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チラシの裏

花咲くいろは

2011年09月30日 | アニメ・特撮
日常を描く作品が得手なPAworksの初のオリジナルアニメでしたが、最終回を迎えてしまい残念です。
あと1年くらいやってもらっても良かったですねえ。ずっと観ていたかったなあ。

PAworksは作画力では日本のプロダクションの中ではトップの一つじゃないですか。
素人がこんなこと書いてもなんの足しにもなりませんけど。

「なにが言いたいのか分らない」とか「2クールは長すぎる」とか、ネットでは言われていたみたいですが、
この「さまざまな出来事が無秩序に起こる」というリアルな感じこそ「日常」の最たる表現ではないでしょうか。
一応、「主人公の女子高生がわけあって祖母の旅館にやって来る」という入口がありますが、
そこから始まって最後に旅館が閉館して終わるという、仕切り線で物語が区切られているわけではありません。
その世界のほんの半年(物語内では1年弱?)をカメラが映していただけ、という気がします。
この設定は、「シムーン」でも同じような視点で脚本が書かれていたと思うのですが、
脚本を書いていたのは同じ岡田麿里でした。(「シムーン」では後半のメインライター、花咲くいろはでは構成脚本)
「花咲くいろは」の最終回で閉めた旅館の中を歩く女将が幻を見るカットは、
「シムーン」のラストで二人の少女がタンゴを踊るカットになんだか通じるような気がします。
今年は大活躍の岡田麿里は第16回アニメーション神戸賞個人賞を受賞しました。めでたい。
第16回アニメーション神戸賞

その岡田麿里が小説まで書いた、『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』ですけど、
アニメでは花火を上げるまでは個人的にはすごく盛り上がったのですが、
最終回があれれ?という感じで、ジェットコースターで頂上からいきなり谷へ落ちちゃったような気分でした。
これも素人の勘ぐりですが、花火のあとにもう1話分か2話分の脚本があったのでは? 
不測の出来事で無理やり縮めざるを得なかったのではないかと思ってしまいます。

というわけで、NHKラジオ第1で放送されている「渋谷アニメランド」のゲストが岡田麿里(10月1日放送分)。
そのあたりのことを話してくれるのか、どうか。
渋谷アニメランド

※前半の「シムーン」話はよかったけれど、後半はやや支離滅裂気味だったようなマリー。


■みんちの抱き枕
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