【株式】:東証、765円安 午前9時15分現在
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【株式】:東証、765円安 午前9時15分現在
11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は午前9時15分現在、前日終値比765円04銭安の2万2741円00銭となった。(共同)
元稿:東京新聞社 主要ニュース 経済 【金融・マーケット】 2018年10月11日 09:45:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【株式】:東証、765円安 午前9時15分現在
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【株式】:東証、765円安 午前9時15分現在
11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は午前9時15分現在、前日終値比765円04銭安の2万2741円00銭となった。(共同)
元稿:東京新聞社 主要ニュース 経済 【金融・マーケット】 2018年10月11日 09:45:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【株式】:NY株急落、831ドル安 過去3番目の下げ幅
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【株式】:NY株急落、831ドル安 過去3番目の下げ幅
【ニューヨーク共同】10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落し、前日比831・83ドル安の2万5598・74ドルで取引を終えた。1日の下げ幅としては2月8日(1032ドル安)以来、約8カ月ぶりの大きさで、過去3番目。米国の金利上昇への懸念が強まった。
NY株価の推移 |
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10日に発表された9月の米卸売物価指数が上昇したことでインフレ加速への警戒感から米長期金利が上昇傾向となり、米企業業績が圧迫されるとの観測から売り注文が加速した。長期化する米中貿易摩擦の悪影響も引き続き懸念された。
元稿:東京新聞社 主要ニュース 経済 【金融・マーケット】 2018年10月11日 08:58:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【トランプ大統領】:「FRB狂った」 株価急落受け非難
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【トランプ大統領】:「FRB狂った」 株価急落受け非難
【ワシントン共同】トランプ米大統領は10日、米利上げ継続観測を背景に株式相場が急落したことを受けて「連邦準備制度理事会(FRB)は狂ってしまった。引き締め過ぎだ」と連日のFRB批判を展開した。選挙遊説先のペンシルベニア州で記者団に語った。大統領が独立機関のFRBを名指しで非難するのは、極めて異例だ。
FRBは米経済の過熱を防ぐため、政策金利を3カ月に1回のペースで引き上げている。11月の中間選挙を控えて好景気を保ちたいトランプ氏は、9日にも「早く動く必要はない」と利上げを急ぐ必要はないとの見方を示していた。
元稿:東京新聞社 主要ニュース 経済 【金融・マーケット】 2018年10月11日 08:44:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:株価急落 為政者たちへの警告だ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:株価急落 為政者たちへの警告だ
世界の市場で株価が急落している。底流には米中貿易摩擦を不安視した市場の動揺がある。「自国第一主義」が自らも傷つけるという現実を米トランプ大統領ら指導者は改めてかみしめるべきだ。
急落のきっかけは米国で物価関連指数が上昇。インフレが進んで企業業績が悪化するとの見方が広がったことだ。問題はそのインフレ不安の背景だ。
トランプ大統領は先月、対中国貿易制裁の第三弾を発表した。これで米国が中国から輸入する製品のほぼ半分が影響を受けることになった。制裁は追加関税で、輸入製品の価格は当然上がる。米国では家電などさまざまな消費財を中国からの輸入に頼る。中国製品に重い関税を課せば物価が上がるのは当然だ。さらに大統領はイランの原油への制裁も発表し価格上昇の原因をつくった。つまり米国のインフレ懸念は自国大統領による自作自演ともいえる。
制裁が引き起こした貿易摩擦で景気の土台が緩んだところに、長期金利上昇という引き金がひかれ株価急落を引き起こした。投資家の不安心理を数値で表す米VIX(通称・恐怖指数)も上昇し、先行き不安が渦巻いている。
日本でも土台は緩んでいる。高値で推移していた株価はあっけなく急落。日本の場合、日銀が年六兆円を目標額とするETF(上場投資信託)の買い入れなどを通じて事実上、株価を支えてきた。急落は株価水準が実態に合わずバブル気味だったことを裏打ちした形だ。株価低迷は企業の含み益を減らし財務を痛める。それが賃金や雇用の抑制につながり暮らしを直撃する恐れがある。
急落は自国の利益のみを追求する視野の狭い政策が、結局はブーメランのように跳ね返ることを浮き彫りにした典型例である。国際社会は米大統領に対し、「米国第一主義は米国自身を傷つける」という事実を何度でもアピールする必要がある。インドネシアで始まった二十カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議など一連の国際会議は、それを実行する格好の舞台となるはずだ。
一方、国内の経済状況をみると、副作用が顕在化する長期の大規模金融緩和や、借金に依存した財政政策が確実に経済地盤の緩みを引き起こしている。それはいつ投機の的になっても不思議ではない。今回、株式市場で起きた大きな動揺は、経済の常識やルールを無視した国内外の為政者たちへの強い警告でもある。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月12日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説②】:改正派遣法3年 安心して働けるように
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:改正派遣法3年 安心して働けるように
改正労働者派遣法が施行されて九月末で三年を迎えた。正社員化の促進を狙い改正されたはずが、逆に雇い止めが広がる懸念がでている。政府は実態を把握し必要なら制度を見直すべきだ。
約百五十六万人が派遣として働いている。派遣は雇用される企業と働く企業が違う働き方だ。働く人にとっては賃金は安く、雇用も派遣先企業の意向に左右され安定しない。
改正前は、企業の派遣受け入れ期間は秘書や通訳などの専門業務を除く一般業務では最長三年だった。引き続き雇う企業は直接雇用を求められた。二〇一五年九月三十日に施行された改正法では、原則どの業務も同じ職場で働ける期間は一律三年とした。
その代わり派遣会社には教育訓練の実施や無期雇用、受け入れ企業への直接雇用の依頼を義務付けた。受け入れ企業には派遣労働者に正社員募集の情報提供などを義務付けた。正社員化を進めるためだ。この規定が生かされるのなら派遣から雇用の安定した働き方に転換できる人が増えるはずだ。
だが、抜け穴がある。働く人を交代させれば企業は派遣を使い続けられる。部署を変えれば同じ人を雇える。これでは企業は人を変えてずっと派遣を使い続けられることになる。
働く人にとっては派遣のまま職場を転々とすることになり「生涯派遣」が増える。当初から、この懸念は指摘されていた。
施行から三年を迎えた今、その懸念が現実のものになりつつあるようだ。十五年以上勤務した人が三年となる前に直接雇用されることなく契約更新を拒否された。受け入れ企業と直接雇用の契約話が進んでいたが、派遣会社が受け入れ企業に「紹介料」を請求したことで契約されなかった。
相談を受ける市民団体には、昨年秋ごろからこうした相談が相次いでいるという。
安倍晋三首相は改正法の国会審議で「正社員を目指す人にはその道を開き、派遣でがんばる人には待遇改善を行うものだ」と説明した。だが実態は企業に都合よく、働く人が理不尽な扱いを受けることになっていないか。
政府は、受け入れ企業の直接雇用の実績など実態を把握し、雇用の安定が進まないのならば制度の改善を考えるべきだ。
派遣法は一二年の改正で法律名に「派遣労働者の保護」を明記、目的を明確化した。それを忘れてはならない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月12日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:ミステリーの女王、アガサ・クリスティは、まるで自分がミステリーの主人公になったかのような事件を起こしている。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:ミステリーの女王、アガサ・クリスティは、まるで自分がミステリーの主人公になったかのような事件を起こしている。
よく知られる十一日間の失踪事件だ▼乗っていた車が、田舎道に捨てられ、車内に身の回りの物もあった。そのころ夫には愛人がいて…。殺害説も浮上し、大騒ぎになる。クリスティはホテルで見つかるのだが、真相について多くを語らずに世を去った。謎解きに挑んだ書籍や映画がつくられることになる▼こちらは一見、第一級のサスペンス劇である。国際的な犯罪対策に取り組む国際刑事警察機構のトップが突然行方知れずになる。妻の携帯電話にナイフの絵文字を残して…▼ただ、中国から総裁に選ばれた孟宏偉(もうこうい)氏をめぐるこの話、どうも中国国内の権力闘争、政治闘争劇の色が濃い。他国には理解が難しい要素が多くて、映画やドキュメンタリー向きではないかもしれない▼予想されたとおり、孟氏は母国で拘束されていた。収賄容疑で取り調べられているという。失脚だろうか。国際的な人気女優が、公の場から突然姿を消し、数カ月行方不明になったのも、話題になったばかりだ。異質の論理で動く国。そんな不気味なイメージがここに来て強まっている▼「誰もが何か隠してるものです」。クリスティの作品で活躍する名探偵ポワロの言葉だ。世界の経済大国に隠れたものが多すぎては困るのだが。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2018年10月12日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説①】:トヨタ・ソフトB 車を社会インフラに
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:トヨタ・ソフトB 車を社会インフラに
新しい移動サービスを生み出すため、トヨタ自動車とソフトバンクが手を組んだ。あらゆるモノがインターネットとつながる時代を迎える中、社会インフラとして車を進化させる挑戦となる。
カラーの違う企業のタッグだ。そもそも、成り立ちが異なる。トヨタがものづくりを地道に続けてきた会社なら、ソフトバンクは通信会社ながら投資会社としての顔も持つ。つい一年前までは技術開発の思想も違った。例えば、人に寄り添うロボットでは、ソフトバンクが自ら感情を持つヒト型を介護現場にも役立てる一方、トヨタは人の代わりに動くだけなら感情は不要と考えていた。
水と油にさえ映る両社を結び付けたのは何か。それぞれ「情報」を巡る事業変化が急速に進んでいるからだ。自動車業界では、ネットで車とつながる情報が増え、さらに自動運転が実現すれば、車の利用が所有から共有へ変わってくるとみられている。トヨタが移動サービスの提供を目指すのも、カーシェアリングや相乗りサービスの普及を見越してのことだ。
通信業界では無線通信の高速化などの対応を急いでいる。ソフトバンクは、ビッグデータを解析する人工知能(AI)への投資を進め、半導体などAI関連企業を傘下に収めてきた。データの収集と分析からサービス提供まで一貫して手がける企業になろうとし、成長を見込める事業として次世代の移動サービスを考えている。
相乗り大手の米ウーバー・テクノロジーズや東南アジアのグラブは、共にソフトバンクが筆頭株主。トヨタも出資して関係を深めている。その両社の提携は国レベルの競争を考えても理にかなう。
車の自動運転や情報化では、自動車とITの世界大手が入り組む形で開発を競っている。トヨタが世界で販売する車から集める走行データと、ソフトバンクがスマホなどから得る人の移動データを融合できれば、「日本連合」としての強みになる可能性がある。
両社が共同出資する新会社が日本で描く事業は、過疎地などで交通弱者の解消を目指している。当面は需要予測に基づく配車で人やモノを運ぶ。将来はトヨタが開発中の商用電気自動車の自動運転を投入し、病院に行く間に予備的診察ができるバスや移動コンビニなどを手がけるという。
規制の壁があるだけに、国や自治体を巻き込み、どう普及するか。海外での展開までにらめば、時間はあるようでない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月11日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説②】:オスプレイ配備 住民の懸念と向き合え
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:オスプレイ配備 住民の懸念と向き合え
米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが横田基地に配備された。安全性に懸念を残したままで、周辺住民らが反対するのは当然だ。日米両政府は、住民らの懸念にどこまで真摯(しんし)に向き合ったのか。
米軍横田基地(東京都福生市など)に一日、CV22オスプレイ五機が正式に配備された。日本国内では、海兵隊仕様のMV22が駐留する沖縄県以外では初めてのオスプレイ配備である。二〇二四年ごろまでに段階的に増やして計十機態勢とし、要員約四百五十人を配置する、という。
オスプレイは、プロペラの向きを変えることでヘリコプターのように狭い離着陸帯から飛び立ち、固定翼機のように遠方まで高速で到達することができる、双方の特性を併せ持つ特殊な機体だ。
岩屋毅防衛相は記者会見で「米国のアジア太平洋地域へのコミットメント(関与)、即応態勢整備の観点から日本の防衛に資する」と横田配備の意義を強調した。
しかし、オスプレイは、その特殊な機体構造から、開発段階から実戦配備後まで墜落事故を繰り返し、安全性への懸念が度々指摘されてきた軍用機だ。
沖縄県の普天間飛行場に配備されたMV22も空中給油訓練中にプロペラが破損して海岸に不時着、大破したり、海外遠征訓練中に海上に着水する事故を起こした。
安全性への懸念は、機体の特性だけにとどまらない。
特殊部隊を運んで敵地に潜入させる作戦を主な任務とするCV22は、夜間や低空での運用が多く、十万飛行時間当たりの重大事故率はMV22を上回る。
政府は、事故の危険性が指摘される飛行方法を米軍施設上空に限定したり、夜間や人口密集地上空の飛行を避けるという日米合意を順守するとして安全性を強調するが、沖縄では合意に反する事例が頻発している。横田でも合意破りが起きないとも限らない。
東京都と基地周辺六市町による連絡協議会は九月、「基地周辺住民の不安は解消されたとは言えない」として、地元自治体からの要請に真摯に対応するよう外務、防衛両省と米軍に要請した。日米両政府はこうした懸念をどこまで受け止めたというのか。
CV22の訓練は横田周辺にとどまらず、長野、群馬、新潟各県の上空に設定された空域や、訓練場のある青森、静岡両県にも及ぶ。もはやオスプレイの配備は、基地周辺住民だけでなく、日本国民全体が考えるべき問題である。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月11日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:米国の心理学者が卒業アルバムを使い、変わった研究をしている。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:米国の心理学者が卒業アルバムを使い、変わった研究をしている。
卒業アルバムの写真を何百枚と集めて、その笑顔を分析する。笑っているかどうか。それは満面の笑みか▼笑顔の度合いと写真の人物の結婚生活を検証してみたところ、あまり笑っていなかった人の離婚率は満面の笑みの人の五倍に上ったそうである。あくまで、米国人を対象にした調査で日本人に当てはまらぬだろう。卒業写真などを撮る際、日本人は米国人ほど歯を見せて笑わないものだ▼そこに満面の笑みはあるのか。心配しているのは、二〇二一年春以降に卒業する今の大学生たちの卒業アルバムの顔である。経団連は新卒学生の就職活動の解禁時期などを定めた指針を二一年卒業の学生から廃止することを正式に決めた▼新たな指針は今後、政府主導の協議で決定するが、突然、ルールが変わると宣言されても大学生や家族は戸惑うばかりだろう。何といっても基本的には六十年超続いたルールである▼将来的には新卒一括採用制度の見直し論議が起きる可能性もある。功罪半ばする日本独特の制度で時代に合わぬところもあるが、極端なことをすれば、学生から笑顔を消しかねないだろう▼新ルールが適用される学生の負担が増えるようなことはやめていただきたい。関係者はアルバムを開くべきだ。自分が就活に奔走した不安な日々を思い出されたい。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2018年10月11日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説②】:日韓宣言20年 東アジア安定を視程に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:日韓宣言20年 東アジア安定を視程に
相互理解と信頼を目指す日韓パートナー宣言が出てから、二十年が過ぎた。朝鮮半島をめぐる情勢が急変している今こそ、両国の協力が重要だ。宣言が示した未来志向の関係を再確認したい。
小渕恵三首相と金大中(キムデジュン)韓国大統領が、「日韓パートナーシップ宣言」に署名したのは、一九九八年十月八日のことだ。
宣言の中で小渕首相は、植民地支配をめぐり「痛切な反省と心からのお詫(わ)び」を表明した。
日韓政府間の合意文書に、歴史認識が盛り込まれたのは初めてだった。一方、金大統領は、日本の国際社会への貢献を高く評価しており、今でも日韓間の最重要文書の一つだ。
この宣言を受け、韓国では日本文化の開放が実施され、韓国の映画館では日本のアニメなどの映画が大ヒット、書店には日本人作家の特設コーナーが広がった。
日本でも、韓国ドラマやKポップのブームが起きた。日韓間の人的交流は今年、一千万人の大台を超える見通しだ。
両指導者の知恵とビジョンによって、両国の文化面の交流が飛躍的に拡大したといえる。しかし、歴史認識をめぐって、両国間には火種がくすぶったままだ。
海上自衛隊は、韓国南部済州島で開かれる国際観艦式への護衛艦派遣を見送った。韓国側から自衛艦旗「旭日旗」の掲揚を自粛するよう求められたためだ。
両国のネット上を中心に、感情的な反応が噴き出した。過去を直視し、相手を認めるという「パートナーシップ宣言」の精神を忘れてしまったかのようだ。
公益財団法人「日韓文化交流基金」が先月実施した両国大学生の交流事業では、会員制交流サイト(SNS)の共同運営や、日本で韓国の歴史をまなぶ機会の拡大を望む意見が出たという。
相互理解を目指す、新たな交流方法を探る工夫も必要だろう。
朝鮮半島を取り巻く状況が、激しく動いている。非核化をめぐる交渉はヤマ場を迎え、二回目の米朝首脳会談が実現する可能性も高まっている。
関係する米国と中国は貿易問題などで対立を深めているが、日韓両国は、民主主義や市場経済といった価値観を共有している。
九日に都内で開かれた式典で安倍晋三首相は、日韓関係の発展を約束した。東アジアに永続的な安定を実現するために、両国の多面的で、成熟した協力関係が欠かせないことを忘れてはならない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月10日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【筆洗】:明治期の大関、朝汐太郎(初代)は若い時、しこ名を変えてはと親方から勧められた。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:明治期の大関、朝汐太郎(初代)は若い時、しこ名を変えてはと親方から勧められた。
「朝汐なんていう素人相撲にありそうな安っぽい名はやめろ」。朝汐は首を横に振ったそうだ。「自分が出世したら朝汐でも立派に聞こえましょう」▼金のしめこみ。締まった体。昭和の名横綱も同じ決意で本名の姓にこだわったか。そしてその名を歴史に刻んだ。第五十四代横綱の輪島大士さんが亡くなった。七十歳▼右を絞り、相手の体勢を高くしておいて、切れのある下手投げを打つ。往時の技を思い出す人もいるだろう。北の湖との「輪湖時代」を築いた。あのころの少年は輪島のダイナミックさと力士としての様子の良さに夢中になった▼一九七四年七月場所千秋楽。本割で北の湖に並び、優勝決定戦も制した。取組の前、トイレから見えた北の湖優勝を見越したパレード準備を見て奮起した▼早くから天才の呼び声が高かったが「自分はちがう」と思っていた。「本当の天才は北の湖さん」。そう考えることで闘志をかき立てたのだろう▼青梅街道を西へ。杉並区役所を過ぎて右に折れる。かつて花籠部屋がここにあった。七二年の初優勝。このあたりをパレードして気分がよかったそうだ。歩いてみる。輪島が手を振る。同じ「阿佐ケ谷勢」の貴ノ花がいる。魁傑がいる。歓声と拍手…。今は、街道からの車の音しか聞こえない。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2018年10月10日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【私設・論説室から】:国民投票という劇薬
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:国民投票という劇薬
英国と欧州連合(EU)の離脱交渉が行き詰まっている。「合意なき離脱」の場合、企業撤退などの経済的打撃だけでなく、英国からEU加盟国への航空便運航認可手続きの煩雑化など、影響は計り知れないという。離脱を決めた二年前の国民投票なかりせば、との思いを強くする英国民は多いはずだ。
人ごとではない。自民党総裁選で三選を果たした安倍晋三首相は、憲法改正の国民投票をと意気込む。民意を直接問う体裁の国民投票だが、危うさがいっぱいだ。国民投票法のCM規制は投票十四日前からの放映を禁じているだけ。民放連もCM量の自主規制はしない方針だ。資金があれば、国会発議から六十~百八十日の投票運動期間中の大半で、CMを活用して改憲を刷り込むことができる。
英国の国民投票では有料のCMが禁止されている。それでも、「移民が社会保障を食いものにしている」など根拠のあやふやな言説が飛び交い、離脱賛成を後押しした。カネをかければ、もっとバラ色の「離脱後」を脚色することもできただろう。
ドイツには国民投票制度はない。ヒトラーに全権を委ねる「総統職」設置などが、国民投票での圧倒的な支持でお墨付きを得たナチ時代への反省からだ。国民投票は劇薬だ。英国の苦境を肝に銘じたい。もっとも、EU離脱撤回への道を開くやり直し国民投票は、良薬になるかもしれないが。 (熊倉逸男)
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】 2018年10月10日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【首相の一日】:10月11日(木)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:10月11日(木)
【午前】9時44分、官邸。10時55分、宮内庁。皇室経済会議に出席。11時26分、官邸。
【午後】1時46分、「奈良の柿」PRレディの平尾かおりさん、朝倉理恵さんらの表敬。2時14分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、本松敬史防衛省統合幕僚副長。53分、日中与党交流協議会の宋濤・中国共産党中央対外連絡部長の表敬。4時22分、全国事業承継推進会議(キックオフイベント)、第5回「富士山会合」に向けたビデオメッセージ収録。5時、根本匠厚生労働相。11分、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長。6時3分、安全・安心なまちづくり関係功労者表彰式。31分、東京・内幸町の帝国ホテル。宴会場「孔雀の間」で「山九創業100周年感謝の集い」に出席し、あいさつ。7時3分、東京・千歳の「マリーズ洋菓子店」。同店を経営する成蹊小学校時代の同級生らとの同窓会に出席。8時57分、東京・富ケ谷の私邸。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】 2018年10月12日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【首相の一日】:10月10日(水)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:10月10日(水)
【午前】9時31分、官邸。38分、閣議。10時10分、東京・富士見の日本歯科大付属病院。歯の治療。11時16分、官邸。32分、薗浦健太郎首相補佐官。
【午後】0時11分、政府与党連絡会議。3時12分、第66回民間放送全国大会、「世界津波の日」高校生サミットに向けたビデオメッセージ収録。4時28分、アジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO)のガストーン事務局長らの表敬。5時16分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、宮川正内閣衛星情報センター所長。24分、北村内閣情報官。47分、ジャーナリストの田原総一朗氏。6時41分、東京・南麻布の日本料理店「有栖川清水」。佃和夫三菱重工業相談役ら財界人と会食。9時10分、東京・富ケ谷の私邸。
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】 2018年10月11日 06:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【首相の一日】:10月9日(火)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:10月9日(火)
【午前】8時33分、公邸から東京・元赤坂の迎賓館。45分、日本・メコン地域諸国首脳会議参加者を出迎え。記念撮影。9時1分、少年サッカー交流イベントの記念品贈呈。11分、首脳会議。10時53分、共同記者発表。11時27分、首脳会議参加者を見送り。40分、官邸。
【午後】1時37分、岸田文雄自民党政調会長。2時11分、外務省の秋葉剛男事務次官、金杉憲治アジア大洋州局長。53分、東京・虎ノ門のホテルオークラ。宴会場「メイプルルーム」で「日韓パートナーシップ宣言」20周年記念シンポジウムに出席し、あいさつ。3時25分、官邸。4時19分、北村滋内閣情報官。5時24分、迎賓館。52分、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相を出迎え。記念撮影。55分、スー・チー国家顧問兼外相と首脳会談。6時39分、共同記者発表。7時5分、首相主催の夕食会。8時9分、スー・チー国家顧問兼外相を見送り。25分、東京・富ケ谷の私邸。
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