バスで行こう！

ハンナ・バーベラの「スーパースリー」が出たのでいっしょに思い出したのが
「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」です。
どちらもバンドものつながりで。
「スーパースリー」は初期ビートルズのような60年代初めビートグループをモデルにしているようですが、
「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」は60年代後半のサイケバンドをもじっているように見えます。
「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」は原題「Josie and the Pussycats」、
1970年にアメリカで放映されていたそうです。
わたしが見ていたのは、小学生の頃でしたからやっぱり1971年か72年ころか。
ストーリーはいたってシンプルで、
ガールグループの「子猫チャカチャカーズ」がツアーの最中に
いろんな怪人や宇宙人と遭遇して、心ならずもドタバタで事件を解決する、というもの。
話中で、メンバーはバスで移動するという設定になっていました。

ドラドラ子猫とチャカチャカ娘(オリジナルＯＰ）


↓　日本版ＯＰ
http://www.youtube.com/watch?v=Hn3uO1U0_SE

はっきり覚えていないのですが、もしかしたら同じハンナ・バーベラの「弱虫クルッパー」と混同しているかも。
こちらは学生のオカルト研究会の面々がワゴンで世界各地を巡りながら幽霊、宇宙人、怪物のからんだ事件を解決する話。
永井豪に「オカルト探偵団」という作品がありますが、
70年代にはサイキック・デティクティヴを前面に出した作品はあまり無かったと思います。
いまは、漫画・ラノベ・アニメ等でそんな作品は掃いて捨てるほどありますけどね。

弱虫クルッパーＯＰ日本版




閑話休題

とにかくバスで移動するという設定が、時代を象徴しているような気がします。
アメリカではＬＳＤなどのドラッグ文化が華やかなりし頃、
やっぱりサイデリックなカラーリングをされたバスがドラッグカルチャーのシンボルみたいだったそうです。
実際にグレイトフル・デッドはバンドのツアーにシンパたちが一緒に回っていたりしていたそうです。
どんな感じかというと、ちょっと違いますが、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」とか、
映画「ジーサス・クライスト・スーパースター」の冒頭部分を見ると、分かる気がします。

マジカル・ミステリー・ツアー



Jesus Christ Superstar (1973) Overture


今見ると苦笑してしまいますが、当時はかっこ良かったんだあ。
↓　挿入歌の「わたしはイエスが分からない」は名曲。
http://www.youtube.com/watch?v=18GTVeXNWfg

「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」に戻りますが、
作品としてのかつての吹き替え日本版は現在出ていないようす。オリジナル版はアメリカで出ているらしいですね。
ようつべで見てみると、ああ、これ「ノーチラス」と「ネモ船長」？みたいなカットがあり、今だから分かるネタ元ですなあ。
また、ロケットなどのメカニックデザインがパルプマガジンの表紙そのまんまみたいな部分もあり、あなどれないです。
そして、一番の魅力は「子猫チャカチャカーズ」のドラマー、ミミですよ！
超天然ボケキャラ（ＣＶ増山江威子）であり、危機が迫ると耳が動く予知能力者（笑）。
しかもドラムがうまい（と思う）。ドラムをたたいている動きがじつにいい。
「けいおん」の律ちゃんよりいい（笑）。
アニメの中のバンドでのベストドラマーは、
ミミ（ドラドラ子猫とチャカチャカ娘）＞ガールデッドモンスターのドラマー（Angel Beats!)＞律（けいおん）　ですね。

Angel Beats!ＯＰ


バンドの演奏カットが見つからないのでＯＰで。
ＰＡworks万歳！　「花咲くいろは」もいいですね。


そういえば、この頃ピンキーとキラーズの主役ドラマが放映されていまして、
「青空にとび出せ!」というタイトルでした。
お話は、ピンキーとキラーズのメンバーの住んでいるアパートが取り壊しになり、
立ち退き料でバス（調べたらキャンピングカーでした）を買って、日本中を巡る話（もちろんフィクション）だったそうです。
第１回を見た記憶は鮮明に残っていまして、
アパートを取り壊すカットが特撮で、円谷プロが担当していたからです。
エンドクレジットでしっかり確認していた、どうしようもないヲタク小学生でしたね。

青空にとび出せ　↓　お聞きになりたい方だけ
http://www.youtube.com/watch?v=IQncDF6_ej0