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●《国が提起した代執行訴訟に応訴…玉城知事は沖縄の過重な基地負担は受忍限度を超えており「県の現状に鑑み、承認する立場には立てない」》

2023年11月08日 00時00分57秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]


(2023年10月13日[金])
法治国家」と人治国家
 ニッポンは法治国家なので、玉城デニー知事は最「低」裁の判決に従え?? 法治国家の大前提は、三権分立でしょ? とっくに、小泉純一郎政権あたりからメロメロで、アベ様・スガッチ・キシダメ政権なんて、お世辞にも法治国家などと呼べやしない。とっくに、ニッポンは人治国家に堕ちている。人治国家による沖縄イジメ、沖縄差別。政権に忖度し、政治判断しかできない最「低」裁がイジメや差別に加担している。

   『●「思いやり予算」として小さく生んで、いまや「同盟強靱化予算」
     として大きく育った番犬様の「お財布」、とっても気前の良いニッポン
   『●日刊ゲンダイ【卑劣すぎる! 玉城知事憎しの岸田政権「沖縄振興予算」
       330億円削減の非情】…破壊「損」な辺野古にはドブガネしつつ…
   『●玉城デニー沖縄県知事の再選の一方で、自公政権はまだ「辺野古移設が
      唯一の解決策」と嘯く…《民主主義や…地方自治の原則》はどこに?
   『●畠山理仁さん《沖縄県民は民主主義の手続きに則って民意を示し続けて
      いる…愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》
   『●ダースレイダーさん《愛国心から「日本の国土である尖閣諸島や竹島は大事」
       と言う人は多い。ならば、どうして辺野古は大事じゃないんだろう》?
   『●《自民党は殺傷能力のある武器の輸出解禁を目指しています》…アノ
     戦争法の強行採決以降暴走を加速、敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増
   『●森村誠一氏「秘密保護法…作成、強行成立の過程が杜撰…こういう法律が
     できたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ」
   『●「戦う覚悟」…何度目かの《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ節」――
     戦争法や軍事費倍増、軍事国家化の前に「戦争絶滅受合法案」の制定を
   『●台湾での《「戦う覚悟」発言》…《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ
     節」はキシダメ首相と《打ち合わせた“政府の代弁”》だったとは…
   『●アベ様が《集団的自衛権の行使容認を閣議決定…このタイミングで自衛官
      募集のダイレクトメールが届けられた…「赤紙が来た」「召集令状だ」》
   『●《「戦争絶滅受合法案」…権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
      安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう》
   『●最「低」裁の《忖度判決》…<金口木舌>《自治と民主主義は今にも吹き
      飛ばされそう。誰も気付かないようでは、この国の行く末は危うい》
   『●「憲法の番人」が聞いて呆れる最「低」裁…《「臨時国会を開かなくても
      違憲でない」という新しい規範が生じたに等しい。憲法が死文化…》
   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ
      にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●《「専守防衛」のタガは緩み、9条の形骸化…その起点が15年、当時の安倍
      晋三政権が国会内外での反対論を押し切って成立を強行した安保法…》

 《当然の結論だ》。
 沖縄タイムスの記事【知事、辺野古承認せず 代執行訴訟に応訴表明】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1237987)によると、《玉城デニー知事は11日、名護市辺野古の新基地建設に伴う軟弱地盤改良工事を巡り、沖縄防衛局の設計変更申請を承認せず、国が提起した代執行訴訟に応訴することを表明した。玉城知事は沖縄の過重な基地負担は受忍限度を超えており県の現状に鑑み、承認する立場には立てない」と述べた》。
 琉球新報の【<社説>代執行訴訟 堂々と不条理問うべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2367855.html)。《当然の結論だ。玉城デニー知事が11日、名護市辺野古の新基地建設問題で、大浦湾側の軟弱地盤改良工事の設計変更申請に関して国が起こした代執行訴訟について「県に承認せよとの国土交通相の請求の趣旨には承服できない」と表明した》。

 そもそも、《不服審査請求など論外》だったのだ。こんなものに裁判所がお墨付きを与えたことが大きな間違い。《一般国民の権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる》。どこが法治国家か? 最高裁をアベ様〝関係者〟で固め、恥ずかしげもなく政権忖度の政治判断しかしない、司法判断しない裁判所にしてしまった。
 (琉球新報)《裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在である》べきなのではないのか? 川内博史さん《裁判所は、権力への忖度をすべきではない権力への奉仕ではなく民主主義に奉仕すべき》とつぶやき、古賀茂明さんも《あまりにも酷い》《信じ難い判決》《日本の司法は、一般市民の側には立たないことがよくわかる》《この資料を公開すると、どれだけ財務省や自民党政権に都合が悪い情報が出てくるのか》《裁判所が権力のためになりふり構わず尽くす》《やはり自民党政権と霞ヶ関を守る用心棒なのだ》とも。小林節氏も、やんわりと《この状況は、私たちに「司法の独立」の問題も突きつけている自公長期政権の下で、国と対立する訴訟において司法が「第三者」ではなくなってしまったように見える》と。
 ニッポンが法治国家ならば、数多のアベ様案件などとっくの昔に解決している。アベ様が銃弾に倒れるようなことも起こらず、いまも、塀の向こうで安全に、安心して生活していたはずだ。

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

 日刊ゲンダイのコラム【ここがおかしい 小林節が斬る!/辺野古新基地建設を巡る2つの憲法問題 地方自治体の拒否権と司法の機能不全】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/330445)。《この状況は、私たちに「司法の独立」の問題も突きつけている自公長期政権の下で、国と対立する訴訟において司法が「第三者」ではなくなってしまったように見える。ここもおかしい》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2367855.html

<社説>代執行訴訟 堂々と不条理問うべきだ
公開日時 2023年10月13日 05:00
更新日時 2023年10月12日 14:14

 当然の結論だ。玉城デニー知事が11日、名護市辺野古の新基地建設問題で、大浦湾側の軟弱地盤改良工事の設計変更申請に関して国が起こした代執行訴訟について「県に承認せよとの国土交通相の請求の趣旨には承服できない」と表明した。


 玉城知事は2018年の初当選以来、国内外で「国土の0.6%に過ぎない沖縄に全国の米軍専用施設面積の70.3%が集中している」として米軍基地の過重負担を強いられる不条理を訴えてきた。法廷でも「平和で静かで安心に暮らしたいという大多数の県民の思いを代弁するのは知事の責務である。

 とはいえ、県庁は行政機関だ。法律や規則などルールに基づいて業務を遂行する県職員から、法の手続きに沿った国の承認指示に従わないことへのリスクを懸念する声が上がるのも理解できる。

 新基地問題に関連して、政府や政権与党がことあるごとに強調する法治国家実態はどのようなものなのか。

 敗戦国の日本は戦後、一貫して米国の軍事戦略に合致した防衛政策を推進してきた。近年では安倍政権下での安保法制の整備、集団的自衛権行使容認を推し進め、「戦争ができる国」への準備を着々と進めてきた。岸田政権は2027年度の防衛費と関連予算を合わせて国内総生産(GDP)比2%にすることを目標としている。23~27年度の5年間で総額約43兆円を防衛費に投じる計画だ

 辺野古新基地計画は米軍再編の一環であり、有事の際には出撃拠点となる可能性がある。日本政府が沖縄以外の移設先を追求せず、振興策をちらつかせて地元を二分してきた経緯もある同計画には、県試算で最大2兆5千億円余りの国民の血税が投じられる。

 政府が言う「法治国家」とは、辺野古新基地建設をはじめ、米国の意に沿う計画を進めるための形式的な行政手続だけを指していよう。内実は人権の尊重や平和を希求する憲法の精神を軽視するものと言わざるを得ない。

 さらに、辺野古移設の前提である普天間飛行場の返還を巡っても政府の主張に二重基準が生じている。代執行訴訟で政府は飛行場移設による危険性除去の必要性」を指摘し、承認指示に従わない県著しく公益を害することが明らかだ非難した。

 一方、飛行場周辺住民が米軍機の飛行差し止めなどを求める第3次普天間爆音訴訟では、飛行場が災害時に高度の公共性を有するなどとして必要性を強調している。爆音訴訟の弁護団はこの矛盾点を批判している。米国の要求に応えようとするあまり政府は自ら論理矛盾に陥ってしまっている

 法治国家を論じながら自国民を軽視する悪手を打ってしまっている国に対し、玉城知事は県民に寄り添い、堂々と法廷で沖縄が強いられてきた不条理を問うてほしい
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/330445

ここがおかしい 小林節が斬る!
辺野古新基地建設を巡る2つの憲法問題 地方自治体の拒否権と司法の機能不全
公開日:2023/10/13 06:00 更新日:2023/10/13 06:00

     (小林節慶応大名誉教授(C)日刊ゲンダイ)

 憲法95条は、「一つの地方自治体のみに適用される『特別法』は、その自治体の住民投票で過半数の同意を得なければ制定してはならない」と明記している。この趣旨が、「国策として特定の自治体に特別の負担を強いる場合には、その自治体には拒否権がある」という意味であることは明白である。

 それに対して、日米安保条約の締結・順守は国の権限(73条2号、3号、61条、98条2項)で地方自治体の権限ではなく、基地の立地の選定は行政権(65条)の裁量事項で「立法事項」ではないという反論がある。しかし、それは詭弁であろう。

 日米安保条約が正当だという立場を取ったとしても、その危険の7割を、47都道府県の中で、人口で31番目、面積で44番目の小さな沖縄県に負担させておいて良いのか? は、95条の「精神」に照らして大いに疑問である。これは法的条理(道理)の問題である。

 また、辺野古の埋め立て予定海域に限界が不明な軟弱地盤が発見されたため、防衛省が設計変更を申請し、沖縄県がそれを不承認として、国対県の訴訟に発展した。

 それに対して、司法府は、要するに、それは公有水面埋立法により「国の権限」を自治体に委任したものであるから、両者が対立した場合には国に従うべきだ……という「法的な形式論理」だけで県の主張を退けた。

 これは、司法権の本質と司法の独立(76条3項)問題を私たちに提起している。

 司法とは、当事者間では決着できない問題について、「第三者」として、「事実認定」と「法解釈」の両面で判断を下して紛争を解決させる国家の権力作用である

 今回は、辺野古の建設予定地に建設の障害になる軟弱地盤が発見されたという「事実」に起因する紛争である。だから、県の不承認には正当な根拠がある。ところが、裁判所は、形式的に、法律上は国の権限を県に委任しているのだから国に従え……という国の主張をなぞるだけで県の主張を退けた。

 この状況は、私たちに「司法の独立」の問題も突きつけている自公長期政権の下で、国と対立する訴訟において司法が「第三者」ではなくなってしまったように見える。ここもおかしい。
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●《「専守防衛」のタガは緩み、9条の形骸化…その起点が15年、当時の安倍晋三政権が国会内外での反対論を押し切って成立を強行した安保法…》

2023年10月13日 00時00分33秒 | Weblog

[↑ 雑誌「TIME」(2023.5.22・29)… (TBS NEWS DIG)《「日本を軍事大国に変えようとしている」との見出しは政府の申し入れのあと、変更》(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/481736?display=1)]


(2023年09月19日[火])
戦争法や軍事費倍増、軍事国家化…狂っていますニッポン。平和主義、平和憲法はどこに行ったの?

   『●《自民党は殺傷能力のある武器の輸出解禁を目指しています》…アノ
     戦争法の強行採決以降暴走を加速、敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増
   『●森村誠一氏「秘密保護法…作成、強行成立の過程が杜撰…こういう法律が
     できたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ」
   『●「戦う覚悟」…何度目かの《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ節」――
     戦争法や軍事費倍増、軍事国家化の前に「戦争絶滅受合法案」の制定を
   『●台湾での《「戦う覚悟」発言》…《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ
     節」はキシダメ首相と《打ち合わせた“政府の代弁”》だったとは…
   『●アベ様が《集団的自衛権の行使容認を閣議決定…このタイミングで自衛官
      募集のダイレクトメールが届けられた…「赤紙が来た」「召集令状だ」》
   『●《「戦争絶滅受合法案」…権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
      安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう》
   『●最「低」裁の《忖度判決》…<金口木舌>《自治と民主主義は今にも吹き
      飛ばされそう。誰も気付かないようでは、この国の行く末は危うい》
   『●「憲法の番人」が聞いて呆れる最「低」裁…《「臨時国会を開かなくても
      違憲でない」という新しい規範が生じたに等しい。憲法が死文化…》

 戦争法や軍事費倍増、軍事国家化の前に、「戦争絶滅受合(うけあい)法案」の制定が必要。アノ戦争法を早く廃止にしないと…「安倍政権は(日本を)再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない」。
 東京新聞の【<社説>安保法成立8年 元に戻れなくなる前に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/278219?rct=editorial)。《安全保障関連法の成立が強行されてから19日で8年。安保法の狙いは「日米同盟」強化で紛争を未然に防ぐ抑止力を高め、日本国民全体のリスクを減らすことだが、日本周辺の緊張は緩和されるどころか、むしろ高まっている。「集団的自衛権の行使」を認めた安保法を起点に、「敵基地攻撃能力の保有」に至った防衛力の抜本的強化が、アジア・太平洋地域の緊張緩和に寄与しているのか、冷静に考えるべき局面である。今年8月、台北市で開かれた国際フォーラム。自民党の麻生太郎副総裁から驚くべき発言が飛び出した。「…。戦う覚悟だ。…」》。

 返す返すもあの《クーデター》《テロ》が悔やまれる…アノ戦争法の違憲立法のことである。「戦争のできる国」どころか、「軍事国家」へと堕ちていく。前川喜平さん《…その結果は日本の先進国からの脱落だ。内閣法制局長官の首をすげ替えて強行した集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更。匿名官僚は「総理によるテロだ」と語る》。
 琉球新報社説《安全保障政策は、安倍政権が武器輸出解禁、集団的自衛権行使容認に踏み切りその具体化、実質化を岸田文雄政権が次々に進めている安倍政権が戦争のできる国への大転換を行い、岸田政権は軍事国家へ大転換する役割を果たしている。2次世界大戦までの反省の上に築いてきた日本の平和主義は風前のともしびである》。

   『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
         破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」
   『●《歴代内閣が「憲法上許されない」としてきた「集団的自衛権の
            行使」を可能とする》違憲な戦争法の成立から4年
    「《法学的には「クーデター」と呼ぶ》…
     (2015年09月19日 00時00分08秒 | ブログ)
     「「憲法の制定権は主権者である国民に」、その「国民を置き去りに
     した状態で法秩序の連続性を破壊する行為を、法学的には
     「クーデター」と呼ぶ」。その第3幕を、参院特別委員会で
     目の当たりに。あれで「採決」? どこが「可決」??
     Mr.ワタミ渡辺美樹参院議員や(ツイッターでは、
     ヒゲの隊長ならぬ)ヒゲの組長佐藤正久参院議員が大活躍。
     サモシさを感じるね。国会の外が全く見えていない」」

   『●2014年7月1日「7・1クーデター」の第二幕
       …違憲な手法で壊憲するアベ様ら自公政権の暴走
   『●〝戦争法〟施行、5年も経ってしまった…《有事となれば真っ先に狙わ
      れるのは国境の島であり、米軍、自衛隊基地が集中する沖縄である》
   『●映画『妖怪の孫』…《安倍政治は決して過去のものではない。それは
     そのまま岸田政権に引き継がれ、戦争する国へと一直線に向かっている》
   『●《総理によるテロだ》《あれは安倍政権によるクーデターだった》
     《政治的なクーデターだ》《法学的には『法の破壊』がなされた》
   『●「平和憲法」を違憲に壊憲し、戦争できる国に…最早、《平和国家》などと
     諸外国のどこも思っていない。「専守防衛」の組織どころか軍隊となり…
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/278219?rct=editorial

<社説>安保法成立8年 元に戻れなくなる前に
2023年9月19日 06時52分

 安全保障関連法の成立が強行されてから19日で8年。安保法の狙いは「日米同盟」強化で紛争を未然に防ぐ抑止力を高め、日本国民全体のリスクを減らすことだが、日本周辺の緊張は緩和されるどころか、むしろ高まっている

 「集団的自衛権の行使」を認めた安保法を起点に、「敵基地攻撃能力の保有」に至った防衛力の抜本的強化が、アジア・太平洋地域の緊張緩和に寄与しているのか、冷静に考えるべき局面である。

 今年8月、台北市で開かれた国際フォーラム。自民党の麻生太郎副総裁から驚くべき発言が飛び出した。

 「今ほど日本、台湾、アメリカなどの有志国に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている時代はない。戦う覚悟だ。防衛力を持っているだけでなく、いざとなったら使う、台湾海峡の安定のためにそれを使う明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」

 仮に中国が台湾を武力統一しようとする場合、日米などの民主主義国は台湾とともに戦う。その覚悟を示すことが中国に対する抑止力になる、という趣旨である。


◆国民に「戦う覚悟」迫る

 麻生氏は以前にも、台湾有事は日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に当たり得るとの見解を示したことはある。

 今回の発言は戦争防止が目的であるとはいえ、日本国民に戦う覚悟まで求める内容であり、当然、見過ごしてはなるまい。

 憲法9条は「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定めており、武力行使の可能性に言及して台湾問題という「国際紛争」を解決しようとすること自体が憲法に反するからだ。

 しかも麻生氏は、岸田文雄首相=写真、2021年11月の自衛隊観閲式で=を支える政権首脳だ。台湾に同行した自民党議員も麻生氏の発言内容は首相らと調整済みと説明する。

 もし政府が武力による威嚇を認めるなら憲法解釈の重大な変更に該当し、到底容認できない。首相は見解を明らかにすべきだ。

 首相は昨年の国家安保戦略など3文書改定で「敵基地攻撃能力の保有」を容認し、防衛予算を「倍増」する防衛力の抜本的強化へと大きくかじを切った。殺傷能力を有する武器輸出にも踏み切ろうとしている。

 憲法に基づいて歴代内閣が堅持してきた「専守防衛」のタガは緩み、9条の形骸化が一層進む。

 その起点15年、当時の安倍晋三政権が国会内外での反対論を押し切って成立を強行した安保法による安保政策の抜本的転換にあると言っても間違いはあるまい。

 安保法の主眼は、日本が直接攻撃されていなくても、日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある「存立危機事態」に該当すると政府が判断すれば、集団的自衛権に基づいて他国への武力行使ができるようにすることだった。

 当時の国会審議で、安倍首相はその意図を「紛争は予防され、日本が攻撃を受けるリスクは一層なくなっていく」と説明していた。

 しかし、その後の日本周辺の国際情勢は緊張を増すばかりだ


◆軍事重視が緊張高める

 北朝鮮は核・ミサイル開発を進め、ウクライナに侵攻したロシアとの軍事的な協力関係を強めている。中国は軍備増強とともに海洋進出を強め、武力による台湾統一の選択肢を放棄していないとみられている。

 台湾海峡の緊張は、日本が集団的自衛権を行使して参戦する可能性に現職政治家が言及するまでに高まっている。

 中国の軍事的台頭を咎(とが)め、状況に応じて日本も防衛政策を適切に見直す必要性はあるとしても、安保法以来の軍事力重視の姿勢が地域の緊張を一層高める一因になっていないか。少なくとも軍拡競争を加速させる「安全保障のジレンマ」に陥っている現実から目をそらせてはなるまい。

 集団的自衛権の行使を認めた安保法は憲法違反だとする安保法違憲訴訟で、最高裁は憲法判断をせず原告側の上告を退けた

 しかし、今必要なことは、日本を再び「戦争をする国」にしないために、安保法の違憲性を正面から問うことではないか。

 このままでは防衛力はどこまでも増強され続け、憲法の平和主義は完全に死文化する。破滅的な戦争に至ったように、一線を越えれば、もう元には戻れなくなる。私たちは自覚しなければならない。
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●《対馬丸撃沈79年》《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできない…「戦争の実相」》

2023年10月01日 00時00分29秒 | Weblog

//// (2023年08月27日[日])
あまりにもアホすぎるド「アホウ節」な、台湾での《「戦う覚悟」発言》。

   『●「戦う覚悟」…何度目かの《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ節」――
     戦争法や軍事費倍増、軍事国家化の前に「戦争絶滅受合法案」の制定を
   『●台湾での《「戦う覚悟」発言》…《あまりにもアホすぎる》ド「アホウ
     節」はキシダメ首相と《打ち合わせた“政府の代弁”》だったとは…
   『●《「戦争絶滅受合法案」…権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
     安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう》

 それは、キシダメ首相と打ち合わせた“政府の代弁”》だったとは…呆れてしまう。アホウ氏もキシダメ氏も《法衣の下に鎧を隠しているような男》(=アベ様)。

   『●「平和と憲法を守る決意をもった著名人」菅原文太さん:
             「政治の役割は・・・絶対に戦争をしないこと」
    「日刊スポーツの記事『大橋巨泉、愛川さん訃報「日本にとって大マイナス」』
     (http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1463027.html)によると、
     「菅原文太さんに続いて、平和と憲法を守る決意をもった著名人が
     他界した事は、日本にとって大マイナスである。ボクも簡単には
     死ねないなと考えている」。
      「絶対に戦争をしないこと!」、この一点を死守したい。「アベ様のNHK」を
     はじめとしたマスコミの堕落、そして、「”テレ朝は今日、死んだに等しい
     と思います”」状態。何度も引用するが、俳優や芸人の矜持の無さ。

   『●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」
       …日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない
    「僕は、ポピュリズムの権化のような安倍首相をまったく信用しない。
     (略)本当にやりたいのは憲法改正であり、日本を
     『戦争ができる国』に変えることでしょう。実際、ニコニコして、
     口当たりの良いフレーズを並べておきながら、国民の過半数が
     反対した特定秘密保護法を強引に通してしまった。
     法衣の下に鎧を隠しているような男の言動にだまされてはいけません」
     (「日刊ゲンダイ」/2014年5月12日)

   『●《自民党は殺傷能力のある武器の輸出解禁を目指しています》…アノ
     戦争法の強行採決以降暴走を加速、敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増
   『●森村誠一氏「秘密保護法…作成、強行成立の過程が杜撰…こういう法律が
     できたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ」
   『●アベ様が《集団的自衛権の行使容認を閣議決定…このタイミングで自衛官
     募集のダイレクトメールが届けられた…「赤紙が来た」「召集令状だ」》
   『●ダースレイダーさん《愛国心から「日本の国土である尖閣諸島や竹島は大事」
      と言う人は多い。ならば、どうして辺野古は大事じゃないんだろう》?

 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。
 沖縄タイムスの【[社説]対馬丸撃沈から79年 重なる住民保護の教訓】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1208479)。《今年は対馬丸の「語り部」として多くの場に立ってきた平良啓子さんも急逝した。「戦争だけは絶対に許さない」と繰り返してきた平良さん。強い言葉には、いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝えたい思いが込められていた。後世に生きる私たちは直視せねばならない》。
 琉球新報の【<社説>対馬丸撃沈79年 学童の犠牲繰り返さない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1770302.html)。《平良さんは1984年の著書「海鳴りのレクイエム」の中で「海よ、沈黙するな。せめて、私の海よ語れ。海底に眠る幼き魂のさけびを。平和のことばを!」と記した。私たちは犠牲者の声なき声に耳をすまし、平和の言葉で戦争につながる動きに抵抗しなければならない。これを対馬丸撃沈79年の誓いとしたい》。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》
   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
      もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)
   『●米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの
      戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く
   『●軍事費倍増、軍事国家化して《標的の島》々へ…「対馬丸」生存者・
      平良啓子さん「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1208479

[社説]対馬丸撃沈から79年 重なる住民保護の教訓
2023年8月22日 5:01

 学童や一般人ら1788人を乗せた疎開船「対馬丸」が、米潜水艦に撃沈されてからきょうで79年になる。

 犠牲者は名前が判明しただけで学童784人を含む1484人に上る。しかし、日本軍は撃沈事件を軍事機密としてかん口令を敷き、いまだに被害の全容は明らかになっていない

 対馬丸による疎開が決まったのは、サイパン島が米軍の手に落ち沖縄への米軍進攻が現実味を帯びたころだった。

 学童らが乗船する約1カ月前。沖縄の近海はすでに、日本軍の補給路を断とうとする米軍の潜水艦で戦場となっていた。

 不穏な情勢を察知したり、島を離れることに不安を持ち、疎開命令にもかかわらず乗船しなかった住民もいる。そうした中の学童疎開で、安全性を考え軍艦での移送を要望する学校長もいた。

 対馬丸は、他の疎開船2隻と、護衛艦2隻の計4隻とともに那覇港を出て長崎へ向かった。

 米潜水艦の魚雷に撃沈されたのは出港の翌日のことだ。他の4隻は無事で、対馬丸だけが攻撃の的となった理由は今も判明していない

 はっきりしているのは「戦時下になれば安全な場所はないという教訓だ。

 戦時国際法非戦闘員への攻撃を禁じている民間人が乗った船舶への攻撃は、国際法違反のはずだった

 それでも去る大戦では、航行中に戦没した住民が後を絶たなかったのである。

■    ■

 戦時中、米軍に攻撃されて沈没した沖縄関係の船舶は他にもある。

 1942年から45年にかけて26隻が犠牲になった。沈没地点は南西諸島周辺だけでなく、旧南洋群島など幅広い海域に及び、死者数は少なくとも4579人(うち県出身者3427人)に上る。

 米軍が慶良間諸島に上陸したのは45年3月。しかしその数年前から、海上は戦場となっていた。

 あれから80年近くたった。

 県は今年3月、他国からの武力攻撃を想定した住民避難の図上訓練を初めて実施した。訓練には先島の市町村担当者のほか、国の省庁関係者や自衛隊など約100人が参加した。

 武力攻撃が起きる直前に離島住民の避難を想定した住民保護の訓練という。

 だが、直前の避難で間に合うのか。避難先での生活の見通しは立つのか。そもそも現代の武器を前に避難で命を守ることはできるのか

 過去の疎開経験と比較した時いくつもの疑念が浮かぶ。

■    ■

 戦争体験者の老いは急速に進んでいる。

 今年は対馬丸の「語り部」として多くの場に立ってきた平良啓子さんも急逝した。

 「戦争だけは絶対に許さない」と繰り返してきた平良さん。強い言葉には、いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝えたい思いが込められていた。

 後世に生きる私たちは直視せねばならない。
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1770302.html

<社説>対馬丸撃沈79年 学童の犠牲繰り返さない
2023年8月22日 05:00

 疎開学童らを乗せて那覇から九州に向かっていた対馬丸が米潜水艦の魚雷攻撃で沈められて79年を迎えた。

 乗船していた学童の9割以上が命を奪われた。戦争遂行を最優先する軍の論理が強いた犠牲である。この悲劇を繰り返してはならない。

 「絶対国防圏」の一角にあったサイパン島の日本軍が壊滅した1944年7月7日、政府は南西諸島の女性やお年寄り、子どもたち約10万人を九州や台湾へ疎開させる決定をした。軍の足手まといとなる県民を戦場から立ち退かせ、食料を確保することが疎開の目的だった

 学童疎開も同様であった。44年7月19日に県が国民学校長らに発した「学童集団疎開準備ニ関スル件」は、学童疎開を「国土防衛態勢確立」の一翼を担うものと位置付けた上で、「県内食糧事情ノ調節」を図ると記し、食料確保の意図を示していた。

 将来の戦力温存という狙いもあったとされる。44年7月18日の臨時校長会で県内政部長は「(国民学校)初等科3年以上の男子は将来の大事な人的資源である。集団的に安全なる地に先生が連れて疎開させる」と発言した。兵舎となる教室を接収するため学童疎開を急いだともされる。

 学童疎開は軍や政府の意向に沿ったものだった。しかも沖縄近海の制海権は失われていた。軍の論理が優先され、疎開児童を乗せた対馬丸は危険な海域を航行しなければならなかった撃沈の事実はかん口令によって伏せられた

 疎開学童の犠牲と向き合い、国の責任を問い続けていたのが、対馬丸体験の語り部で、7月29日に88歳で他界した平良啓子さんであった。平良さんは生前、「皇民化教育で洗脳され、国のために死んでいった。疎開も子どものためと言いながら、本当は口減らしだった」と学童疎開を推し進めた国の責任を厳しく指摘してきた。

 撃沈後、6日間の漂流の末、奇跡的に生還した平良さんは19歳で小学校臨時教員になった時から自身の体験を子どもたちに伝えてきた国の犠牲となった子どもたちを悼み銃を持ってはいけない戦争に加担してはいけないという決意からだった。

 近年、「台湾有事」が喧伝(けんでん)され、沖縄の島々で軍備増強が急速に進んだ。戦争準備のような空気の中で県民の命は顧みられているだろうか。軍の論理がよみがえり、横行するような事態を繰り返してはならない。そのためにも対馬丸の悲劇を語り継がなければならない

 平良さんは1984年の著書「海鳴りのレクイエム」の中で「海よ、沈黙するな。せめて、私の海よ語れ。海底に眠る幼き魂のさけびを。平和のことばを!」と記した。

 私たちは犠牲者の声なき声に耳をすまし、平和の言葉で戦争につながる動きに抵抗しなければならない。これを対馬丸撃沈79年の誓いとしたい。
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●軍事費倍増、軍事国家化して《標的の島》々へ…「対馬丸」生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」

2023年08月26日 00時00分18秒 | Weblog

(2023年8月7日[月])
キシダメ政権による軍事費倍増軍事国家化し《標的の島》々…「対馬丸事件」生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」。そして、<金口木舌>《「戦争を止めることが生き残された者の使命だ」とはっきり語っていた姿を思い出す。反戦・平和への信念を生涯貫き通した平良啓子さん。(沖縄タイムス社説)《戦後、啓子さんを突き動かしたのは、仲の良かったいとこを亡くしたことや、同じ年頃の子どもたち784人が、一瞬にして未来を奪われてしまったことへの、深い罪責の念だった》、《体験通し戦争否定貫く》。

   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
      もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)
   『●米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの
      戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く

 記憶の継承を。どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。歴史の記憶の継承語り継ぐこと。記憶の澱をかき乱し、呼び覚ます。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>反戦平和を貫いた平良啓子さん】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1757795.html)によると、《▼那覇市の小桜の塔での慰霊祭で「戦争を止めることが生き残された者の使命だ」とはっきり語っていた姿を思い出す。反戦・平和への信念を生涯貫き通した ▼12日には「沖縄戦の記憶継承プロジェクト~戦争をしない/させないために」で娘の次子さんと親子で講話をする予定だった。訃報が残念でたまらない。平良さんの思いは次世代に受け継がれる。今は勇気と情熱の生きざまをまぶたに焼き付けたい》。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》

 アノ戦争法を早く廃止にしないと…「安倍政権は(日本を)再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない」。
 同紙のもう一つのコラム【<金口木舌>戦争へ怒り著書に込め】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1758518.html)/《作者の森村誠一さんが7月24日死去した… ▼戦争への怒りはノンフィクション「悪魔の飽食」にも込められた。日本軍の731部隊(関東軍防疫給水部)が中国でひそかに行っていた人体実験を白日の下にさらした ▼2004年に県内であった「悪魔の飽食」コンサートの際には、米軍基地が集中する沖縄を語った。村のおきてに従わない者と絶交する「村八分」に例え「“国八分”の状態が今も続いている」と断じた。作品を通じて戦争の醜さを追及し、人間性を問い続けた姿勢を忘れまい》。

   『●《自民党は殺傷能力のある武器の輸出解禁を目指しています》…アノ
     戦争法の強行採決以降暴走を加速、敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増
   『●森村誠一氏「秘密保護法…作成、強行成立の過程が杜撰…こういう法律が
     できたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ」

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1757795.html

<金口木舌>反戦平和を貫いた平良啓子さん
2023年8月2日 05:00
金口木舌 反戦 平和 沖縄戦の記憶継承プロジェクト

 2017年8月、奄美大島の宇検村を訪れた。対馬丸乗船者の遺体が流れ着いた地である。この地で村人に助けられ、手厚い看護で回復した女の子がいた


平良啓子さん。平和教育の先駆者となり体験を子どもたちに語ってきた。命を助けてくれた村民への感謝と鎮魂を胸に宇検村に通い続けた。7月29日、88歳で亡くなった

▼村に慰霊碑が建立されたのが17年。救助にあたった大島安徳さんは戦後交流を続けた平良さんの影響もあり、多くの遺体が傷つき流れ着いた凄惨(せいさん)な光景を語り伝えてきた。平良さんは碑の建立に安堵(あんど)し、喜んでいた

▼那覇市の小桜の塔での慰霊祭で「戦争を止めることが生き残された者の使命だ」とはっきり語っていた姿を思い出す。反戦・平和への信念を生涯貫き通した

▼12日には「沖縄戦の記憶継承プロジェクト~戦争をしない/させないために」で娘の次子さんと親子で講話をする予定だった。訃報が残念でたまらない。平良さんの思いは次世代に受け継がれる。今は勇気と情熱の生きざまをまぶたに焼き付けたい
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1758518.html

<金口木舌>戦争へ怒り著書に込め
2023年8月3日 05:00
金口木舌 森村誠一 悪魔の飽食 国八分

 小説「人間の証明」は、ある殺人事件に秘められた母と子の数奇な運命を描いた。戦争の暗い影に翻弄(ほんろう)され続ける人々の姿が胸に迫ってくる


▼1976年に発表され、翌年に映画化もされた。十代の少年には理解が及ばない物語だったが、さまざまな思いを抱かせる小説だと今にして思う。作者の森村誠一さんが7月24日死去した

▼郷里の埼玉県熊谷市が45年8月14日に空襲に遭った。翌日、近くの川で近所の知り合いが息絶え、折り重なっている無残な姿を目の当たりにした。これが創作の原点となった

▼戦争への怒りはノンフィクション「悪魔の飽食」にも込められた。日本軍の731部隊(関東軍防疫給水部)が中国でひそかに行っていた人体実験を白日の下にさらした

▼2004年に県内であった「悪魔の飽食」コンサートの際には、米軍基地が集中する沖縄を語った。村のおきてに従わない者と絶交する「村八分」に例え「“国八分”の状態が今も続いている」と断じた。作品を通じて戦争の醜さを追及し、人間性を問い続けた姿勢を忘れまい。
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●森村誠一氏「秘密保護法…作成、強行成立の過程が杜撰…こういう法律ができたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ」

2023年08月11日 00時00分39秒 | Weblog

/ (2023年07月25日[火])
森村誠一氏が亡くなった。ご冥福をお祈りします。
 タイトルの言葉は、特定秘密保護法の強行採決の際の御言葉。《こういう法律ができたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ》。このことは、戦争法強行採決でも同様だ…《安倍政権は(日本を)再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない》。

   『●「今、福島の森と川で何が起きているのか」
      『週刊金曜日』(9月13日、959号)についてのつぶやき
    「根岸恵子氏【今夏、森村誠一氏とともにロシア公演 加害を歌い
     続ける「悪魔の飽食」合唱団】。「戦争できる国」の現実」

   『●8・30壊憲法案反対デモ: アベ様らは
      「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……
    《◆作家・森村誠一さん安倍政権は(日本を)再び戦争可能な
     国家にしようとしているが、絶対にいけない。私たちの責任であり、
     使命であり、義務でもある。今日の雨を共有した女性たちは
     忘れないようにお願いしたい》

   『●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は
     壊憲を強行か?……「安倍首相の頭は普通じゃないから」
    《「戦争法案反対」12万人の凄まじい熱気と安倍官邸の異常対応
     ...作家の森村誠一氏、ルポライターの鎌田慧氏も次々にマイクを
     握り、そのたびに、「安倍辞めろ」コールが盛り上がった。
     驚くべきは、こうした反対運動が全国350カ所で、
     沸き起こったことだ

   『●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…実は何も
     知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》
    《また森村誠一の『悪魔の飽食』(光文社のちに角川書店)で
     告発した石井四郎率いる731部隊の非人道的所業を思い出した。
     映画をみていて、いまの政権が、かつての日本軍と同じことを
     やろうとしているのか、とおぞましく感じた》

 東京新聞のお悔やみ記事【森村誠一さん死去 90歳 「人間の証明」ベストセラー作家 「民主主義はもろい」国民が声上げる大切さ説く】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/265085)によると、《森村さんは、ベストセラーを数々生み出すかたわら、少年期に戦争を経験したことから護憲派作家としても知られた》、《(秘密保護法)…法成立間際に、官僚が官僚の秘密指定の妥当性をチェックする機関を粗製乱造したのを見ても、いかに秘密保護法の作成、強行成立の過程が杜撰(ずさん)だったか分かる。こういう法律ができたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ。(2014年3月16日朝刊掲載)》。

 返す返すもあの《クーデター》《テロ》も悔やまれる…。

   『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
         破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」
   『●《歴代内閣が「憲法上許されない」としてきた「集団的自衛権の
            行使」を可能とする》違憲な戦争法の成立から4年
    「《法学的には「クーデター」と呼ぶ》…
     (2015年09月19日 00時00分08秒 | ブログ)
     「「憲法の制定権は主権者である国民に」、その「国民を置き去りに
     した状態で法秩序の連続性を破壊する行為を、法学的には
     「クーデター」と呼ぶ」。その第3幕を、参院特別委員会で
     目の当たりに。あれで「採決」? どこが「可決」??
     Mr.ワタミ渡辺美樹参院議員や(ツイッターでは、
     ヒゲの隊長ならぬ)ヒゲの組長佐藤正久参院議員が大活躍。
     サモシさを感じるね。国会の外が全く見えていない」」

   『●2014年7月1日「7・1クーデター」の第二幕
       …違憲な手法で壊憲するアベ様ら自公政権の暴走
   『●〝戦争法〟施行、5年も経ってしまった…《有事となれば真っ先に狙わ
      れるのは国境の島であり、米軍、自衛隊基地が集中する沖縄である》
   『●映画『妖怪の孫』…《安倍政治は決して過去のものではない。それは
     そのまま岸田政権に引き継がれ、戦争する国へと一直線に向かっている》
   『●《総理によるテロだ》《あれは安倍政権によるクーデターだった》
     《政治的なクーデターだ》《法学的には『法の破壊』がなされた》
   『●「平和憲法」を違憲に壊憲し、戦争できる国に…最早、《平和国家》などと
     諸外国のどこも思っていない。「専守防衛」の組織どころか軍隊となり…
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)
    「返す返すもあの《クーデター》《テロ》が悔やまれる…アノ戦争法の
     違憲立法のことである。「戦争のできる国」どころか、
     「軍事国家」へと堕ちていく」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/265085

森村誠一さん死去 90歳 「人間の証明」ベストセラー作家 「民主主義はもろい」国民が声上げる大切さ説く
2023年7月24日 16時21分

 小説「人間の証明」、旧日本軍731部隊の実態を描いたノンフィクション「悪魔の飽食」などを著した作家の森村誠一さんが24日午前、東京都内の病院で死去した。90歳。埼玉県熊谷市生まれ。

 森村さんは、ベストセラーを数々生み出すかたわら、少年期に戦争を経験したことから護憲派作家としても知られた。

     (特定秘密保護法について話す森村誠一さん
      =2014年、東京都町田市で)


  ◇  ◇

 森村誠一さんは、2014年3月16日に東京新聞のインタビュー連載「秘密保護法 言わねばならないこと」に登場し、当時成立したばかりの特定秘密保護法について、戦争や旧治安維持法下で恋愛小説を没収された経験を踏まえ「歴史は繰り返す」と警鐘を鳴らしました。その後、安倍晋三政権は2014年7月の閣議決定で集団的自衛権の行使を一部容認する解釈改憲に踏み切り、翌2015年9月に安全保障関連法を成立させました。


 森村さんを悼み、インタビュー連載「秘密保護法 言わねばならないこと」を紹介します。(肩書きなど、内容は当時のものです)

◆民主主義を壊す軸

秘密保護法 言わねばならないこと

 全国で相当数の人が、言論や報道の自由を制約する恐れがある特定秘密保護法案への反対運動に加わったにもかかわらず、議員の数の力で強行採決された。

 安倍晋三首相は選挙で勝ったとはいえ、民主党の失政で転がり込んだ「便乗」内閣だ。国民の声に耳を貸さずに成立させた秘密保護法は今後、民主主義を壊す軸になる。民主主義はもろく、いったん壊れると、回復するのは難しい。このまま改憲や解釈改憲まで暴走すれば、安倍首相は不朽の汚名を残すのではないか。

 政権が進める中国包囲網も軍拡競争を誘発するだけだ。靖国参拝にしても、中韓両国に塩を送る(日本批判の材料を与える)結果になった。戦争もなく、安らかに英霊を守っているのは、多大なる戦争の犠牲の上にできた不戦の誓いである憲法9条であって、中国包囲網ではない。

 終戦の日の未明に埼玉県熊谷市で空襲を受け、家を焼かれた。治安維持法下で文学少年だった私は恋愛小説すら没収された。安倍首相が記者会見で「特定秘密保護法が通常の生活を脅かすことは断じてあり得ない」と断言したが、担保は何もない治安維持法も当初はそんな目的ではなかった。悪法は悪貨が良貨を駆逐するように、どんどん悪くなる。政権が代われば悪法の責任を取れなくなる。歴史は繰り返すことを戦争から学んでいない

 法成立間際に、官僚が官僚の秘密指定の妥当性をチェックする機関を粗製乱造したのを見ても、いかに秘密保護法の作成、強行成立の過程が杜撰(ずさん)だったか分かる。こういう法律ができたことを国民が忘れず、廃止に向け声を上げ続けることが大切だ。(2014年3月16日朝刊掲載)

【関連記事】写真と俳句を組み合わせた新たな表現「写真俳句」も提唱した森村誠一さん
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●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》

2019年06月29日 00時00分14秒 | Weblog

[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]



レイバーネットのコラム【木下昌明の映画の部屋『新聞記者』/日本にもようやく生まれた反権力映画~藤井道人監督『新聞記者』】(http://www.labornetjp.org/news/2019/0621eiga)。

 《が、映画は必ずしも望月の本をなぞったものとなっていないし、主人公の記者も、望月を暗示したものとなっていない。本とは独立した一種のミステリーふうのサスペンスといった趣を呈している。わたしはそこがいいと思った。内容は『東京新聞』ならぬ『東都新聞』が主な舞台。何者かから送られてきたファックスで社会部が沸きたつ。(木下昌明)》

 木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊は何を意味しているのか。実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》 「アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…」であるからこそ、見ておくべき映画のようです。《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)な裸のアベ様とその悪政について、《実は何も知らないで日々を送っている》「与党自公や癒党お維を支持している「1/4」の皆さん、国会や政治に興味もなく、選挙に行きもしない眠り猫な「2/4」の皆さん」、他の批評家の方によると《本作は現政権の、現在進行中の未解決事件を映画化した点で前代未聞》だそうですよ。
 木下昌明さん《本とは独立した一種のミステリーふうのサスペンスといった趣》だそうです。《日本にもようやく生まれた反権力映画》とも。望月衣塑子さんの原作は原作で、とても面白く、《反権力》《政権をチェックしようという意識が…》感じられますので、是非、読んでみて下さい。

   『●『新聞記者』(望月衣塑子著)読了…《ひとつずつ真実を
              認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》
    「日本テレビや朝日新聞、TBS、下足番新聞への転職…《清水潔さん…
     「東京新聞で記者を続けたほうがいいんじゃないかな」》
     《転職に初めて意見を言った父 …返ってきたのはあまりにも
     意外な言葉だった。「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」 
     父が切なそうに訴えてくるのを、初めて聞いた》」

   『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…
                 「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…
   『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
       大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》
   『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を
       反社会勢力にも通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?
   『●《テンチョンニュース》で決して報じない
     《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》
   『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」
      「ここは質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」
   『●『官邸ポリス』と監視社会・警察国家と前川喜平さん…
        映画『新聞記者』と現独裁政権批判と望月衣塑子さん



 監督や俳優の皆さん、全ての関係者の皆さんに、敬意を表します。

   ●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)
   『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
                  …バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》

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http://www.labornetjp.org/news/2019/0621eiga

木下昌明の映画の部屋『新聞記者』 

木下昌明の映画の部屋・第254回『新聞記者』
 日本にもようやく生まれた反権力映画

 深夜の東京、ある新聞社のがらんとしたフロアのファックスに、両目を黒く塗りつぶした羊の絵が送られてくるシーンからはじまる――藤井道人監督の『新聞記者』は、政権の陰謀を暴露したフィクションである。

 これをみて、わたしは日本にもようやく反権力の映画がつくられたか、という思いを抱いた。羊の導入部からどんな展開になるかワクワクしながらみていたが、期待にたがわぬ作品になっていた

 映画の原案は、同名の本(角川新書)をかいた『東京新聞』の望月衣塑子記者と、この映画のプロデューサー河村光庸の2人によるもので、脚本は詩森ろばのほか藤井監督と高石明彦の3人が当たっている。が、映画は必ずしも望月の本をなぞったものとなっていないし、主人公の記者も、望月を暗示したものとなっていない。本とは独立した一種のミステリーふうのサスペンスといった趣を呈している。わたしはそこがいいと思った。

 内容は『東京新聞』ならぬ『東都新聞』が主な舞台。何者かから送られてきたファックスで社会部が沸きたつ。羊の絵を表紙にした大学院大学の建設についての分厚い資料だったからだ。誰がなんのために? 大学新設にくわしい政府官僚がリークしたものか? 社会部ではこのナゾを探ることになり、デスクから吉岡エリカが担当に指名される。

 この吉岡が主人公となるのだが、それを演じるのがなんと韓国女優のシム・ウンギョ。シムといえば、5年前に韓国映画の『怪しい彼女』の主人公を演じて一躍その名を馳せた若い女優である。70歳の老女が、ある日突然20歳の娘に若返って歌ったり踊ったり恋をしたり。これが絶品のロマンティックコメディーで、わたしは彼女にみとれて恥ずかしながら何度もみている。

 そんな彼女にはたしてこんなシリアスなドラマの主演がつとまるのか。それも官房長官を前に早口で質問をあびせた望月のようなマネができるのか、とハラハラしながらみた。が、シムの記者役は、もっぱら取材・調査活動なので、官僚たちを追いかけたり、パソコンで調べたりの仕事である。また、望月の記者人生とは違って、吉岡のそれはアメリカ生まれのアメリカ育ちで、母が韓国人で日本人の父とアメリカで出会って結婚した設定になっている。

 では、そんな彼女がなぜ日本の新聞記者となったのか――それは彼女の父も新聞記者で、日本で首相がらみの不正融資事件をスクープしたものの「誤報」に仕立てられてメディアから叩かれ、自殺に追い込まれた。その父の死の真相を探るために日本で記者となった。それが彼女の内にひめた動機であり、取材する彼女の執念ともなっている。

 その点、望月のほうは日本生まれの日本育ちで、アメリカに留学体験はあるものの父は日本の業界新聞の記者であり、がんで亡くなっている。望月の本には、彼女がいかにして新聞記者になったのか、その経緯がかなりの比重を占めていて、望月を人気者にした菅官房長官への質問の裏側もかかれている。それによると、彼女は子ども時代演劇少女で、質問のときなどその演劇で学んだことが功を奏したと語っている。そうか、あの菅を相手に延々と質問をつづけた度胸は演劇でつちかったものなのか、と納得できた。

 わたしが望月の本で特に共感したのは、彼女が最後のページで、ガンジーがいったという一文「世界を変えるためにではなく、世界によって自分が変えられないようにするため」云々をモットーに自分を戒めていることである。そこにわたしは彼女の強い意志のありかをみた。そして映画では、父の無念を背負った吉岡が「誰よりも自分を信じ、疑え」をモットーに官僚たちに執拗に食い下がり、自宅まで押しかけるくだりに彼女の記者魂をみることができた。

 なお、望月の本には出ていないが、映画にはもう一人重要な人物が登場する。それは日本映画ではよく知られた松坂桃李が主演していることだ。かれは内閣情報調査室内調)の若手官僚の一員としてパリッと背広を着こなしていた。彼の名は杉原拓海で、この杉原の内調と吉岡の新聞社会部とを交互にとらえている。が、新聞社のほうはふつうのカラー画面なのに、内調のほうはブルーがかった色調に切り換わっている。新聞社のほうはいろんな資料で雑然としているが、内調のほうは多くの人々がいるのに整然としている。これによって画面が矢つぎ早に転換しても、観客には二つのフロアの違いが見分けられる。

 そして内調の別室には、ベテラン脇役の田中哲司が演じる内閣参事官がポツンと座って、上から電話指示を待っている。ちょっとこちらの方はSF映画のふんいきを漂わせている。そこで、内閣にかかわる報道がニュースで流されてくると、直ちにありもしない現実をつくり出すよう部下に指示する。平然と白を黒といいくるめる参事官の態度にはあきれてしまう。しかし、実際に国会での官僚の答弁をテレビで視聴していると、これらの画面がリアルティーをもって迫ってくるからふしぎだ。ウソをホントにみせかける日本がここからうまれてくる――と映画は訴える。

 こうして新聞(メディア)と内調(権力)との真実と虚偽のせめぎ合いの構図が浮かび上がってくる。同時に、この葛藤が日本の中枢部である東京のど真ん中で行われていることを示すために、高層ビルの林立した昼と夜の全景も切りとってみせる。また直接の現場はほとんど国会周辺で、議事堂や総理官邸前の歩道が何度か出てくる。ここらは3・11以降、わたしにとってなじみの場所だ。ここで吉岡は官僚らを待ちかまえて取材している。それをみている観客は、いつしかいっしょに新設大学事件を追いかけるような気分になっていく。

 が、彼女の追いかける官僚の一人が、ビルの屋上から投身自殺をとげる。彼女はそれに衝撃をうけ、首吊りした父の死と重ね、何か似ていると。その自殺した官僚は杉原の外務省時代の尊敬する上司でもあった。杉原は、自殺の前にかれから「おれのようになるなよ」と忠告されていた。そのかれの死とともに、かれが内調によってマークされていたことを知る。この自殺は、現実にあった森友学園事件で「改ざん」をしいられた財務局の職員のケースを彷彿させる。

 映画は全体に抑制した静かな画面ながら緊迫の連続で目が離せない。吉岡と杉原の交互に映される短いクローズアップのショットにも観客はぐいとひきこまれよう。政権の陰謀がのぞきみえてくるからだ。それは大学とは名ばかりの医療研究所を軍事利用に転用させようとしていることである。

 ここではその点にふれないが、わたしは楠山忠之監督の『陸軍登戸研究所』(06年)のドキュメンタリーを想起した。そこでは細菌兵器の製造や動物ばかりか人体実験まで行われていた。また森村誠一の『悪魔の飽食』(光文社のちに角川書店)で告発した石井四郎率いる731部隊の非人道的所業を思い出した。映画をみていて、いまの政権が、かつての日本軍と同じことをやろうとしているのか、とおぞましく感じた。

 これは単なるフィクションと願いたいものだが、そんな思いとは裏腹に、現実の動きと照らし合わせてみるとなかなかリアルなのである。文科省が不要だといっていた獣医学部をなぜ設置するのかのナゾもこれでとけた。

 あの黒く目隠しされた羊は何を意味しているのか。実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?

※6月28日より東京・新宿ピカデリーほか全国公開

〔追記〕これは『月刊東京』の5・6月号より転載したものです。転載にあたって一部をカットしました。
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●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は壊憲を強行か?……「安倍首相の頭は普通じゃないから」

2015年09月03日 00時00分25秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【「戦争法案反対」12万人の凄まじい熱気と安倍官邸の異常対応】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163259)。

 「国会前を埋め尽くした人、人、人。地鳴りのように響き渡る「戦争法案絶対反対」コール。その中を静かに風船が上がり、「安倍やめろ!」の垂れ幕が曇天の空に広がった……おそらく、これだけの反対運動を見せつけられても安倍政権は安保法案を強行するのでしょう。安倍首相の頭は普通じゃないから」!!

 アベ様らは「普通じゃない」頭で、「国民は忘れてくれる」?、とでも思っているようだが……?

   『●8・30壊憲法案反対デモ:
    アベ様らは「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……


 8・30壊憲法案反対デモから「民意」を読み取れないのですから、あらゆる選挙で「民意」を示す必要があるでしょう。

   『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
      投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!

 今後、あらゆる「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」、さらに、橋下元大阪「ト」知事の新党・大阪「ト」の会にも投票しないようにすることを、忘れないようにしておかないと。アベ様らの「頭は普通じゃな」くても、分かるようにしてあげないと。

   『●政治家をお辞めになる橋下徹元大阪「ト」知事の最後っ屁?
                   ……皆さん、次なる選挙で「お忘れなく」


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163259

「戦争法案反対」12万人の凄まじい熱気と安倍官邸の異常対応
2015年8月31日

    (人で埋め尽くされた国会前(C)日刊ゲンダイ)

 国会前を埋め尽くした人、人、人。地鳴りのように響き渡る「戦争法案絶対反対」コール。その中を静かに風船が上がり、「安倍やめろ!」の垂れ幕が曇天の空に広がった。

 弁護士の太田啓子さんは「これぞ、市民革命」とSNSに書き込んでいたが、大げさではない。

 とにかく、想像を超えるド迫力だったのが、30日の安保法制反対大集会だ。

 「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が呼びかけた一斉反対行動は主催者発表で12万人が集まり、「身動きが取れないほど」(取材したジャーナリスト・横田一氏)の人で埋め尽くされた。

 国会前の広い道路は映画のワンシーンのように人があふれ、そこから流れる人々の列が国会を取り囲んだ。それでも地下鉄の入り口からは次から次へと人があふれ出てくる。シールズのツイッターによると、最終的には延べ人数で35万人が集まったという。

 スピーチをした法大教授の山口二郎氏はこう言った。

   「これまでのデモとは全く違う熱気でした。
    特に国会正面前の車道をも埋め尽くした人々の光景は
    感動的でした。
     この大衆を前に野党4党首(民主、共産、社民、
    生活の党)が次々に壇上に立って挨拶した。おそらく、
    これだけの反対運動を見せつけられても安倍政権は
    安保法案を強行するのでしょう

    安倍首相の頭は普通じゃないから
    しかし、それで国民の怒りが収まると思ったら
    大間違いです。この闘争は長く続く。野党が一致団結し、
    国民の怒りを受け止める受け皿をつくれば、
    間違いなく、安倍政権は倒れると思いましたね」

 国会前を埋めた群衆は当初、歩道に押し込められていた。しかし、あまりの人数に警察が固めていた鉄柵が決壊、車道は瞬く間に大群衆で埋め尽くされた。同じくマイクを握った佐高信氏はこう言った。

   「雨が降っている日曜日なのに、お年寄りが集まった。
    子供連れの女性もたくさん来ていました。これはこれまでの
    運動と全く違うところです。安倍自民党がいくら、
    その場しのぎの狡猾な政権運営をしても、国民は冷静に
    見据えて、それを凌駕する行動に出ている。自民党ならぬ
    非自由非民主党公明党ならぬ蝙蝠政党の正体は
    見透かされていて、最終的にはひっくり返る。そんな予感がしました」

 ミュージシャンの坂本龍一氏は「現状に絶望していたが、希望があるなと思った。日本人の中に9条の精神が根付いていることに勇気づけられた憲法を血肉化することが大事だと思う」と訴えた。作家の森村誠一氏、ルポライターの鎌田慧氏も次々にマイクを握り、そのたびに、「安倍辞めろ」コールが盛り上がった。

 驚くべきは、こうした反対運動が全国350カ所で、沸き起こったことだ。大阪の扇町公園も反対運動の2万5000人で埋め尽くされたし、広島は500人、名古屋は200人、新潟は2000人、秋田は800人、山形も800人(いずれも主催者発表)が一斉に反対運動に参加した。秋田では小林節慶大名誉教授が「安倍首相のやり方は裏口入学。民主主義に対する重大な挑戦」と切り捨てた。

 安倍政権が強行突破しようとしている安保法案に対する国民の答えは、これ以上ないくらいに明確に示されたのである。


警察の過剰警備は後ろめたさの裏返し

 国会前には本来のデモ警備の2倍にあたる警察官が集結したという。その数、ざっとみても数百人、警察車両は数十台。官邸に絶対に近づけさせないという“異常”な警戒ぶりだった。

 国会正門前は丁字路になっているが、両脇を機動隊のバスで固め、国会前には警察車両とバスで二重のバリケードを敷いた。

 フツー、混乱を避けるために警察は出てくるものだが、今回は逆。多くの人が正門前に押しかけ、「警備はいらない」と警察官ともみ合った。鉄柵が倒れる事態も起こり、2人が公務執行妨害で逮捕されるなどの小競り合いも各地で起きた。

 参加者からは「鉄柵や誘導などが多く、人を分断して集まりづらくさせているのでは」との声も上がった。

 最近は警察の過剰警備が心配されてきた。「SEALDs」などの団体や弁護士が今月14日、国会周辺の警備があまりに過剰だとして、警視庁に抗議を申し入れた。抗議スペースを小さくするなどデモへの抑圧が目立っていたからだ。

 民主党や社民党の有志が28日、警察が表現の自由を抑圧するような過剰な警備をしないかを監視する「国会議員監視団」を結成。きのうは約20人の国会議員がタスキをかけ巡回し、警察官とデモ参加者が衝突した際の仲介も行った。

 監視団のひとりで、参議院議員の有田芳生氏はこう言う。

   「以前の国会前デモでは69歳のデモ参加者が
    行かせろ行かせないということだけで逮捕されたことも
    あった。今回も監視をしていましたが、やはり過剰警備
    だったと思います。スペースがあるのに後から参加者を
    入れないように誘導していました」

 過剰な警戒は、群衆が国会と官邸を完全に取り囲むのを避けたかったように見える。反対運動を小さく見せかけようとしたのであれば、後ろめたさの裏返しとしか思えない。

※この記事の続きは、本日(8月31日)発売の日刊ゲンダイ紙面で読めます。
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●8・30壊憲法案反対デモ: アベ様らは「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……

2015年09月01日 00時00分34秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【届かぬ民意 危機感結集 全国200カ所以上で安保法案反対】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000127.html)、
【坂本龍一さんら各界著名人も市民と連携】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000125.html)。

 「安全保障関連法案に反対する人々が三十日、全国で一斉に抗議の声を上げた…憲法は俺たち一人一人の権利。それを無視するのは国民を無視すること」。
 アベ様らは、「国民は忘れてくれる」?、と思っていたようだが、クーデターまで企てて多くの市民をコケにしたのですから、忘れるわけがありません。「ワ・ス・レ・イ・デ・カ」! 2015年8月30日、多くの皆さんが「蜂起」しました。各所で巨大な「狼煙」が上がりました。

   『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
          破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」

   『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
         投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!


 「日本国憲法という「権力の制御棒」(斎藤美奈子さん)を抜かせてはいけない。継続して「声なき声」を上げ、「狼煙」を上げ続けること。日本全国どこでもいい、「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」!

   『●斎藤美奈子さん: 日本国憲法という「権力の制御棒」で
            「日本は……戦後70年を迎えることができた」


 大竹まことさんの目撃した国会前の、たった一人でのお母さんの「声なき声」、小さな小さな「狼煙」、そして、「握りしめた拳」によるコミュニケーション……(10分ぐらいのところです ⇒ 【大竹まこと ゴールデンラジオ 月曜日 ゲスト:山田太一 【2015.08.24】】(https://www.youtube.com/watch?v=dI8kqQvE_0c)、それがいま巨大なウネリになりました。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000127.html

届かぬ民意 危機感結集 全国200カ所以上で安保法案反対
2015年8月31日 朝刊

     (国会議事堂正門前の道路を埋め尽くしたデモ参加者
      =30日、東京・永田町で、本社ヘリ「あさづる」から
      (河口貞史撮影))

 安全保障関連法案に反対する人々が三十日、全国で一斉に抗議の声を上げた。国会周辺では、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催のデモに十二万人(主催者発表)が参加し、法案反対デモとしては最大規模となった。実行委によると、一斉行動の呼び掛けに応じた各地でのデモや集会は、少なくとも二百カ所以上に及んだ。 

 国会周辺では、官庁街の歩道や日比谷公園など六カ所にステージや街宣車を置き、野党党首や学者、作家、法律家などが法案の廃案を訴えた。警視庁は参加者が車道に出ないよう機動隊の車両を並べ、柵で規制したが、メーンステージがある国会正門前は歩道に収まりきらず、車道も人の波で埋まった。

 昨年七月に中咽頭がんを公表し今夏まで治療に専念していた音楽家の坂本龍一さんも、予告なしに国会前に現れた。「壊されようとしている民主主義と憲法を取り戻すことは、自分たちで血肉化すること」と訴え、この日のデモを「一過性のものにしないで」と呼び掛けた。

 「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の奥田愛基(あき)さんもマイクを握り、「憲法は俺たち一人一人の権利。それを無視するのは国民を無視すること」と政権を批判した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000125.html

坂本龍一さんら各界著名人も市民と連携
2015年8月31日 朝刊

 音楽家の坂本龍一さんをはじめ、さまざまな分野で活躍する著名人らも思いを語り、市民と呼応した。


◆音楽家・坂本龍一さん

 安保法案のことが盛り上がってくる前は現状に対してかなり絶望してたんですが、シールズの若者たち、そして女性たちが発言してくれているのを見て、日本にもまだ希望があるかなと思っているところです。

 崖っぷちになって初めて、私たち日本人の中に憲法の精神、九条の精神がここまで根付いているということを、皆さんがはっきり示してくれて勇気づけられています。ありがとうございます。

 今の日本国憲法は、確かにアメリカに与えられたという声もありますけれど、今こういう状況で民主主義が壊されようとしている、憲法が壊されようとしている。ここに来て民主主義を取り戻す、憲法の精神を取り戻すということは、まさに憲法を自分たちで血肉化すること。とても大事な時期だと思います。

 世界の歴史を見ると、憲法は人々が自分たちの命を懸けて闘い取ってきたものです。もしかしたら日本の歴史の中では、明治憲法しかり、日本国憲法しかり、自分たちで命を懸けて闘い取ってきたものではなかったかもしれないけれど、今まさにそれをやろうとしている。

 僕たちにとって、イギリス人にとってのマグナ・カルタ、フランス人にとってのフランス革命に近いことが、ここで起こっているんじゃないかと強く思っております。

 一過性のものにしないで、あるいは仮に安保法案が通っても終わりにしないで、行動を続けてほしいと思いますし、僕も皆さんと一緒に行動してまいります


◆作家・森村誠一さん

 大勢集まった女性に対してお話しします。戦争は最も残酷なかたちで女性を破壊します。憲法に女性が美しくある権利を保障するという言葉はありません。なぜか。当たり前のことを憲法にうたう必要がない。

 ところが、戦争になれば女性に一番大切な美しさを守ることがふみにじられます。もんぺというみにくい衣服を着て、パーマをした女性は髪をそがれ、振り袖を着た女性は袖を切られた。竹やりでわら人形を刺し貫く訓練をさせられた。それを見て私は戦争を絶対にやってはいけないと思った。女性が壊されることは、子どもが生まれなくなり、人生が破壊され、地球が滅びるということです。

 安倍政権は(日本を)再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない。私たちの責任であり、使命であり、義務でもある。今日の雨を共有した女性たちは忘れないようにお願いしたい。


◆映画監督・園子温(そのしおん)さん

 僕は映画監督ですが、ただの普通の市民です。今日はシールズの応援団として、ここに来なきゃいけないなと思って来ました。本当に、それだけです。

 本当にこんなに集まってすげえなと思うんだけど、僕も皆さんと同じ、ここに集まったただの市民として、ずっと声を上げたいと思っています。


◆ヘリ基地反対協議会共同代表・安次富浩(あしとみひろし)さん

 沖縄・辺野古(へのこ)に新しい基地を造らせない。私たちは十八年間粘り強く闘ってきました。翁長雄志(おながたけし)知事は最初は賛成でした。今は反対になった。名護市長も反対の市長を私たちの手で作り上げることができた。あきらめることはだめ闘い抜くことが現状を変えていく

 法治主義とは、立憲主義に基づき法を治めることでしょう。憲法違反の戦争法案をやることの何が法治主義ですか。沖縄の声は(新基地建設に)知事も市長も私たちも反対。民意反対なんです。民意を聞こうとしない安倍政権、戦争法案反対の国民の声を聞こうとしない安倍政権は、まさに国民に敵対する政権です。

 戦争法案反対、新基地建設反対、原発の再稼働を絶対に止めていく。これが安倍政権打倒のトライアングルです。国民の大結集で闘い抜きましょう。
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●「今、福島の森と川で何が起きているのか」 『週刊金曜日』(9月13日、959号)についてのつぶやき

2013年09月16日 00時00分53秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年9月13日、959号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、石坂啓さん【初めて老いった!?/やったねアベちゃん!!】と明石昇二郎さん【東電福島事故「刑事告訴&告発」はなぜ「不起訴」なのか】。

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■①『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / ようやく開封。「福島県浜通りエコツアーガイドブック 今、福島の森と川で何が起きているのか」。もちろん、横田一さん【東京五輪開催決定と放射能汚染水問題 世界に嘘をついた安倍首相】。ウソ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/060c22aa9939913740ad6aaaa7acd5df

■②『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 武馬怜子氏【排外主義デモにカウンター攻撃 新宿大久保公園でデモ隊が激突】、「憲法で保障された「表現の自由」に則ったデモを、警察が止めることはできない」。う~ん・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f00bcec5ab16103b4852ed458cc72bf3

■③『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 根津公子さん【「君が代」不起立・不伴奏処分訴訟 最高裁が全員一致で上告棄却】。最高裁「裁判官全員一致の意見」だそうだ。最高裁国民審査最高裁を裁く」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/847fa3c946d3f82f2514522b061ab670

■④『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 真野きみえ氏【大阪がれき脱原発派の裁判初公判 逮捕は「狙いうち」と主張】、「市民への不当な弾圧がなかったかが、今後の裁判の中で争われることになろう」

■⑤『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 永野厚男氏【会議傍聴者の言動を記録 都教委が異常な監視】。本当!? 「ト」教委は何をやってんだ?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb

■⑥『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 明石昇二郎さん【東電福島事故「刑事告訴&告発」はなぜ「不起訴」なのか】、「告訴団が暴いた「汚染水」の新事実はどうなる?」。五輪で浮かれる最中の9月9日に発表(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5249cf40b271f31f6c550bb75d9379a7

■⑦『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 【大村アスカの政治時評/大阪都構想を支持するか否か 堺市長選での市民の選択が橋下徹氏の未来も左右する】。【竹野三恵子の経済私考/安倍政権による雇用規制の緩和は「ナチス流だ」 唯一の公約実現は「世界一企業が活躍しやすい国」】

■⑧『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 宇都宮健児さん【主権を脅かすISD条項】、「TPP・・投資家対国家紛争解決条項・・外国企業(投資家)が損害を被った場合・・世界銀行傘下の・・に提訴して賠償を求めることができる」。メモ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ffeb37f2332f233ad4b25e13236e914d

■⑨『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 永六輔さん【無名人語録】、「美しい国日本、総理が近頃よく使うけれども、美しい福島って言えるかい?」。浅賀行雄氏のイラストが秀逸、聖火リレーをしている人が完全防備?、あるいは、作業員が走者??

■⑩『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「それにしても安倍・猪瀬のペテン師コンビにも私は唖然とさせられた。放射能列島日本を安全・安心と喧伝し、赤字国債一千兆円を抱えながら財政危機は無いと主張する」。ウソ吐http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/060c22aa9939913740ad6aaaa7acd5df

■⑪『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 根岸恵子氏【今夏、森村誠一氏とともにロシア公演 加害を歌い続ける「悪魔の飽食」合唱団】。「戦争できる国」の現実(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618chttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cbf304c495f35f9e47c7032e10872883

■⑫『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号)/山口正紀さん【全力で反対キャンペーンを 特定秘密保護法案】、「メディアは、「戦争の出来る国」に向けた「新・国家機密法」と存在をかけ、全力で闘う時だ」。城山三郎さん曰く「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618c

■⑬『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 高嶋伸欣氏【不勉強と自主規制! 問題点だらけの教科書採択報道】、「東京都と神奈川県の教育委員会が、強引に採択から排除」。ハタとウタを強制しておきながら・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb

■⑭『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / ピョンタ、再登場!、石坂啓さん【初めて老いった!?/やったねアベちゃん!!】、「・・『金曜日』のみなさんがどうせシケた顔してるんじゃないかと思って励ましにさー。だから言ってたじゃん、早いとこ転向してこっち側においでって」。笑読
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