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チラシの裏

シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件

2014年09月25日 | ミステリ
ホームズとワトソンのコンビに加え、
ジョン・サイレンス博士、カーナッキ、
アレイスター・クロウリー、ジュリアン・カースウェルがそろい踏み。

カースウェルはM・R・ジェイムズ「人を呪わば」に登場する敵役ですが、
「ジュリアン」という名があったとは初見です
(創元版M・R・ジェイムズ傑作集所収の「人を呪わば」には姓しかないので)。

著者はホームズのテレビ作品のガイド本を書いていて
(ジェレミー・ブレット版やカンバーバッチ版のガイド本など)、
カーナッキとジェイムズのファンだそうです。
サイレンス博士の起用はついでみたいなものだったのか。

誰もいない雪の積もったロンドンの大通りで人が死ぬという、
本格マニアもホラー好きも引っ張る力がありそうな幕開けですが、
あとは推して知るべしというところでしょうか。
いつぞやのホームズとカーナッキが登場する「ライヘンバッハの奇跡」よりはマトモな感じがします。
ジョン・サイレンス博士の扱いがちょっと…。
そういえばサイレンス博士の名前が、
279ページの後ろから2行目のところで「サイエンス博士」となっています。
校正担当者の緊張もこのあたりで尽きたのでしょうか。

サイエンス!

トーマス・ドルビー「彼女はサイエンス」
THOMAS DOLBY She blinded me with science


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