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●「1票の不平等」…《議席数にも反映…自民党は選挙区での得票率は約38%に過ぎないのに、60%もの議席を得ていた…公正な選挙だろうか》?

2024年02月22日 00時00分31秒 | Weblog

(2024年02月08日[木])
《1票の格差が最大3・03倍…最高裁大法廷は「合憲」とした…議会制民主主義の根底をなすのは公正な選挙」である》(東京新聞)。「1票の不平等」のその結果が、(桐山桂一さん)《いびつな選挙で多数派を占める政府・与党》のやりたい放題。
 (東京新聞)《「1票の不平等」を巡る訴訟で昨年の参院選を「合憲」と判断した18日の最高裁大法廷判決》。アノ《宇賀克也判事は「違憲・無効」の反対意見を書き、「参議院の民主的正統性が疑問視されざるを得ない」とも述べた》…たった一人だ。

   『●当該選挙民が責任を持って原発推進議員に落とし前を
    《駅前で、何人かの市民に話を聞いてみたが「ピンとこない」
     「難しい」と、関心は薄い。しかし全国で一票の格差訴訟を
     起こしている升永英俊弁護士は「住んでいる場所で
     一票の価値が違うのは、一票の住所差別だ」と強調する》

   『●《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。責任
      ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》
   『●アベ様よりはヅボヅボではない、票の差配などしていない…《ならば、
     なぜ議院運営委員会や記者会見など公の場で堂々と説明しないのか》?
   『●《1票の格差が最大3・03倍…最高裁大法廷は「合憲」とした…議会制
       民主主義の根底をなすのは「公正な選挙」である》(東京新聞)

 東京新聞のコラム【<視点>投票価値の考え方 平等こそが未来を開く 論説委員・桐山桂一】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/307592?rct=shiten)によると、《2022年の参院選では3倍超の格差がある選挙区の有権者数は全体の20%を超えていた。当然、議席数にも反映する自民党は選挙区での得票率は38に過ぎないのに、60もの議席を得ていたこれが公正な選挙だろうか。でも、昨年10月の最高裁判決は「合憲」だった》。
 さらに、桐山桂一さん《いびつな選挙で多数派を占める政府・与党が、専守防衛の枠を超えた軍事部門に莫大な税金を投じる。「新しい戦前の時代だ。五輪万博昭和の夢にすがり、大枚をはたく国でもある国民の生活は苦しくなるはずだ。1人1票の平等があれば、国民の多数意見に沿った政治に転換できるかもしれない。それが未来を開く鍵となると思っている》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/307592?rct=shiten

<視点>投票価値の考え方 平等こそが未来を開く 論説委員・桐山桂一
2024年2月6日 06時00分

 日本の地盤沈下が激しい。

 GDP(国内総生産)は世界4位に転落しそうだし、競争力ある産業も育ちそうにない賃金の伸びは先進国最低レベルだ。

 元最高裁判事の泉徳治氏が著した「私の最高裁判所論」にこんな記述があった。

 〈日本全体の地盤沈下について、いびつな選挙システムが一因をなしていることは明らか(中略)。主権者たる国民の意思が正確には国会に届いていないのである〉

 1票の格差は衆院選で最大2倍超、参院選で3倍超もある。等しい投票価値1人1=が実現すれば、問題が解決するわけではないが、「日本が危機的状況にあるとき、その針路の決定について国民一人ひとりに平等な発言の機会を与えるべきである」と泉氏は説いている。

 たとえ国会が誤った政策判断をしても、1人1票であれば、次の選挙で国民の多数意見に沿った政策変更を実現できる、と。同感である。

 1票の格差は投票権の地域差別である。このため国会での過半数は真の民意と乖離し、政策変更も容易でない

 2022年の参院選では3倍超の格差がある選挙区の有権者数は全体の20%を超えていた。当然、議席数にも反映する自民党は選挙区での得票率は38に過ぎないのに、60%もの議席を得ていた

 これが公正な選挙だろうか。でも、昨年10月の最高裁判決は「合憲」だった。

 15人の判事のうち、「違憲状態」の意見は、検察官出身の三浦守氏と裁判官出身の尾島明氏の2人のみ。「違憲・無効」としたのは、学者出身の宇賀克也氏だけだ。

 尾島氏の意見は明快である。こんな趣旨である。

 「選挙権は最も基本的な憲法上の権利の一つであるにもかかわらず、投票価値が他の選挙区と比較すると3分の1程度しかないのは、平等原則からすれば、議院の構成員が正当に選挙された者であるといえるのかに疑問が付く」

 「選挙権という重要な憲法上の権利が毀損されているときに、裁判所が国会の不作為に過度に寛容な姿勢を見せることは相当とはいえない」

 宇賀氏の趣旨もこうだ。

 「憲法は有権者に形式的に同数の投票権を付与するのみならず、等価値の投票権を付与していると考えられる。投票価値が等しい選挙制度を設計する必要がある

 「国民に等価値の選挙権が保障されなければならず、そうでなければ、参議院の民主的正統性が疑問視される」

 いびつな選挙で多数派を占める政府・与党が、専守防衛の枠を超えた軍事部門に莫大な税金を投じる。「新しい戦前の時代だ。五輪万博昭和の夢にすがり、大枚をはたく国でもある国民の生活は苦しくなるはずだ

 1人1票の平等があれば、国民の多数意見に沿った政治に転換できるかもしれない。それが未来を開く鍵となると思っている。


【関連記事】1票の格差、最大3.03倍でも「合憲」 2022年夏の参院選で最高裁「拡大傾向にあると言えない」
【関連記事】平等な1票はいつ実現する? 国会での議論はほとんど進まず 合区解消に改憲持ち出す自民、「法改正」と立民
【関連記事】衆参の役割を見直す時期が来た? 政治とカネ、地方の人口減、低投票率…国民が望む選挙制度とは
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●《1票の格差が最大3・03倍…最高裁大法廷は「合憲」とした…議会制民主主義の根底をなすのは「公正な選挙」である》(東京新聞)

2023年12月30日 00時00分04秒 | Weblog

(2023年10月24日[火])
えっ、《合憲》?? 小選挙区制というデタラメで死票ワンサカ (獲得した票数と議員数がアンバランス)、カルト協会とヅボヅボなアベ様や細田博之元衆院議長らは票の差配で選挙制度を歪め、この度、1票の格差裁判で最低裁は《合憲》だと言います…。

   『●当該選挙民が責任を持って原発推進議員に落とし前を
    《駅前で、何人かの市民に話を聞いてみたが「ピンとこない」
     「難しい」と、関心は薄い。しかし全国で一票の格差訴訟を
     起こしている升永英俊弁護士は「住んでいる場所で
     一票の価値が違うのは、一票の住所差別だ」と強調する》

   『●《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。責任
      ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》
   『●アベ様よりはヅボヅボではない、票の差配などしていない…《ならば、
     なぜ議院運営委員会や記者会見など公の場で堂々と説明しないのか》?

 東京新聞の【<社説>1票の格差判決 いびつな選挙正さねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/284641?rct=editorial)。《1票の格差が最大3・03倍だった昨年の参院選を最高裁大法廷は「合憲」とした。国会が是正策を怠り、著しい不平等が残るのに納得し難い判断だ。等しい投票価値は憲法上の要請である。平等な選挙の実現を急ぐべきだ。議会制民主主義の根底をなすのは公正な選挙である。だが、昨年夏の参院選は1人1票のはずが、選挙区により1人約0・3票の価値しかなかったいびつな選挙制度は国会の議席数にも反映する自民党は選挙区での得票率は約38%に過ぎなかったのに60%もの議席を得ていた。これで「公正な選挙」といえるだろうか。国民主権では本来、有権者の投票数に正比例する議席数が与えられるべきで、それが「真の民意の在りかである。いびつな選挙制度で当選すれば議席の正統性に疑問符が付くはずだ》。

 アノ《宇賀克也判事は「違憲・無効」の反対意見を書き、「参議院の民主的正統性が疑問視されざるを得ない」とも述べた》…たった一人だ。
 加藤益丈太田理英子両記者による。東京新聞の記事【1票の格差 裁判官15人の意見一覧表…「是正は喫緊の課題」でも「合憲」と最高裁 2022年参院選】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/284565)。《「1票の不平等」を巡る訴訟で昨年の参院選を「合憲」と判断した18日の最高裁大法廷判決。国会は前回選挙から新たな格差是正措置を取らず、格差は拡大したものの、隣接県を一つの選挙区にする「合区」で投票率が低下するなど弊害に言及し、「国民の理解を得る是正」には時間がかかるとして結論を導いた。これ以上の是正の遅れを許さない姿勢も示したが、国会で取り組みが進むかは不透明だ。(加藤益丈太田理英子)》。

 大野暢子記者による、同紙の記事【平等な1票はいつ実現する? 国会での議論はほとんど進まず 合区解消に改憲持ち出す自民、「法改正」と立民】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/284577)。《参院選での「1票の格差」を合憲とした最高裁判決を受け、自民党の世耕弘成参院幹事長は18日、国会内で記者団に「次期参院選に向けて(選挙制度の)議論を進めていく」と述べた。だが「合区」に頼らず、投票価値の平等をどう担保するかなど議論はほとんど進んでいないのが実情で、解消の道筋は見えていない》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/284641?rct=editorial

<社説>1票の格差判決 いびつな選挙正さねば
2023年10月19日 08時03分

 1票の格差が最大3・03倍だった昨年の参院選を最高裁大法廷は「合憲」とした。国会が是正策を怠り、著しい不平等が残るのに納得し難い判断だ。等しい投票価値は憲法上の要請である。平等な選挙の実現を急ぐべきだ。

 議会制民主主義の根底をなすのは公正な選挙である。だが、昨年夏の参院選は1人1票のはずが、選挙区により1人約0・3票の価値しかなかった

 いびつな選挙制度は国会の議席数にも反映する自民党は選挙区での得票率は約38%に過ぎなかったのに60%もの議席を得ていた

 これで「公正な選挙」といえるだろうか。国民主権では本来、有権者の投票数に正比例する議席数が与えられるべきで、それが「真の民意の在りかである。いびつな選挙制度で当選すれば議席の正統性に疑問符が付くはずだ

 かつ昨年の参院選では、格差3倍超の選挙区の有権者数は全体の20%を超えていた。国民に等価値の選挙権を与えている憲法に反するのは明白だ。

 宇賀克也判事は「違憲・無効」の反対意見を書き、「参議院の民主的正統性が疑問視されざるを得ない」とも述べた。全面的に同意する

 「違憲状態」とした他の2人の判事の意見も、昨年の参院選は平等原則に反し、正当化できないとの考えからだ。

 ところが多数意見は、国会での格差是正の見通しが立っていないことは認めつつ、「かつての5倍前後で推移した格差が合区によってひとまず解消した」ことを合憲の理由の一つとしている。

 確かに「鳥取・島根」「徳島・高知」を一つの選挙区にする合区で格差は3倍程度に縮まったが、多数意見の論理によれば、参院では3倍を超える不平等を許容するとにならないか。不平等な選挙にお墨付きを与えるような司法判断には強い違和感を持つ

 全国を9~11程度の地区に分けるブロック制を導入すれば、不平等は大きく解消することが知られている。与党の公明党や多くの野党も賛成している。

 逆に、自民党が主張する「合区解消」の改憲案では格差は容認され、「法の下の平等に反した状態が残り続けることになる。

 議会制民主主義は平等で公正な選挙でないと実現しない。当然だが、改めて主張しておきたい。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/284565

1票の格差 裁判官15人の意見一覧表…「是正は喫緊の課題」でも「合憲」と最高裁 2022年参院選
2023年10月19日 06時00分

 「1票の不平等」を巡る訴訟で昨年の参院選を「合憲」と判断した18日の最高裁大法廷判決。国会は前回選挙から新たな格差是正措置を取らず、格差は拡大したものの、隣接県を一つの選挙区にする「合区」で投票率が低下するなど弊害に言及し、「国民の理解を得る是正」には時間がかかるとして結論を導いた。これ以上の是正の遅れを許さない姿勢も示したが、国会で取り組みが進むかは不透明だ。(加藤益丈太田理英子


◆「国会議員はメッセージをしっかり受け止めて」

 「前回の判決より後退している。がっかり」。訴訟を起こした二つの弁護士グループのうち、山口邦明弁護士グループのメンバーは判決後の記者会見で落胆の表情を浮かべた。三竿径彦みちひこ弁護士は「3倍の格差に裁判所がお墨付きを与えたように読める」と危機感を強めた。

     (「1票の格差」訴訟の最高裁判決を受け、
      「格差是正要求付合憲」などと書かれた紙を掲げる
      升永英俊弁護士(中)ら=18日、東京都千代田区で)

 もう一方の升永英俊弁護士グループも会見し、判決が「合憲」の結論を述べた後の付言で「格差のさらなる是正を図ることは喫緊の課題。選挙制度の抜本的見直しも含め、広く国民の理解を得られる立法措置を講じることが求められている」と指摘した点を評価。伊藤真弁護士は「国会議員は最高裁に突きつけられた『喫緊の課題だというメッセージをしっかり受け止めてほしい」と訴えた。


◆「合区の弊害」に大法廷判決で初めて言及

 訴訟の焦点は、最大格差3.00倍だった2019年選挙から昨年の参院選までの国会の「格差是正への姿勢」をどう評価するか。いずれも最大格差3倍前後だったが、是正策を講じて迎えた過去2回の参院選と異なり、新たな格差是正策を全くとらずに格差が拡大していたためだ。

 国会も何もしなかったわけではない。参院全体の定数増や合区の拡大などを議論したが、16年選挙で導入された「合区」への反対などから実現に至らなかった。公選法の規定で一審となる高裁・高裁支部判決16件のうち、違憲が1件、違憲状態が8件を占めていただけに、大法廷判決も「具体的な検討が進展していると言い難い」と厳しく指摘した。

 一方、合区した4県で「投票率の低下や無効投票率の上昇が続けて見られる」と指摘。「有権者は都道府県ごとに国会議員を選出する考えが強く、選挙への関心や投票行動に影響を与えたことがうかがえる」と合区の弊害に初めて触れた。


◆「投票率の低下は都市部でも起きている」

 参院憲法審査会で合区の問題を指摘してきた広島大法科大学院の新井誠教授(憲法)は「合区が有権者の政治への無関心を誘ったことを憂慮した判決だ。あるべき方向で評価できる」とした上で、「合区の問題はまったなし。今後、国会では、参議院の役割を踏まえ、合区を解消した選挙制度の議論が始まるのではないか」と期待する。

     (2022年の参院選における「1票の不平等」訴訟の判決を
      言い渡した最高裁大法廷=18日、東京都千代田区で)

 「投票率の低下などは合区対象県だけでなく都市部でも起きている。合区への反発を制度改革が進まない言い訳に使っている」と批判するのは、一橋大大学院の只野雅人教授(憲法)。「国会の格差是正を指向する姿勢が維持されていると評価するのは困難」との個別意見を書いた三浦守裁判官と同様に、これまでの最高裁の判断に沿えば「違憲状態」と判断すべきだったと指摘。「国会に格差是正を求めるメッセージが弱まっている」と危惧する。

 「国会は最大格差が3倍前後なら、議論していれば是正策を実現しなくても大丈夫だろうと受けとめるだろう。抜本的な見直しどころか、選挙区の定数の増減など弥縫策びほうさくにさえ取り組まなくなるのではないか」


【関連記事】平等な1票はいつ実現する? 国会での議論はほとんど進まず 合区解消に改憲持ち出す自民、「法改正」と立民
【関連記事】1票の格差、最大3.03倍でも「合憲」 2022年夏の参院選で最高裁「拡大傾向にあると言えない」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/284577

平等な1票はいつ実現する? 国会での議論はほとんど進まず 合区解消に改憲持ち出す自民、「法改正」と立民
2023年10月19日 06時00分

     (国会議事堂の北側半分を占める参議院)

 参院選での「1票の格差」を合憲とした最高裁判決を受け、自民党の世耕弘成参院幹事長は18日、国会内で記者団に「次期参院選に向けて(選挙制度の)議論を進めていく」と述べた。だが「合区」に頼らず、投票価値の平等をどう担保するかなど議論はほとんど進んでいないのが実情で、解消の道筋は見えていない


◆後退した付帯決議

 参院選の1票の不平等を巡っては、最高裁が2010年と13年の選挙を「違憲状態」とした。15年には鳥取・島根両県と徳島・高知両県の選挙区をそれぞれ統合することを決めた改正公選法が成立。同法の付則には19年参院選に向けて制度を抜本的に見直し、必ず結論を得ることが明記された。

 隣接する都道府県の選挙区を統合した合区に対し、与野党から解消や是正を求める声が上がり続けてきた。だが、各党の思惑が交錯して議論は進まず、18年の同法改正時にこの付則は消され、「憲法の趣旨にのっとり引き続き検討を行う」との付帯決議に後退した。

 合区を解消する手段として、自民が改憲を提案しているのに対し、立憲民主党は法改正で対応できると主張。今年5月の参院憲法審査会では、自民が当面は法改正での対応もあり得る、との見解を示した。

 立民の泉健太代表は18日の記者会見で、「立法府として合憲判決に甘えることなく、与野党が協議し、結論を出す努力をしなければならない」と訴えた。(大野暢子


【関連記事】1票の格差 裁判官15人の意見一覧表…「是正は喫緊の課題」でも「合憲」と最高裁 2022年参院選
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●《卑(ミーン)》な「本土」与党・癒党議員らが賛成しようが、《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反》

2019年01月30日 00時00分33秒 | Weblog

#mce_temp_url#[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞2018年12月15日)↑]



マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ 第60回:卑しい人たちがいる……】(https://maga9.jp/190123-6/)。

 《日本人って、いつからこんなに卑しくなってしまったんだろう、と感じてしまうことがあったのだ。もちろん、そんな日本人なんて、ほんの一部ではあるけれど……。懸命に体を張って訴えている人に対して聞くに堪えないような汚語を発し、それを得々とネット上に発信する。いかに匿名性に隠れられるとはいえ、書いた自分を恥ずかしくは思わないのだろうか。しかも、これらの人たちのプロフィールを見ると「日本大好き」「日本古来の伝統を守る」「反日を許さない」などと書いてあるのが多い》。

   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                    …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々

 《日本人って、いつからこんなに卑しくなってしまったんだろう》…、そして、《民度》もグダグダの哀しさ。恥かしいったら、ありゃぁしない。ホシュ」「ウヨク」「アイコクシャが聞いて呆れる。こんなニッポンならば、喜んで「非国民」と呼ばれます。

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
    「《投票したい人の権利を奪えるのか》? つぶやき上で、
     「○と×の二者択一批判」に対して、その首長らは、アベ様や最低の
     官房長官が繰り返す「辺野古が唯一の解決策」という究極の「一択」に
     対して批判したのか?、が指摘されていた」

   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●ハンスト=非暴力抵抗運動で抗う沖縄の市民に対して、
            「その方に聞いてください」とはどういう了見か?
   『●「日本人の誇り」について熱弁をふるう宮崎政久衆院議員(自民)は、
                          堂々と「辺野古破壊に賛成」に一票を
   『●究極の「1択」をゴリ押ししてきた「本土」与党・癒党は
            辺野古破壊に「賛成」票を投じさせるのですね?



 本コラムを引用させて頂きたかったもう一つの理由。
 《卑怯、卑劣、卑猥、野卑、卑屈、卑小、卑下、卑賤、卑俗……。どんな熟語を並べても、ろくな意味はない。とにかく「卑しい」のだ。そういえば『粗にして野だが卑ではない』(城山三郎、文春文庫)という本があったな。反骨の経済人と呼ばれた石田礼助氏の伝記だ。意味は「粗野な人間ではあるが卑しい心は持っていない」といったところか。ぼくが腹を立てているのは、石田氏とは正反対に、その卑しさをツイッター上に臆面もなく書き散らす連中のことだ》。
 ミーン》ではない石田禮助。《石田は代議士たちを前に自己紹介した。「粗にして野だが卑ではないつもり」…「国鉄が今日のような状態になったのは、諸君たちにも責任がある」》。なかなか言えるものではない。

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(1/2)  
     「「国鉄は昼も夜も休みなく、年間五十億の命を預かって運ぶ」
      「仕事の質が違う」「仕事の匂いがちがう」―――。」
     「優待パスをすべて返上した。/モラルあってのソロバンである。
      正々堂々と働き、正々堂々と生きよ
     「「パブリック・サービス」を生きがいとする人々が、グリーン車にただ乗りして、
      心に卑しさを感じないものなのか」」
     「「わしがそんなミーンなことをすると思うのか」」

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(2/2)
     「「閥をつくらぬし、あんなに敬愛できる人はいない。総裁を天職と信じ、
      生き方に自信があった。人間のスケールが違っていた」」
     「…石田にとっての何よりの勲章として…これこそ、「マンキー
      にふさわしい勲章「死後、政府から勲一等叙勲の申し出があったが、
      これも未亡人つゆが頑として受けなかった。…」
     「石田は吐きすてるように、/「おれはマンキーだよ。マンキーが勲章を
      下げた姿が見られるか。見られやせんよ、キミ」/…ただし、ただの
      マンキーではない。/国鉄総裁になり、はじめて国会へ呼ばれたとき、
      石田は代議士たちを前に自己紹介した。/
      「粗にして野だが卑ではないつもり」…「国鉄が今日のような状態に
      なったのは、諸君たちにも責任がある」」

   『●JR: 安全は二の次?、民営化の果てに・・・
               ~石田禮助氏は何を想う?~

 さて、辺野古破壊というデタラメな暴挙に対して、憲法学者の皆さんのご意見は?
 東京新聞の記事【新基地「民主主義に大きな傷残す」 研究者131人が声明】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/CK2019012502000131.html)によると、《百三十一人が賛同した声明では、県民が反対の意思を示す新基地建設を政府が強行することは、日本国憲法の重要な原理である民主主義や地方自治などを侵害しており「断じて容認できない」と批判。辺野古沿岸の埋め立て中止を求めた》そうだ。
 同様に、社説【学者の沖縄声明 憲法違反の指摘は重い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019012502000167.htmlによると、《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反-。百三十一人の憲法研究者がきのう、連名で声明を発表した。日本国憲法に守られない沖縄は異国なのか。政権は誠実に受け止め工事を再考すべきだろう。…政権の対応は、憲法の基本原理である民主主義、基本的人権の尊重、平和主義、そして民主主義を支える地方自治蹂躙(じゅうりん)する-》。
 辺野古破壊…こんなデタラメが続けられていていいのか? な~にが「日本人の誇り」か!
 ミーン》な「本土」与党・癒党議員らが賛成しようがどうしようが、《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反》だ。

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https://maga9.jp/190123-6/

言葉の海へ
第60回: 卑しい人たちがいる……鈴木耕
By 鈴木耕  2019年1月23日


汚語を連発する連中

 かなり腹が立っているので、今回はちょっと言葉遣いが荒っぽいかもしれないけれど、乞うご容赦、です。

 日本人って、いつからこんなに卑しくなってしまったんだろう、と感じてしまうことがあったのだ。もちろん、そんな日本人なんて、ほんの一部ではあるけれど……。
 懸命に体を張って訴えている人に対して聞くに堪えないような汚語を発し、それを得々とネット上に発信する。いかに匿名性に隠れられるとはいえ、書いた自分を恥ずかしくは思わないのだろうか。しかも、これらの人たちのプロフィールを見ると日本大好き」「日本古来の伝統を守る」「反日を許さないなどと書いてあるのが多い。
 「自分と考え方の違う人間を汚い言葉で貶すのが日本古来の伝統なんですか?」と問うてみたくなる。

 こういう連中には「」という漢字を進呈しよう。
 卑怯、卑劣、卑猥、野卑、卑屈、卑小、卑下、卑賤、卑俗……。どんな熟語を並べても、ろくな意味はない。とにかく「卑しい」のだ。
 そういえば『粗にして野だが卑ではない』(城山三郎、文春文庫)という本があったな。反骨の経済人と呼ばれた石田礼助氏の伝記だ。意味は「粗野な人間ではあるが卑しい心は持っていない」といったところか。
 ぼくが腹を立てているのは、石田氏とは正反対に、その卑しさをツイッター上に面もなく書き散らす連中のことだ



「沖縄・県民投票」とは何か?

 沖縄の県民投票が迷走している。本来なら、全県で一斉に行われるべき県民投票に対して、沖縄の5市(沖縄市、宜野湾市、宮古島市、石垣市、うるま市)の市長が「県民投票には参加しない」ことを表明したからだ。
 経緯を簡単に記しておこう。
 若者を中心とする「『辺野古』県民投票の会」(元山仁士郎代表)が立ち上がったのは昨年の5月。
 国政選挙や県知事選で、沖縄県民が繰り返し「米軍基地建設反対」の民意を示したにもかかわらず、辺野古の埋め立て工事を強行する安倍政権。それならばもう一度、はっきりとした形で「沖縄の真の民意」を示そうではないか、という趣旨だった。
 県議会に県民投票実施を提案するには、有権者の50分の1の署名(約2万4千筆)が必要だが、実際には約9万3千筆が集まった。それだけ「民意を示す投票」を県民が望んでいたということになる。
 これを受けて沖縄県議会は10月26日「県民投票条例」を可決、2019年2月24日を県民投票日に決めた。これ自体、何の問題もなかったはずなのだが、危機感を抱いたのは安倍官邸だった。もし圧倒的多数で「基地建設反対の民意」が示されたなら、いくらなんでも工事強行はやりにくくなる。強行すれば本土の世論の反発も招きかねないし、7月の参院選にも影響が出る。ここから安倍官邸の猛烈な巻き返しが始まった。
 裏で暗躍したのが官邸の意を受けた自民党・宮崎政久衆院議員だ。彼は沖縄の保守系市長や市議らに県民投票不参加の裏ワザをレクチャーして回ったのだ。投票を拒否しても罰則はない、刑事罰には問われない、政権との関係を緊密にできる……などと説いたのだという。
 宮崎議員は長野県出身だが、弁護士資格を持ち、沖縄で事務所を開いていたので県内で多少の知名度もあり、そのレクチャーは保守系市議や市長たちにはそれなりの効果があった。県民投票不参加には多少の不安を抱えていた5市の市長や市議らは安心感を植え付けられ、周囲の雰囲気を確かめながら、投票不参加に舵を切った。そのため、不参加5市の約41万人の有権者が投票できないということになった……。


玉城デニー県知事も、投票権を奪われた!

 だが、それでことは終わらなかった。
 元山仁士郎さん(27)は現在、一橋大学大学院在学中なのだが、故郷の沖縄への想いは強く、大学を休学してこの県民投票実現に奔走した。やっと条例制定と投票日設定にこぎつけたのだが、5市の不参加により、県内の約35%の有権者が投票できないという事態に強い衝撃を受けた。
 元山さんの選挙権は宜野湾市にある。宜野湾市長は投票拒否。つまり、県民投票実現のリーダーだった元山さんが投票権を奪われる。さらに凄いことが起きた。なんと、県知事である玉城デニーさんは沖縄市在住だから、県知事も投票権を奪われるという前代未聞の状況に陥った。県知事が「県民投票」に投票できない!? んなバカな!
 元山さんは宜野湾市の松川市長や市議たちに面会、投票参加を要請したが、彼らは頑なに投票参加拒否の姿勢を変えなかった。そのため元山さんは、自分の体を張って訴えることに決めたのだ。
 元山さんは1月15日朝から、宜野湾市役所の前で、県民投票の全県同時実施を訴えてハンガーストライキに入った。これが全国的にも大きなニュースとなった。
 その前に行われていた米政府への「県民投票実施まで辺野古工事をストップするよう求める署名活動」には、なんとあのクイーンのブライアン・メイさんまでがメッセージを寄せ、必要数の10万筆を大きく超え、ついに21万筆を上回った
 これらの状況に後押しされるように、投票拒否の5市では参加を求める市民たちの動きが活発化。宜野湾市では市民多数が、投票の権利侵害への損害賠償を裁判所へ提訴すると発表した。他の4市でも同様の動きがあるし、さらには市長らのリコールを呼びかける動きも出始めた。
 保守系市長らに動揺が走った。
 超右派として有名な石垣市の中山義隆市長も、いつもの強気に似ず、かなり焦ったらしい。ハンスト中の元山さんに向けて、こんなツイート(1月18日)を発信した。


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 元山さん、県民投票に向け多数の署名を集めた責任感からの行動だと思いますが、ハンストで事態は変わりません。全県民参加には条例見直しが必要だと思います。知事や県議会への働きかけに注力傾けるなら私も動きます。ハンストでない行動を、体を壊しては元も子もありません。
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 元山さん批判のツイートの中にはハンストなんて効果はない」「単なるパフォーマンス」「目立ちたがり屋の公開ダイエットなどというのもあったけれど、中山市長のツイートは、逆に元山さんの行動が大きな政治的効果を発揮したことを示していた。「反県民投票」を明言していた中山市長までもが、こんなツイートをせざるを得なるほどの影響を与えたのだから。
 中山市長は「ハンストで事態は変わりません」と書いたが、その市長が「条例見直しをすれば、自分も知事や議会へ働きかけをする」と事態の打開に言及しなければならなかったほど「事態は大きく変わった」ではないか。


卑しい連中の卑しい言葉

 105時間を過ぎたところで、ついにドクターストップがかかり、元山さんはハンストを中止せざるを得なかった。ご本人は無念だったろう。だが、彼の行動の成果はすぐにあらわれた
 沖縄公明党は本来「基地反対」だったが、自民党と組むためにその態度を曖昧にしてきた。だから、県民投票にも二の足を踏んでいた。しかし、県民の反発が怖い。県知事選で自民党推薦の佐喜真淳氏に乗って惨敗を喫したトラウマがある。
 だからなんとか適当な形で妥協しようと「県民投票の2択=辺野古基地建設に容認か反対か」ではなく、「どちらでもない」などの選択肢を付け加えることを模索し始めた。
 むろん、妙な選択肢を増やす案にはぼくは反対だ。だが少なくとも、公明党や反投票派の市長たちが揺らぎ始めたのは、元山さんへのどんな薄汚いツイートがあろうと元山さんのハンストの絶大な効果であることは間違いない
 批判するのはかまわない。それなりの論理と言葉の使い分けをきちんとした上でなら、自分の考えを述べるのは何の問題もない。だが、今回の元山さんに対する一部の誹謗中傷は、そんなものではなかったのだ。
 卑しい連中がネット上を跋扈する。こんな具合だ。


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▼たった4日でギブアップとかあんまり笑わせないでください。
▼皆様^^自分目立ってました? 大学生なので就職有利になるかな^^
▼ハンストって、死にたがりにしかみえないんですが
▼絶対死なないハンストなんて脅しにもならんわ。
▼点滴は美味かったかい? 楽なハンストだね(笑)
▼偉そうなこと書いてますが、普通の人出もちょっと食欲がなければ3日か4日ぐらい何も食べません。ドクターストップか知りませんが、もう田舎に引っ込んでくださいね。
▼死ぬ前にハンスト終わりましたね 笑
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 反吐が出そうなのでもうやめる。書き写すのも手が汚れそうな、もっと卑しいド汚い言葉も散見されたんだ。
 しかし、それらのツイート元を辿ってみると、ほとんどフォロワーが数人から数十人。こんな汚語をばら撒くためにアカウントをとったのかと思うと、その卑しさにも辟易する。
 ヤツラのつかう語でいえば、まったくのクソである! (こんな言葉を使って、すみません)
 ただし、こんな薄汚い罵倒メールはほんのわずかであり、元山さんへのリプのほとんどが、彼の行動に共感し、激励のエールであったことは明記しておこう。繰り返すが、卑しいヤツラはほんの一握りなのである。


いじめの光景…

 学校などで見られる「いじめの光景」に似ていると思う。
 クラスでいちばん強いヤツ(親分)に逆らう者は、子分どもによっていじめられる。親分にゴマをするために、子分どものやり方はエスカレートする。親分が別に命令をしなくても、勝手にいじめを繰り返すようになるのだ。逆らう者が抵抗をやめなければ、いじめは続く。他のクラスメートたちは、自分には関係ないと、見て見ぬふりをする……。
 アメリカと日本政府と沖縄の関係によく似ていると思わないか? 親分と子分と、逆らう生徒と、無関心を決め込む大多数と……。
 たとえ親分が何も言わなくても「こうすれば親分は喜んでくれるだろう」と子分が勝手に解釈、いじめは続く。その上で「もういい加減、言うことをきけよ。そしたら仲間に入れてやっからさあ」などと勝手なことを言う。
 「いじめ」が卑しい行為であるということに異議を唱える人はいないだろう。学校で「いじめ自殺」などが起きるたびに、校長や教育委員会が並んで頭を下げる光景はすでにおなじみだ。「調査委員会を立ち上げて徹底的に原因を究明し、二度とこんなことが起きないように努力します」というのが謝罪会見での常套句だ。そこまで社会が共通認識として分かっているのに、なぜ沖縄にだけには通用しないのか

 残念ながら、この国から「いじめ」はなくならないと思う。なぜなら、安倍政府が先頭に立ってあからさまな「いじめ」を行っているから。あの菅官房長官の記者会見を見るがいい。「いじめ」を正当化し、悪いのは言うことを聞かない沖縄だと繰り返す。恥の欠片もない
 「首相がやっているんだから、オレたちが少しぐらい『沖縄いじめ』に加担したって問題はない。だいたい、アベさんに逆らうほうが悪いんだから」というのが、元山さんバッシング連中の言い訳だろう。頭が腐れば、尻尾まで腐っていく卑しさは伝播する

 今回は、言葉が荒れてしまってごめんなさい。
 抑制したつもりではあったけれど、それでも怒りが収まらなくて……
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コメント
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