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奇跡なす者たち

2011年09月29日 | SF
ジャック・ヴァンス「奇跡なす者たち」はひさしぶりにヴァンス節が楽しめました(まだ全部読み終えてませんが)。
表題作はSFマガジン掲載時に読んでいましたが、そのときに感じたことを改めて思い出せてもらいました。
思索/アクション、SF/ファンタジーの按配ぶりが絶妙で、ワンアンドオンリー作家の職人芸が楽しめます。
「SFらしさ」を味わいたいならばヴァンスはおすすめです。
いつだったか「最近のSFに登場する宇宙はアメリカ社会を拡大しただけ」なんて書きましたが、
ヴァンスの描く宇宙は「アメリカ人に都合のよい」世界ではないんですね。
ここでもレムほどまったく通じない異文化ではなく、按配のよい異文化さ(?)が職人芸です。

■奇跡なす者たち ジャック・ヴァンス 国書刊行会
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