕文氏 藤田文武幹事長)© 東スポWEB

 ★日本維新の会補選でも振るわず、また立憲批判を繰り広げたことに有権者違和感を持ったことだろう。先月25日、党代表・馬場伸幸と共同代表・吉村洋文(大阪府知事)の写真を並べた新ポスターを発表した。馬場が言うにはキャッチコピーの「古い政治を打ち破れ。」は自民、立憲、共産の3党が対象という。政界からは「万博みたいに時代遅れのコンテンツに力を入れる人たちこそ古い政治」と早速ブーメランだ。他党批判で浮かび上がろうとするところも保守政治とは違うとみられそうだ。野党はまとまらなければ立ち向かえない。(K)※敬称略 

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年05月07日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・05.04】:自民党自体のレベルの低下 さまざまな分野での胆力低下、人材不足は否めない

2024-05-13 07:40:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・05.04】:自民党自体のレベルの低下 さまざまな分野での胆力低下、人材不足は否めない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.04】:自民党自体のレベルの低下 さまざまな分野での胆力低下、人材不足は否めない 

 ★連休を利用して昨今の政党事情を整理してみた。自民党と政治とカネは切っても切れないが、裏金問題がここまで発展するとは思わなかったのではないか。東京地検特捜部が党の幹部級を軒並み捜査すると国民は期待する。だが、リクルート事件も佐川急便事件もいずれも相当数の大物政治家の名前が取りざたされたものの、逮捕者は大物とは言い切れず、それもごく小人数。検察のメディアを使って風呂敷を広げる手法は相変わらずで、検察は手をつけなかったものの、市民団体などが刑事告発していた前政調会長・萩生田光一、元経産相・世耕弘成を2日、地検特捜部はいずれも嫌疑不十分で不起訴にした。

 ★世耕が政倫審で「嫌疑なし、真っ白」と胸を張ったのに今では離党の身。世耕の判断は昭和の政治そのものの価値観。そこからアップデートできていなかった。だが、自民党議員の不祥事は政治とカネだけではない。最近でも女性問題が報じられ、先月25日付で議員辞職した前防衛副大臣・宮沢博行は「欲を抑えきれなかった」とした。自民党衆院議員・武井俊輔の乗った事務所の車は国道で91キロを出していたが、それを自らネットに上げ、謝罪会見を開いた。同議員は3年前にも都内で車検切れで無保険の車を秘書に運転させ、当て逃げ事故を起こしている。

 ★自民党自体のレベルの低下。政治家としての自覚、倫理観やモラルの低下。国民の代表であるとか与党の一員である覚悟など、さまざまな分野で胆力が低下、人材不足は否めない。それは小選挙区制になったからだとか、派閥の機能が作用しないなどの小手先の話ではない。与党政治家としての万能感、権力のうまみだけを感じ、その責任や危険さを感じない、与党の庇護(ひご)の下ならば無理が通るという感覚ではないか。昭和の政治は往々に古くて、悪い政治の例えに使われがちだが、特権的なふるまいはあったにせよ、昨今のような勘違い政治家はあまりいなかったし、国民のため、平和のためという思いが絶えずあったのではないか。(K)※敬称略

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【2024年05月11日 今日は?】:泉谷しげる、浜田雅功、SHELLYら誕生日

2024-05-13 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2024年05月11日 今日は?】:泉谷しげる、浜田雅功、SHELLYら誕生日

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年05月11日 今日は?】:泉谷しげる、浜田雅功、SHELLYら誕生日

 ◆5月11日=今日はどんな日

  満州国軍がモンゴル軍と国境紛争地ノモンハンで衝突(1939)

 ◆出来事

  ▼高松港から出航した国鉄の連絡船・紫雲丸が運搬船と衝突し沈没。修学旅行の小中学生ら168人死亡(1955)▼レゲエ歌手ボブ・マーリー死去(1981)

 修学旅行生など168人犠牲の紫雲丸事故…瀬戸大橋建設へ【香川】© 岡山放送

 ◆誕生日

  ▼泉谷しげる(48年=歌手)▼松尾貴史(60年=タレント)▼浜田雅功(63年=ダウンタウン)▼竹下陽平(73年=フジテレビアナウンサー)▼SHELLY(84年=タレント)▼Dream Ami(88年=歌手)▼尾崎和樹(93年=歌手)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2024年05月11日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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