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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破の支援者は地方組織 安倍は政権基盤強化のため

2018-09-20 00:03:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破の支援者は地方組織 安倍は政権基盤強化のため右旋回

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破の支援者は地方組織 安倍は政権基盤強化のため右旋回

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 石破の支援者といえば、まずは地元の鳥取。父・二朗が県知事を長くやっていたので、支援者はその時代から引き継いでいて熱狂的です。

 野上 まあ、政治家は選挙区の後ろ盾があってこそですから、東京生まれの東京育ちの安倍であっても、それなりの地元の支持は当然ありますが、「支援者」と言うなら、日本会議に代表されるような右寄りの人たちと、一部の芸能人も入っていることが異色ですかね。先日も俳優の津川雅彦が死去した際には、安倍はフェイスブックなどに熱心に追悼メッセージを投稿していましたよね。

日本会議系の改憲集会にビデオメッセージ(C)日刊ゲンダイ

    日本会議系の改憲集会にビデオメッセージ(C)日刊ゲンダイ

 鈴木 あとは石破の場合、全国の地方組織も支援者と言えるかもしれません。2009年に自民党が下野した後、石破は政調会長だった。その時代に、全国を回っているんです。選挙応援も、町長選挙のような小さな選挙も含め、要請があればどんな選挙でも行っていた。野党だから時間はたっぷりあるわけですよ。もう一度、自民党を立て直すにはどうしたらいいか、ということも考えて、石破はとにかく地方を回っていた。そうすると、地方組織はこんなところまでよく来てくれた、となって。石破は与党に返り咲いて幹事長になった後も、地方回りを続けていました。

 野上 非自民連立政権誕生時の1993年に初当選し、野党議員として政界入りした安倍は、順風満帆とは言い難かった。例えば、若手厚労族の登竜門である党の社会部会長時には、「介護保険制度」の導入問題でベテラン議員をコントロールできず、厳しい評価を受けるなど、森喜朗政権で官房副長官に抜擢されるまでは目立つ議員ではありませんでした。その後は、幹事長、官房長官とスピード出世し、首相に上り詰めたものの、第1次政権が体調不良から短命に終わったことは周知の通りです。安倍再登板は「まさか」でしたが、本人にとっても「まさか」の12年総裁選の勝利が安倍をして面かじいっぱいに右に切り始める大きな転機になったのではないでしょうか。

 鈴木 右の支持基盤に頼るという?

 野上 そう、石破との決選投票が9ポイント強の小差勝利だったことで政権基盤の強化、特に揺るぎないその「支柱」づくりに迫られたわけです。で、周辺によれば、頼りとなる“即戦力”は祖父・岸信介ともつながる右系列の勢力しかないとして、自民党を右旋回へ持って行くことになったといいます。

 鈴木 石破が地方回りを始めたのは野党の時代からと言いましたが、苦しい時に傍らにいるかどうかというのは、その後の人間関係にとって非常に大きい。それに、石破が応援に呼ばれる選挙は、自民党にとって厳しい選挙なんです。必ず勝てるというのではないから、負けたりするんですが、そんな選挙にも石破さんは来てくれたというのが党員の心に残る。苦しい時に地方を回っていた。負ける選挙でも応援に来てくれた。そういうことが地方組織の信頼につながっている。だから、総裁選でも石破は地方票で強いといわれるわけです。 (つづく・敬称略)

 ▽野上忠興 

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 鈴木哲夫 

1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月08日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:胃腸が弱く飲めない安倍晋三と石破茂の酒食への

2018-09-20 00:02:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:胃腸が弱く飲めない安倍晋三と石破茂の酒食へのこだわり

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:胃腸が弱く飲めない安倍晋三と石破茂の酒食へのこだわり

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 石破は日本酒が好きで、よく飲んでいます。酒は相当強いと思う。アイドルや鉄道だけでなく、日本酒にも石破のこだわりがあって、知識も豊富。例えば、山形のお酒の話をすると、「本当においしいのは酒田市の……」って話が始まる。極め付きは、石破が地方講演に行く際、秘書が3、4時間かけてその地域の神話や伝統、文化を調べること。秘書が調べた資料を今度は、石破が3、4時間かけて読み込み、計6~8時間の下準備をして、地方の講演や飲み会などに出席するわけです。石破は地方について語るとき、「観光の4要素」を口にするのですが、その中に「酒と食べ物が豊かである」という要素がありますね。

47都道府県の動画でアピール(石破茂氏の総裁選特設サイトから) 47都道府県の動画でアピール(石破茂氏の総裁選特設サイトから)

 野上 養育係のウメの証言によれば、安倍は生来、胃腸が弱く、従って酒は飲めない体質です。事実、安倍の大学時代の友人も、「(安倍は)腸が弱いとかでコンパでも酒はほとんど飲まなかった」と振り返っています。安倍本人の告白によると、17歳のときに潰瘍性大腸炎を発症。25歳で正社員となった神戸製鋼の加古川製鉄所勤務時代には、社員寮入寮後、1年も経たないうちに、慣れない職場でのストレスも高じたのか体調を崩して忽然と寮から姿を消しています。実は、2カ月ほど東京で入院生活を送り、そのとき、正式に厚労省が「不治の病」として難病指定する潰瘍性大腸炎であることを宣告されたようです。

 鈴木 (安倍は)会社員時代、全く酒を飲めなかった?

 野上 潰瘍性大腸炎の「3大ご法度」は、①ストレス②飲酒③刺激物の摂取ですから、アルコールはもっての外なわけです。例えば、加古川工場勤務時代の同僚によれば、仕事を終え、車で30分ほどの姫路市内のホルモン焼き屋などに仲間と行っても、安倍だけが酒を飲まず、運転手役をしていたとか。工場勤務時代の元上司も「安倍君は酒は全く飲まなかった」と述懐しています。今でも宴席が苦痛なはずです。一口も飲まないわけにはいかないでしょうし。石破の健康は?

 鈴木 健康面に関しては、石破は大丈夫みたいです。それにしても、安倍を含め、政治家は会食が多いから大変でしょうね。

 野上 ただでさえ、安倍は潰瘍性大腸炎という持病を抱えているわけですから、付き合いの席で飲酒したり焼き肉や、脂っぽい中国料理を食べたりを続けていては余計、体にこたえるのではないかと思います。といって、飲食をしなければ、「健康不安」説を広めることになりかねませんし結局、飲食をせざるを得ない。数年前、安倍が私に「体のほうは良くなったから、これからは『健康不安』とは書かないでね」と言い寄ってきたことがありましたが、インナー情報によれば、安倍は飲食も可能なように体調維持のため何種類もの薬を服用しているようです。それでも時に、基本的には飲めない酒とかご法度の料理で、お腹の調子などを崩すことがあると聞いています。総裁3選を果たしたとしても、安倍は「健康問題」という“時限爆弾”を抱えていくことになるでしょう。 (つづく・敬称略) 

 ▽野上忠興 

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月07日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍の周りは“単色”のオトモダチ 石破に集うのは

2018-09-20 00:02:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍の周りは“単色”のオトモダチ 石破に集うのは父性集団

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍の周りは“単色”のオトモダチ 石破に集うのは父性集団

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 野上 安倍の父・晋太郎は私に「晋三は政治家に必要な情というものがない」と漏らしていましたし、安倍も「父から〈おまえは人として、相手への思いやりが足りない〉とよく怒られました」と明かしています。対人関係はそこに尽きるように思えますね。養育係だった久保ウメが話したように、安倍は「ワガママで自己チュー」、つまり「自分絶対主義者」なわけです。突き詰めれば、人の言葉に耳を傾けず批判を許さず――そんなタイプとなりますか。「男・田中真紀子」といわれるほど敵と味方を峻別するとみられていますから、推して知るべし。晋太郎の小言の意味がよく分かります。

総勢20人(C)日刊ゲンダイ

       総勢20人(C)日刊ゲンダイ

 鈴木 逆もまた真なりで、石破は論理的に説明できないことを嫌う性格ですから、情と利害が複雑に絡み合う永田町で人望を集めるのは苦手でしょうね。仲間ということでは、安倍の周りにいる人は似ていますよね。多彩な印象がない。

 野上 安倍を知る自民党長老が「政治家、学者、文化人、ジャーナリスト、周りはみんな同じタイプばかりだな」とか言ったことがありましたが、安倍も含めて“単色”と言いたかったのでしょうね。小泉政権の官房副長官時代、講演先で「憲法上は原子爆弾だって問題ではない。小型であればですね」とブッて物議を醸す舌禍事件を起こしています。官邸や党幹部からクギを刺されもしましたが、一部の議員の間で株を上げたんです。若手時代の安倍はひょろっとした優男で、近寄りやすい風貌だったこともあって、「若手タカ派の旗手」だとか、「タカ派の貴公子」とヨイショされた。このとき安倍を担いだタカ派議員の仲間が今の「オトモダチ」の原型と見る向きがありますね。

 鈴木 石破も自分に似たタイプの人間が自然に集まってくるのに任せている感じですかね。子分を集めてメシを食わせたりということもあまりやらない。石破を政界に引き入れた田中角栄は、そういう点で天才的なものを持ち合わせていて、石破も非常に尊敬している。だったら真似すればいいものを、自分はあそこまでできない、中途半端になるからやらない、と。政策で集まればいいと考えている。総裁選出馬を見据えて、2015年9月に石破派と呼ばれる「水月会」を立ち上げたのですが、情や利害で動く母性的な永田町と対照的な父性集団です。

 野上 ベタベタしない?

 鈴木 しない、しない。総裁選出馬にあたって、派閥の仲間が飲み会をセットして会合を重ねていますが、いまそれをやるべきだからやらなければ、という感じがある。〈石破さんと初めて飲んでイメージが変わりました〉と参加者からの評判は悪くないんだけど、石破は崩れた飲み会を生真面目にやっている印象ですね。

 野上 政治家は表と裏があるというか、腹に一物あって動くところがあるじゃないですか。安倍の周辺には、安倍が有する権力・権威を笠に着て、安倍を持ち上げながらうまく立ち回ろうとする人が少なくないようです。一方の安倍はそういうヨイショに乗ってしまうところがあり、何かにつけて利用されてしまう。世間の目が視野に入らないわけです。西日本豪雨の時に「赤坂自民亭」の酒宴に参加して批判を浴びましたが、その典型ではないでしょうか。(つづく・敬称略)

 ▽野上忠興 

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月06日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】: 石破はとことん探求するオタク 安倍はとにかく

2018-09-20 00:02:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破はとことん探求するオタク 安倍はとにかくミーハー

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破はとことん探求するオタク 安倍はとにかくミーハー

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 石破はことあるごとに「オタク」と呼ばれていますよね。眉をひそめてもおかしくないのに、本人は意に介さず、ニコニコと笑顔で応じている。石破はそれが政治家として面白いと捉えているんです。確かに、マンガ、アイドル、鉄道、軍事なんかは非常に詳しい。クラシック音楽にも精通している。ですが、石破が「オタク」と呼ばれるのには違和感があるんですよね。何にでも興味を持って、好きなものをトコトン探究し、自分だけが大好きな部分を見つけることに喜びを感じるタイプ。俗に言うオタクのこだわりとは違う印象です。

防衛庁長官時代の石破氏と14年の国際映画祭でスピーチする安倍首相(C)共同通信社

  防衛庁長官時代の石破氏と14年の国際映画祭でスピーチする安倍首相(C)共同通信社

 野上 安倍にはそういうこだわりはないですね。学友たちに聞いても「とにかくミーハーだった」との言葉が異口同音に返ってきたものです。学生時代は麻雀をよくやっていたといいますし、いまはゴルフが気分転換なのでしょう。小学校高学年の頃はよく「映画監督ごっこ」をしていたほど映画は好きです。ダウンタウンの松本人志やHKT48の指原莉乃らと会食したり、芸能界との付き合いも深めています。

 鈴木 石破は大学時代に「石破のヤマかけ講座」を開いていたくらいで、もともと知的ゲームがすごく好きなんです。例えば、カラオケの楽しみ方も違う。たまたま一緒にしたことがあるんですが、まずテーマを出すんです。「今日は雨が降っているから〈雨〉。それに〈昭和〉を掛けよう」といった具合で、昭和の曲で雨にまつわる選曲で縛りをかける。思いつかないような曲を歌われると「これ来たかーっ」と悔しがり、今度は自分がタイトルに〈雨〉のない曲を入れて、「歌詞に入っているでしょう」と言われると「見抜かれたーっ」と。好きなことに付加価値をつけてさらに楽しむ癖があるんです。軍艦であればこれは大砲が160度しか回転しない、あれは180度回転するとか。鉄道にしたって、何型のSLで車輪のここがどう違うとか。知識の深掘りを楽しんでいるんです。

 野上 「オタクも極まれり」ですね。周辺によれば、安倍は一時期、バイオレンス映画をよく見ていたといいますし、菅原文太などの任侠モノも時には見ているようです。

 鈴木 首相動静にその手の映画観賞は出てきませんよね?

 野上 トップリーダーですから、“公私”は別なのでしょう。今年の元日は六本木で妻・昭恵ら親族と「オリエント急行殺人事件」を観賞していましたが、ストレス解消のために外遊時にスカッとする気分転換用のDVDを持って行くことがあるとも伝え聞いています。ひところは東京・富ケ谷にある私邸の母・洋子が起居する3階の居間で、ソファの真ん中に安倍が陣取り、洋子らと3人並んでバイオレンス映画を一度に何本も見ることもあったそうです。

 鈴木 自宅の居間で親子並んでバイオレンス映画ですか……。

 野上 周辺は「血がハデに吹き飛ぶような映画を何本も付き合わされるわれわれもたまらない」とか言っていましたが。

(つづく・敬称略)

 ▽野上忠興 

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月05日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は消去的選択で政界へ 石破は田中角栄の一喝が

2018-09-20 00:02:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は消去的選択で政界へ 石破は田中角栄の一喝が契機に

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は消去的選択で政界へ 石破は田中角栄の一喝が契機に

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 野上 安倍は特攻隊の生き残りだった父・晋太郎とは違って、政治家を強く志していたわけではありません。私の取材に「職業政治家への道をはっきり意識したのは中学の高学年から高校時代にかけてだった」と話していましたが、実際は違うでしょうね。学生時代も何をやろうか迷いあぐねていた。「あまり勉強は好きではなかった」と安倍も言っていますが、要するに勉強が苦手。だから自信がない。進路を決める大学3、4年になっても「政治家になる」と明確な言葉で聞いた仲間はいませんし、卒業後は米国に語学留学。晋太郎の選挙区事情もあって神戸製鋼所に“政略就職”しています。

安倍晋太郎と田中角栄(C)共同通信社

       安倍晋太郎と田中角栄(C)共同通信社

 鈴木 政治家を目指していない点は石破も同じです。大学3年の頃に参院議員だった父・二朗に「政治家になる気はあるか」と聞かれ、「まったくありません」と答えている。卒業後は三井銀行(当時)に入行しました。

 野上 安倍の場合は次男だったことも影響しています。安倍家は選挙区の後援会も含めて、2歳年上の兄・寛信が後継という考えでいた。安倍兄弟は学生時代から選挙を手伝ってきたのですが、社会人になってから寛信が政治家は嫌だと突っぱねたのです。冬の選挙応援で風邪をこじらせ、ウイルスが脊髄に入って3カ月ほど入院生活を送った。衆人環視の政治家の生活にも耐えられないと。それで安倍にお鉢が回ってきたというわけです。晋太郎が外相就任直後にサラリーマンを辞めさせられ、秘書官になったことが政界入りの契機で、いわば消極的選択です。

 鈴木 石破のターニングポイントは、父・二朗をがんで亡くしたこと。二朗が師事した田中角栄が遺志をくんで葬儀委員長を務めてくれた。石破が後日お礼に行くと、「父親の後を継いで政治家になれ」「君の父親は県知事15年、参院議員7年。君が後を継がなかったら、これまで応援してくれた地元の人に申し訳ないと思わないのか!」と迫られた。当時24歳で参院の被選挙権がない。それを告げると、「再来年は衆参ダブル選だ! そのときはおまえも26歳だろう!」と。欠員が出る衆院選に出馬しろ、と言われたんです。結果的にダブル選にはなりませんでしたが、三井銀を退職して角栄の派閥だった木曜クラブ事務局に勤務。二朗の逝去から5年経った1986年の衆院選で旧鳥取県全県区(定数4)に初出馬し、28歳の全国最年少国会議員として最下位でしたが初当選しました。

 野上 安倍は、晋太郎ががんで病床に伏す中、出馬準備を始めました。晋太郎は67歳で亡くなり、安倍は当時36歳。2年後の93年7月に臨んだ弔い合戦は旧山口1区(定数4)に8人が立候補する大混戦でしたが、後援会がフル稼働し、2位に約3万票の大差でトップ当選しています。石破と違ってスタートは野党議員となりましたが。 (つづく・敬称略)

 ▽野上忠興 

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。  

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月04日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 


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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:性格は正反対 感情最優先の安倍と論理的説明に

2018-09-20 00:02:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:性格は正反対 感情最優先の安倍と論理的説明に拘る石破

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:性格は正反対 感情最優先の安倍と論理的説明に拘る石破

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 情と利害関係で成り立つ政治の世界では、石破みたいなタイプは面倒がられるかもしれません。理詰めで知的ゲームを楽しむところがあって、子分を集めてメシを食わせたりということもあまりやらないし、そんな時間があったら本を読みたいなんて言ったりするから、“永田町文化”の中では冷たく感じる人もいるでしょうね。

 野上 安倍の場合は、幼少期に両親が不在がちで、母親の愛情に飢えていたというのが、やはり性格形成に影響しているでしょうね。養育係のウメが言うには「強情っ張り、わがまま、言い出したら聞かない」。ただ、度胸はあるんです。例えば子どもの頃、夏休みの最終日に宿題が終わっていないと、兄の寛信は涙顔になる。しかし晋三は平気で、ウメが「宿題は済んだの?」と聞くと、ノートは真っ白なのに「うん、済んだ」と平気で嘘を言って、始業式には「行ってきまーす」と元気よく家を出ていったといいます。

問題になった赤坂自民亭(西村康稔のツイッターより)

   問題になった赤坂自民亭(西村康稔のツイッターより)

 鈴木 言い出したら聞かないというのなら、石破にもそういうところはあります。初恋の女性と結婚したことからも分かるように、一途なんですよ。こだわりや執着は強い。ただし、石破の場合は整合性というのがどうしてもはずせない。「どうしてこの人がいいのか」「なぜ、このやり方でなければならないのか」と、論理的に説明できるかにこだわってしまうんですね。石破側近が盛んに「父性の人」と言うのだけれど、変な情で動くことはない。もちろん感情的な恨みつらみはあるけれど、論理的に許せるかどうか。だから、「目をかけてやったのに後ろからタマ撃ちやがって」みたいな部分は、石破には少ないかもしれませんね。

 野上 ウメは「晋ちゃんは自分の感情が最優先で、個人的な恨みは忘れず、気に食わないとテコでも動かないタイプ」と回想しています。それでいて甘えん坊。排他的というか、敵と味方を峻別し、厳しい意見を言う人は遠ざけて、居心地のいい人ばかりで周りを固めてしまう。だから、「オトモダチ優遇」となり、オトモダチ重用人事に対して自民党内に不満、批判、異論が蓄積されてきている。

 鈴木 かつて中曽根康弘は「風刺画の題材にされてこそ一人前の政治家」と言いました。自分に厳しいことを言ってもらえる環境こそ為政者に不可欠ですよね。西日本豪雨の時の「赤坂自民亭」も、誰か「今夜はやめよう」という仲間はいなかったのか。

 野上 被災者のことを考えれば、まずは「軽率だった」と謝って当然なのに、「指示できる態勢は整えていた。私は何も悪いことはしていない」と開き直る。絶対に誤りを認めたがらないんですね。安倍は父・晋太郎から「おまえには政治家として必要な情がない」「相手の立場に立って考えることをしない」と散々、怒られたと聞いていますが、安倍を知る人たちは「非を認めないのはコンプレックスの裏返しでは」と言いますね。勉強ができなかったことに強烈なコンプレックスがあるというわけです。だからこそ、秀才だった祖父・岸信介への憧憬をより強くしたのかもしれませんね。 (つづく・敬称略) 

 野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年09月01日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破茂は愛妻家 安倍晋三・昭恵は“仮面夫婦説”は

2018-09-20 00:02:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破茂は愛妻家 安倍晋三・昭恵は“仮面夫婦説”は本当か

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:石破茂は愛妻家 安倍晋三・昭恵は“仮面夫婦説”は本当か

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 慶大法学部に入った石破は、第2外国語(ドイツ語)の授業で妻・佳子と出会います。第一印象は「こんなにきれいな人がこの世にいるのか!」だったそうで、「高根の花だった」と回想しています。

 野上 森友問題で安倍の妻・昭恵は日本中の注目を集め、メディアにさまざまな形で取り上げられましたが、石破の奥さんのことはあまり知られていませんね。

 鈴木 石破は学期末試験の前に、出題を予想する「ヤマかけ講座」を開いていました。そこに彼女がやってきた。しかも、その時に石破のヤマが見事に当たったそうなんです。彼女から「ありがとう」とお礼を言われ、付かず離れずの関係が始まった。その後も、彼女に気に入られたい一心で必死に勉強したそうです。石破は「慶応の他の同級生と違って、高級車があるわけでもないし、ナンパのテクニックもない自分は勉強しか武器がなかった」と話していました。

安倍夫妻と石破夫妻(C)日刊ゲンダイ

      安倍夫妻と石破夫妻(C)日刊ゲンダイ

 野上 真っ赤なアルファロメオを乗り回していた安倍とは正反対の学生生活ですね。安倍が森永製菓の社長令嬢だった昭恵と知り合ったのは84年、父・晋太郎の外務大臣秘書官を務めていた時代になります。当時、電通勤めの昭恵との初デートをセットしたのは安倍の友人でした。ところが、昭恵が待ち合わせ時間に30分も遅刻してきたため、安倍は「第一印象は良くなかった」と振り返っています。後に昭恵も「政治家の家は大変そうだから気乗りしなかった」と語っていますが、3年間の交際を経て、87年6月に華燭の典を挙げました。同年5月に兄・寛信もウシオ電機会長令嬢と挙式していますが、名門・名家の家柄だと、結婚相手も自分で選べないのでしょう。古参秘書は「一種の政略結婚だった」と述懐しています。石破の結婚までの経緯は?

 鈴木 三井銀行に就職が決まっていた石破は、慶大卒業式の日に「結婚を前提に付き合ってほしい」と佳子に告白します。生まれて初めての恋の告白でしたが、木っ端みじんにフラれた。転機は石破が24歳の時、自治大臣に就任したばかりの父・二朗が病に倒れ、81年に亡くなったことでした。その葬儀に、音信不通だった佳子から弔電が届いたのです。これを機に再び連絡を取り合うようになりました。

 野上 夫婦そろって慶応卒というのも、エスカレーターで成蹊と聖心の安倍夫婦とは対照的ですね。

 鈴木 父の死後、田中角栄に「政治家になれ!」と言われた時のエピソードもふるっています。角栄から結婚について聞かれた石破が「同級生の彼女がいる」と話すと、角栄は「その同級生はどこに勤めているんだ?」と。佳子は当時、丸紅に勤めていたんですよ。ロッキード事件の関係で、角栄にとっては耳にするのも嫌な会社です。案の定、「俺に恨みでもあるのか!」と激高するのですが、そこで奇跡が起きた。実は佳子の両親が新潟出身なんですね。それを伝えると、角栄も「新潟か。それならいい」と収まったそうです。鳥取の地元でも、佳子の評判はすこぶるいいですよ。石破も「自分が政治家を続けられるのは妻のおかげ」と公言している。本当に愛妻家ですね。安倍夫婦は仮面夫婦とも言われていますが、実際のところ、どうなんですか?

 野上 そう見る向きもありますね。ファーストレディーが居酒屋を経営するなんて前代未聞ですし、「家庭内野党」と公言して夫の安倍がやることに異を唱えるなど、破天荒なのは間違いない。苦労知らずの似た者夫婦なのかもしれません。

 (つづく・敬称略)

 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は安保否定論の教師にブチ切れ 石破は15歳で

2018-09-20 00:01:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は安保否定論の教師にブチ切れ 石破は15歳で単身上京

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は安保否定論の教師にブチ切れ 石破は15歳で単身上京

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 鈴木 知事の息子ということで中学校でイジメを受けた石破は、「このまま鳥取にいて嫌がらせが続けば、この子はおかしくなる」という母の決断によって、15歳で単身上京し、慶応義塾高校に入学します。そこでは誰も「石破」という名字を読めなかった。鳥取では、石破と言えば「ああ、知事の息子か」となるのに、「せきは」とか「いしやぶり」とか呼ばれる。それが何よりうれしかったそうです。同級生には中川一郎元農相の息子、1級下には石原慎太郎の長男・伸晃ら、いわゆる権力者の一族が山ほどいて、特別扱いされることもない。のびのびと学校生活を楽しんだそうです。

祖父の受け売りで反論(60年安保闘争)(C)共同通信社

     祖父の受け売りで反論(60年安保闘争)(C)共同通信社

 野上 安倍の高校時代のエピソードといえば、「安保が戦争を誘発」と唱える社会科教師にブチ切れた一件が印象的です。「待ってください!」と立ち上がった安倍は、「安保条約の第2条にある経済条項が日本の繁栄の基礎を築いた」とまくしたてた。その教師は議論に乗ってこなかったそうですが、クラスメートの一人は「その時の安倍君の満足そうな顔はよく覚えている。とにかく自己主張の強いヤツだった」と述懐していました。もっとも、安倍は著書「美しい国へ」の中で、<本当を言うと、そのとき私は、条文がどんなことになっているのか、ほとんど知らなかった><祖父からこれは日本の発展にとって大きな意味があると聞かされていたので突っかかってみたまでだった>と種明かししています。安保について勉強していたわけではないが、敬愛する祖父の業績を否定されて激高し、受け売りで反論をしてしまう。そういう気質は今も変わっていないように見えますが。

 鈴木 石破は高校時代は庭球部でテニスに打ち込み、ほとんど女性と口をきく機会もなかったそうです。慶応高校生ならモテそうなものですが、女性と縁がないまま、あっという間に3年間が過ぎて、慶応大学法学部法律学科に進学。大学では真面目に勉強していたようです。特に刑法は性に合ったらしく、学期末試験の時に「石破のヤマかけ講座」を開設するまでになります。

 野上 対照的なのが安倍で、成蹊大学法学部政治学科に進むも、本人や母・洋子も認めていることですが、勉強熱心ではなかった。実際、大学時代の恩師が「勉強していなかった。ましてや経済、財政、金融などは最初から受けつけなかった」と振り返っていました。真っ赤なアルファロメオで通学し、雀荘通いとアーチェリー部の活動にいそしむ毎日。アーチェリーを選んだのは、「スキーやテニスだと腕の立つ連中が入ってくるが、アーチェリーならスタートが一緒でハンディがない」と考えたそうなんです。学友が言う「要領のよさ」が、ここにも顔を出していますね。ちなみに学友は「美人が多かった学習院アーチェリー部との合コンが楽しくて仕方なかったようだ」とも明かしていました。

 鈴木 石破の場合は一途というか、慶大の同級生で「石破のヤマかけ講座」に来ていた女性が、今の奥さんです。

 (つづく・敬称略)

      
 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月30日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は山口に馴染み薄 地方にこだわる石破と・・・

2018-09-20 00:01:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は山口に馴染み薄 地方にこだわる石破と決定的に違う

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍は山口に馴染み薄 地方にこだわる石破と決定的に違う

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 野上 安倍の選挙区は山口4区(下関市・長門市)ですが、本人は生粋の東京っ子。生まれた時の自宅は港区六本木にあったと聞いていますが、その後、父母とともに渋谷区南平台の岸信介邸の敷地内に転居しています。安倍がまだ2歳のころですね。養育係だった久保ウメによれば「晋ちゃんはおむつが取れるかどうかというころ」だったそうで、広い家の中をちょこまかと歩き回っていたそうです。当時の岸は隣にあった女優の高峰三枝子の夫の洒落た洋館を借り受け、晋太郎・洋子一家を住まわせていた。両親が不在がちだった幼少期の安倍は隣の岸家に入り浸って、祖父に甘えていました。だから、ずっと東京育ちです。

長門市にある安倍家の墓(C)日刊ゲンダイ

    長門市にある安倍家の墓(C)日刊ゲンダイ

 鈴木 その点、石破は生まれこそ東京ですが、建設省の事務次官だった父・二朗が鳥取県知事になったため、1歳半で鳥取に移り住み、そこで中学卒業の15歳までを過ごしています。選挙区の鳥取1区(鳥取市・倉吉市ほか)に実際に住んで、鳥取大学の付属小学校と中学校に通っていました。

 野上 国立の小中学校ですね。それなりに勉強したわけだ。安倍は小学校から大学までエスカレーターでお坊ちゃん校とされる成蹊学園です。

 鈴木 知事の息子ということでいじめられた石破は、小中学時代はあまりいい思い出はないと言っていますが、鳥取で幼少期を過ごしたことはその後の政治家人生に大きく影響していると思います。なにしろ親父が知事だし、母親も知事の娘で、両親そろって地域やふるさとを大事にすることに強い思い入れがあったんですね。知事室なんかに鳥取県内のあちこちからいろんな人が来て、話をしていくわけですよ。それを大事にしなきゃいけないということを母親がすごく言っていたそうです。そういう刷り込みがある。しかも、父親が参院議員になって師事したのが、地方出身で郷土愛が強かった田中角栄ですから。石破が今でも地方創生を掲げて、地方にこだわるのは、周囲に地方を大切にする人が多かったことが大きいと思います。

 野上 そこが安倍との大きな違いですね。例えば、安倍がTPPに前のめりの動きを見せた時には、下関の農業関係者は嘆いていましたよ。下関は農業や漁業が盛んな地域なのに、地元の産業を守ろうという気もないのかと。東京育ちの安倍も、子どもの頃は夏休みに山口県大津郡日置村(現在の長門市)にあった晋太郎の生家に行って、庭に続く川でウナギを捕ったりして遊んだそうですが、地元の人は晋太郎のことはよく知っていても、晋三はあまり馴染みがない。長州藩の話を好んでしたり、郷土の英雄である高杉晋作の墓参りをしてみたりと、パフォーマンスで山口出身をアピールすることはありますが、地元への愛着ありと感じた記憶は、ありませんね。

 
(つづく・敬称略)

      
 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月29日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:幼少期の安倍晋三は気丈な子…石破茂は・・・

2018-09-20 00:01:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:幼少期の安倍晋三は気丈な子…石破茂はいじめられっ子

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:幼少期の安倍晋三は気丈な子…石破茂はいじめられっ子

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 野上 安倍の母・洋子にインタビューした際、「我が家は独立国家の共同体のようなものでした。皆が勝手に育ってしまった」と言ったものです。この言葉がすごく印象に残っています。幼心に、多忙で不在がちの両親に愛情を求めても得られないことを納得させようとしていたのか、安倍は「泣かない」子供だった。しかし気丈でも、子供は子供。養育係の久保ウメには甘えた。中学生になるまでウメの布団にもぐりこんでいたそうです。

 鈴木 それに比べると、同じ政治家一家でも、石破家はまだ普通の家庭であり、石破はすくすく育った感じがしますね。もちろん、いろんな苦労はしていると思いますが。

首相に就任した祖父の岸信介に抱かれる安倍晋三(右)/(C)共同通信社

   首相に就任した祖父の岸信介に抱かれる安倍晋三(右)/(C)共同通信社

 野上 安倍は私立の成蹊小学校に通っていた高学年の頃、よく「映画監督ごっこ」をしていたそうです。寂しがり屋だったからというのもありますが、大勢の友達を家に連れてきて。部屋の片隅に安倍が台本代わりの本を持って監督然として座って、「おまえ、笑う時はもっと大きな声で笑って」などと指示を出していた。ウメは安倍のことを「自己主張・自我が人一倍強い」と言っていました。「ああしろ、こうしろ」と振り付けするのが好き。これは現在にも通じるものがあります。今でも安倍は周辺に「政治家にならなかったら、映画監督になりたかった」と話していますからね。

 鈴木 子供の頃の石破はいじめられっ子でした。理由は知事の息子だったからです。国立の鳥取大付属小・中学校に通ったのですが、東大紛争(1968~69年)の後、まだ大学が荒れていて、「反体制」がはやっていた。中学になるとみんな大人びてきて、知事の息子、つまり「体制側」の息子だということでいじめられたのです。知事ですから、住民の反対を押し切って行政を進めると、地元の商店の息子などから「おまえの親父のせいで」などと責められる。決定的な事件は、父親が鳥取駅前の再開発に着手し、用地買収などで揉めていた頃に、駅前で大きな火事があったことです。クラスメートから「おまえの親父が火をつけたんだろう」と言われ、「もうここ(鳥取)にいるのは嫌だ」となった。

 野上 逆に、安倍は神経のずぶとい子供でした。宿題を忘れたり、遅刻をして、先生に「またか」と怒られても平然としていた。めったにいない父・晋太郎が家にいた際に、父の私物がなくなり、子供が悪さをしたと思った父が兄弟をきつく叱ったことがあった。兄はびっくりして半泣きになっていたのに、安倍は「晋三、おまえなのか」と矛先を向けられても、プーッと頬を膨らませて横を向いたまま口を開かない。その状態が何時間も続き、しびれを切らした父が、「晋三、おまえはしぶとい!」と白旗を揚げたそうです。(つづく・敬称略)

      
 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月28日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍晋三は母親の愛に飢えたマザコン…石破茂は・・・

2018-09-20 00:01:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍晋三は母親の愛に飢えたマザコン…石破茂は厳しい家庭

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:安倍晋三は母親の愛に飢えたマザコン…石破茂は厳しい家庭

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 野上 安倍の母、「ゴッドマザー」と呼ばれる洋子は、周知の通り、岸信介元首相の長女です。安倍にとって兄である長男・寛信は安倍家の跡取り。岸にとっても初孫だから、祖父と父・晋太郎の2人は長男を溺愛しました。次男の安倍にとって、これはルサンチマンになっていく。兄は両親の愛情をいっぱい受けているのに、それに対して自分は何なんだ、と。そのうえ、両親とも選挙区の山口へ行ってばかりで、東京の自宅にはいない。安倍はかつてインタビューでこう言っていました。

「ゴッドマザー」の安倍洋子氏(C)日刊ゲンダイ

       「ゴッドマザー」の安倍洋子氏(C)日刊ゲンダイ

 <やっぱり普通の家庭への憧れはあった。人の家に遊びに行って友達が両親なんかと楽しそうに話していたり、父親と何か楽しそうにやり合っていたりするのを見ると、「ああ、いいな」と思ったものだ。それに引き換えうちの家には父は全然いないし、母も選挙区へ帰ることが多かった。だから父がたまに家にいたりすると、何かギクシャクした感じがしたほどだった>

 鈴木 石破は両親が比較的年を取ってからの子供で、父・二朗が48歳の時に生まれました。姉が2人いますが、10歳以上離れているので、実質、一人っ子のようなものです。でもだからといって、べたべた可愛がられたわけではなく、母の和子自身も知事の娘だったことから、石破に対する躾はとても厳しかったそうです。小学校低学年の頃、鳥取県知事だった父を訪ねて知事公舎にやってきた人に対して、石破が何かぞんざいな口の利き方をした。すると母は「出て行けー」と激怒して、石破を家の外に放り出し、一晩入れてくれなかったそうです。

 野上 安倍がいつも一緒なのは養育係のウメ。躾から何から全部任されていた。安倍は母親の愛情に飢えていました。

 鈴木 (安倍は)マザコンですか?

 野上 まあ、そうですね。だから、安倍家を知る人たちは、安倍が岸を持ち上げるのも、祖父を褒めれば母親が喜んでくれるだろうという子供ながらの心理があったんじゃないか、と言うんです。それがいまだにある。それから弟の存在。4歳の時に弟の信夫が生まれるのですが、すぐに病院から岸家に引き取られた。安倍は「お母さん、おかしいじゃないか」と反抗するわけです。やっと弟ができたと思ったら、養子に行ってしまった。大叔父である佐藤栄作が、晋太郎に「本当に(信夫を)渡していいんだな」と念押しする会議まで行われた。病院からそのまま養子に出してしまうなんて、我々のような一般家庭では到底、分からない世界です。

 鈴木 私は石破は「父性の男」だと思うんです。母親に甘えたりというのがなく、マザコンにはならない。厳しい母親を受け入れたのも父性の人だからかなという気もします。安倍に比べたら石破の家庭は恵まれていますね。何不自由ないし、いびつな家族関係があるわけでもない。そういう意味では、石破の方が普通に育ったのかなと思います。

 (つづく・敬称略)

      
 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月25日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:父・安倍晋太郎はバランス感覚…石破二朗は・・・

2018-09-20 00:01:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:父・安倍晋太郎はバランス感覚…石破二朗は事務次官を経験

 『漂流日本の羅針盤』:【徹底比較 安倍晋三と石破茂】:父・安倍晋太郎はバランス感覚…石破二朗は事務次官を経験

 ◆【対談】政治評論家・野上忠興×ジャーナリスト・鈴木哲夫

 安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなりそうな自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)。安倍陣営は既に勝負あったかのような振る舞いだが、“次の首相”を決める戦いである。国民としては、どちらが本当にふさわしいのか詳しく知りたいところ。安倍家を父親の代から知る政治評論家・野上忠興氏と、石破を長く取材するジャーナリスト・鈴木哲夫氏にそれぞれの生いたちや性格、思想信条など、とことん語ってもらった。

石破二朗氏(左)と安倍晋太郎氏(C)共同通信社

      石破二朗氏(左)と安倍晋太郎氏(C)共同通信社

  ◇  ◇  ◇

 野上 安倍さんは皇室までつながる名門の出身です。直系3代は政治家で、父は安倍晋太郎元外相、母方の祖父は岸信介元首相。父方の祖父の安倍寛も元衆院議員で、大叔父には佐藤栄作元首相もいる。きら星のような政治家一家です。

 鈴木 石破さんの父・二朗は鳥取県知事だったんですけど、旧建設省の事務次官を経て知事になり、4期務めた後、田中角栄に口説かれて参院議員に転身し、自治大臣も務めました。ですから、石破さんは政治家2世ではありますが、DNAとしては官僚の流れをくんでいると思います。母方の祖父も内務官僚出身で官選知事を務めました。

 野上 安倍の父方の祖父・寛は反戦の人でした。父・晋太郎は特攻隊の生き残り。いざ出撃という時に終戦になって、「親父の後を継いで政治家になる」と、毎日新聞の政治記者になり、その後、岸の長女と結婚し、岸の秘書になった。特攻隊の経験から「悲惨な戦争は嫌だ」と常に考えていて、「外交はタカだけれど、内政はハト」。共産党の政策だって良い政策なら取り入れるという主義。非常にバランス感覚の優れた人でした。外交にしても「タカ」と言っても、言うべきことはひるまないで絶対に言う、ということ。息子とは違いますね。

 鈴木 石破は、父が建設次官の時に東京で生まれたのですが、父が郷里で鳥取県知事に就任することになり、1歳半で鳥取に移り住んだ。親父さんとはほとんど接点はなかったそうです。そもそも家にいない。小学校に入学したばかりの頃、「お父さんをテーマに作文を書きなさい」と言われ、困ったそうです。父親がどんな仕事をしているのか分かっていなかった。知事公舎に住んでいたから、いろんな人が訪ねて来て、父に頭を下げていくから、「偉い人なんだな」とは思っていたけれど、なぜ偉いのか分からなかった。

 野上 親父が全く家にいないというのは、安倍とも似ています。安倍が2歳くらいの頃から岸が出世階段を上り始めた。それに伴い、晋太郎も岸の外相秘書官、総理秘書官になったので、家にいないわけですよ。その後、晋太郎自身が衆院選に出馬し、3期目では落選したことで、洋子と揃って山口に行きっぱなし。だから安倍は2歳から12、13歳ごろまでの多感な時期を、ウメさんという養育係に育てられたのです。幼心に、どうして自分は寂しい思いをしなきゃいけないんだ、というのがあったんじゃないかと思いますね。
 (つづく・一部敬称略)

 
 ▽野上忠興

 1940年東京生まれ。64年早大政経学部卒。共同通信社で72年より政治部、自民党福田派・安倍派(清和政策研究会)の番記者を長く務めた。自民党キャップ、政治部次長、整理部長、静岡支局長などを歴任後、2000年に退職。安倍晋三首相のウォッチャーでもあり、15年11月発売の著書「安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密」(小学館)が話題。他に「気骨 安倍晋三のDNA」(講談社)など。

 ▽鈴木哲夫 

 1958年福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て13年からフリーに。25年にわたる永田町の取材活動で与野党問わず広い人脈を持つ。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「安倍政権のメディア支配」(イースト新書)など多数。またテレビ・ラジオでコメンテーターとしても活躍。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月24日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<4> ■何から何まで前代未聞

2018-09-20 00:00:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<4> ■何から何まで前代未聞 ■全国民が唖然としたアベ様自民党の異様さと今後の政局

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<4> ■何から何まで前代未聞 

  ◆全国民が唖然としたアベ様自民党の異様さと今後の政局

 安倍政権の支持率は4割だ。しかも不支持率の方が高い。それなのに、事実上の首相を決める自民党総裁選で、自民党国会議員の7、8割が早々に安倍支持に流れる光景は、世論と乖離し過ぎて異様だ。「アベ様に歯向かう者は許さない」とばかりに出馬を断念させたり、政策論争さえ封印しようとする自民党には、全国民が唖然としている。たとえ安倍が3選したとしても、世論の支持は下がることはあれ、戻ることはないだろう。 

 来年は12年に一度やってくる統一地方選と参院選が重なる選挙イヤー。だから参院竹下派は安倍ではなく石破支持を決めたのだ。つまり、来年の選挙で国民が安倍政権にお灸を据えるだろうことを見越した対応である。

 「国会議員の大半が安倍支持なのに、実は同じくその大半が、『安倍首相のままで来年の参院選はもつのか』という不安を抱いている。自民党はおかしな政党です。霞が関は公文書を改ざんし、障害者雇用の水増しまで出てきた。それでも安倍政権は何もなかったかのように、詭弁の政治を続けるのでしょうか。国民の怒りは参院選に向かうことになり、自民党は痛い目に遭うでしょう」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 青木幹雄元参院議員会長、小泉純一郎元首相、古賀誠元幹事長、山崎拓元副総裁らOBが、安倍3選後の政局に何らかの仕掛けを考えているという話もある。安倍は参院選を乗り越えられるのか。


 
左上から時計回りで青木幹雄元参院議員会長、小泉純一郎元首相、山崎拓元副総裁、古賀誠元幹事長(C)日刊ゲンダイ

 本人が望んでも、永久政権どころか3年すらもたないんじゃないか。

 ◆恐らく前代未聞の腐臭を放つ組閣名簿の下馬評

 総裁選はまだ告示もされていないのに、早くも自民党内は「人事話」で盛り上がっているというからどうかしている。安倍3選を見越して囁かれる閣僚人事案からは、露骨な論功行賞と“お友達”優遇がにじみ出ている。

 「いち早く安倍3選支持を明確にした二階幹事長と、無派閥議員を取りまとめる菅官房長官は留任が濃厚です。財務省の決裁文書改ざんで批判の矢面に立った麻生財務相も留任か、世論の手前、閣内に残すのが難しければ、党副総裁との観測が流れている。一方、支持表明が遅れた岸田派は、現在の閣僚4ポストのうち複数が召し上げられるとみられています」(自民党関係者)


 
裏ガネ問題はいまだに説明なし(C)日刊ゲンダイ

 さらに〈官房長官・下村博文、経産大臣・甘利明、総務大臣・小渕優子〉といった仰天の閣僚名簿案まで流れているのだ。利害関係者から50万円を受け取り、大臣室でのツーショット写真まで明るみに出た甘利に、文科相時代に“政治とカネ”でヤリ玉に挙がった下村と、スキャンダルで表舞台を去った人物の名前が挙がるのは、安倍がお友達の“復帰”を熱望しているからだ。甘利は早速27日朝、首相官邸を訪れ、政策提言書を提出する猛アピールだ。

 「3選直後は、レームダック化を避けるため、総裁選での論功行賞に配慮したおとなしめの改造人事を行うかもしれません。ただ、安倍さんは最終的に『任期撤廃』まで狙っている可能性がある。恫喝と懐柔を使い分け、人事で求心力を高め、党内基盤が固まったところで、“お友達”登用に打って出ることも考えられる。結局、これまでの5年8カ月と変わらず、好き勝手な人事で1強体制を強固にしようとするのだと思います」(古賀茂明氏=前出)

 全てがご都合主義の閣僚人事。安倍自民の視線の先に、国民は不在だ。
 

 

       ガンガン攻めるべき(C)日刊ゲンダイ

 ◆野党はこのよにもバカげた総裁選を利用しなければ大バカだ

 ポストと自己保身のため、一斉にアベ様に忠誠を誓う自民党議員。やる前から結果が見えている世にもバカげた総裁選に、心ある有権者はアキれ、お灸を据えたくてウズウズし始めている。

 野党にとっては一大チャンス到来なのに、反安倍票や自民党批判票の受け皿をいまだつくり切れていないのは情けない限りである。

 立憲民主党は現状の野党第1党の地位の維持にきゅうきゅうとしているように見えるし、国民民主党は国民の誰も関心を示していない党代表選でシャカリキ。立憲と国民の間には、昨秋の衆院選で分裂した際のしこりが依然残ってもいる。共産党とは共闘できないという、選挙を考えれば非現実的な主張を続ける野党議員もいまだ少なくない。

 これでは自公は高笑いである。

 「自民党総裁選の投票日の10日後が、沖縄県知事選の投票日です。オール野党で戦う態勢をつくって、辺野古新基地建設に反対した翁長知事の後継者を全力で支援して、勝ちにいくべきです。安倍首相が3選したとしても、沖縄で自公候補が負ければ、政権にとっては大打撃となります」(角谷浩一氏=前出)

 そして来年の参院選が「天王山」だ。2007年の参院選で当時の民主党が勝利し、衆参でねじれを起こしたことが、09年の政権交代につながった。野党がその気になれば、同じことが再現できる。

 「来年の参院選で自公が過半数を割るようなことがあれば、07年同様、安倍首相は退陣に追い込まれる可能性がある。野党が連携して候補者調整すれば、大勝できるのです。来年の参院選は政治の転換点になるのではないか」(森田実氏=前出)

 この一大チャンスを利用できなければ野党は大バカだ。政権を取りにいく気があるのかどうか、野党の本気度が問われている。           

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月27日  15:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<3> ■何から何まで前代未聞

2018-09-20 00:00:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

 

【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<3> ■何から何まで前代未聞 ■石破はどれだけ取れば、生き残れるのか、干されるのか。干されて離党が最善の道

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<3> ■石破はどれだけ取れば、生き残れるのか、干されるのか。干されて離党が最善の道

 国会議員票で安倍が7~8割を押さえたため、石破の頼みの綱は地方票だ。党員の中にはモリカケ問題などでの安倍の不誠実な対応に違和感を抱いている人も少なくない。国会議員のように「雪崩を打って安倍」とはならない可能性が高い。

 「今度の総裁選は、国会議員票405票、地方票405票、合計810票で争われます。首相は国会議員票で300票以上取るのは当然のこと、地方票でも3分の2以上の270~300票獲得が目標です。裏を返せば、石破さんが地方票で4割近く(150票前後)取れば、安倍首相は真っ青になるでしょう」(自民党関係者)

 安倍が地方議員を官邸や公邸に招いて接待攻勢をかけたり、地方組織に石破の集会を開かないようドーカツをかける中、それでも石破が地方票で4割に達すれば、「次」の芽も残る。だが、安倍が地方票でも7~8割取る圧勝になれば、石破は干されるどころか、政治生命まで潰されてしまいかねない。

いっそ党を離れろ(C)日刊ゲンダイ

      いっそ党を離れろ(C)日刊ゲンダイ

 政治評論家の森田実氏はこう言う。

 「石破さんは『正直』『公正』という政治家としての生き方の“本質”を問題提起して立ち上がった。戦いに敗れて干されるぐらいなら、自民党を飛び出し、野党のリーダーになって、国会を立て直す道を選ぶべきではないですか。日本の政治全体を考え、断固として行動すべきです。かつて加藤紘一元幹事長が、当時の森喜朗首相に対する野党の不信任案への賛成を断念し、結局、それを機に事実上失脚しました。石破さんには、あの二の舞いにならないで欲しい」

 石破は決断できるのか。

“やるやる詐欺”に翻弄され……(C)日刊ゲンダイ

    “やるやる詐欺”に翻弄され……(C)日刊ゲンダイ

 ◆安倍が「やる」と言っていることは全部口だけ

 安倍は出馬表明で、見事なまでに空疎な言葉を並べた。

 「日本は大きな歴史の転換点を迎える。今こそ日本のあすを切り開く時だ」「平成のその先の時代に向けて、新たな国づくりを進める先頭に立つ決意だ」「歴史の大きな転換点を迎える中にあって、どのような国づくりをしていくかが争点だ」などと仰々しいセリフを連発。鹿児島という場所柄、維新の英傑気取りだったが、中身はスカスカ。「国づくり」の具体策は何ひとつ言っていない。

 これまでも「秋の臨時国会で憲法改正案提出を目指す」「私の手で拉致問題を解決する」と豪語してきたが、威勢のいいのは口先だけ。いずれも夢想の域を出ない。

 「臨時国会の改憲案提出を連立を組む公明党が認めるわけはないし、拉致解決も常に“やるやる詐欺”で安倍首相は北朝鮮に全く相手にされていません。この時期に『改憲』と『拉致』を強調するのは、自分の支持基盤である右派の党員へのアピールに過ぎない。決意だけが空回りし、具体性に欠けた言葉は、政権継続のみが自己目的化していることの表れ。あと3年、ひたすら権力の座にしがみつきたいだけなのです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 安倍が「やる」と言っていることは全てが絵空事。権力亡者の素顔を隠すための煙幕である。

 次は「全国民が唖然としたアベ様自民党の異様さと今後の政局        

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月27日  15:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<2> ■何から何まで前代未聞

2018-09-20 00:00:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<2> ■何から何まで前代未聞 ■現首相のくせに圧勝にシャカリキになるのはなぜなのか

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【自民党】:総裁選の不気味さと異様さ<2> ■現首相のくせに圧勝にシャカリキになるのはなぜなのか

 「相手候補を壊滅させるくらいの圧勝しかない」。現時点で細田派(94人)や麻生派(59人)、岸田派(48人)、二階派(44人)などの主要派閥の支持を得ている安倍は国会議員票の7~8割を押さえたとされ、周辺議員の間では、こんな強気の発言がバンバン飛び交っているという。

 さらに安倍が今、掘り起こしに力を入れているのは地方票だ。12年の総裁選では、地方票300票のうち、石破が165票、安倍は87票しか取れず、36都道府県で石破に負けた。これがよっぽどトラウマになったのか分からないが、今春から「私と会いたい人がいたら誰とだって会う」と言って首相官邸や公邸で地方議員や党支持団体との会合を積極的に重ね、石破の“牙城”の切り崩しに躍起になっていた。

12年の総裁選 36都道府県で石破氏に負けた(C)日刊ゲンダイ

  12年の総裁選 36都道府県で石破氏に負けた(C)日刊ゲンダイ

 総裁選は現職が圧倒的に有利なのは言うまでもない。知名度は高く、絶大な権力とカネを握っているからだ。「すでにゲームオーバー」と報じている新聞・テレビもある中で、なぜ、安倍は「圧勝」にシャカリキになっているのか。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

 「安倍さんは3選しても次はない。ということは、終わりが見えているから求心力を失う。つまり、レームダック化するわけです。改憲を何が何でも成し遂げたいと考えている安倍首相にとって、(国民投票のためには)世論の支持を集めなければならないから、何としても強大な権力を維持したいと考えているはずです。それには総裁選で圧倒的多数の票を得る必要がある。そのためになりふり構わない戦いをしているのでしょう」

 国会議員票を固めたといっても、民意を反映しているのは、やはり地方票。地方で過半数以上の支持を得なければ、世論は安倍に不信任を突き付けたのも同然なのだ。

安倍首相(C)日刊ゲンダイ

       安倍首相(C)日刊ゲンダイ

 ◆後出し出馬表明が象徴する安倍陣営のセコさと卑劣、後ろ暗さ

 総裁3選に意欲マンマンだったにもかかわらず、後出しジャンケンのように出馬表明した安倍。ここに安倍の政治姿勢のセコさと卑劣さ、後ろ暗さが表れている。

 総裁選の選挙期間は9月20日の投開票日を除くと13日間。しかし、地方票の投票が19日に締め切られることや、11~13日は安倍がロシア・ウラジオストクで開かれる国際会議に出席するため、実質的な選挙期間は1週間ほどしかない。このため、10日に出馬表明した石破は公開討論の開催を度々、安倍に呼びかけてきたが、陣営は「まだ出馬表明していない」との理由で“拒否”し、政策論争を避けてきたのだ。安倍の出馬表明直前に示された選挙日程によると、公開討論会の予定も日本記者クラブなどの2回だけ。テレビ出演も石破とは同席せず、単独出演を考えているというから逃げ回るにもホドがある。現職総理でありながら、正々堂々と政策論争する気はハナからないのだ。

 その一方で、裏ではヤクザ顔負けのドーカツで石破潰しを画策。安倍支持を表明しない国会議員に対して「傷がつきますよ」と脅したり、来夏の参院選で改選を迎える参院議員に「潮目が変わるかも」とスカシたり。人事で徹底的に干すとドヤし上げている。一部報道によると、安倍陣営は地方組織に対しても講演会などに「石破を呼ぶな」と圧力をかけて潰しているというから異常だ。

 「(安倍陣営の)強引な手法がまかり通り、皆が唯々諾々と従っているのは、かつての『三角大福』(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫)のような有力な政治家が党内にいないという人材難の証しであり、『とりあえず安倍さん以外、他にいない』というだけのこと。国のトップリーダーを選ぶ重要な選挙だというのに、これでは国民が冷めているのもムリはありません」(小林吉弥氏=前出)

 時事通信の世論調査で、6カ月連続で不支持率が支持率を上回る「アベ政治」。安倍陣営も、そんな国民の怒りを知って後ろめたさを感じているからこそ、わざと中身のない総裁選にしたいのだ。

 次は「石破はどれだけ取れば、生き残れるのか、干されるのか。干されて離党が最善の道      

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2018年08月27日  15:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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