琉球新報のコラム【<金口木舌>まん延する差別】(http://ryukyushimpo.jp/column/entry-404024.html)。
《大音量の拡声器を使い、たけだけしく何度も叫んだ。「殺すぞ」。旧日本軍の特攻服を着た男女の体当たりを、警察官が必死に止めた。そのヘイトスピーチ団体は、従軍慰安婦問題を街頭で訴えるデモに攻撃を繰り返した》。
『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”
押し付け、無用な衝突を招いている張本人は誰か」?』
《[大弦小弦]日本人の乗客の皆さまにおわびします…
▼横山さんは怒る。「なぜ差別主義者の乗客を注意せず、
『外人が迷惑』とマイノリティーをさげすむことになるのか」。
ネット上でも外国人客への攻撃が目立った
▼大阪府の松井一郎知事が機動隊員の暴言を擁護した構図と
そっくりだ。圧倒的な力の差を無視して、
「相手もむちゃくちゃ言っている」と「どっちもどっち」論に持ち込む。
ヘリパッド建設を強行しているのは政府なのに、
「混乱を引き起こしているのはどちらか」と事実の誤認を混ぜ込む。
問題の根本を差別と認めず、「不適切」で済ませるところも同じ
▼弱者をたたく。声を上げるなら、たたいて黙らせる。
二つの事件の符合に、今の日本の病んだ空気を
思い知らされる。(阿部岳)》
《日本再生の切り札》《全国民を勝負師に》(©橋下徹元大阪「ト」知事)なカジノ法案について、東京新聞の記事【カジノ法案 自民きょうの採決提案 公明は態度保留】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016120202000143.html)には、《安倍政権は観光客増加による経済成長を期待するが…》とあります。《観光客増加》ですって!? 《経済成長》だそうです。「軽罪」の間違いか? ギャンブル依存者が増加して、社会は「病む」方向に行くのではないですか。
引用しているコラムは《観光にも大きなダメージを与えかねない》と言います。とんだ《おもてなし》(表無)をしておいて、とんだ「うらあり」(裏有)なニッポンだった訳です。
第一、アベ様内閣の閣僚の皆さんからしてヘイト体質ですもの。
『●目取真俊さん「差別用語であることは一目瞭然」
…沖縄負担軽減相ら閣僚の皆さん方全員がヘイト体質』
《大阪府警機動隊の「土人」発言を「許すまじき発言」
と言っていた菅義偉官房長官が「差別と断定できない
というのは政府の一致した見解だ」と変更したことに対し、
面と向かって言われた芥川賞作家の目取真俊さんは22日、
本紙の取材に「『断定できない』とは、『差別ではない』と政府が
公式に認めたようなものだ。断じて許されない」と怒りをあらわにした》
「沖縄差別」については、「在日米軍特権」にはダンマリな《過激団体》。ありもしない「在日特権」には大騒ぎし、ヘイトな言動や行いを垂れ流すのに、実在する「在日米軍特権」では、アベ様や番犬様にシッポを振る情けなさ。どうやら真の「右翼」ではないらしい。単なる「暴力集団」。
『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?』
「「住民分断」「沖縄差別」に明確なNo!が示されたわけです。
辺野古破壊にNo!、「在日米軍特権」問題(これこそまさに
存在する、番犬様による「在日特権」でしょうに)にNo!、
を突き付けました」
『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい』
「室井佑月さんの云う《金をバラまくだけの日本》、全くその通り。
その点でも、無意味な、裏切りのイセシマサミットです。また、
《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている》
「在日米軍特権」問題一つとっても、《金をバラまくだけの日本》、
世界を呆れさせるニッポン、《「性暴力に脅かされないで当たり前に
生きる権利」すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》
ニッポン。どこを向いて「思いやって」いるのか?、
「思いやら」されているのか?、《金をバラまくだけの日本》」
「まん延する差別」な、「うらあり」だったニッポン…「今の日本の病んだ空気」(阿部岳さん)そのもの。ニッポンの社会そのものがオゾマシイ。
しつこく繰り返される「沖縄差別」、「歴史的暴言」を容認する閣僚たち…でも、「足を踏まれた側」は決して忘れない。
『●「容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は
現在の日本社会において決して特殊なものではない」』
「しかしながら、《容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は
現在の日本社会において決して特殊なものではない》、
《…などおぞましいが、それを容認してしまう空気がいまの
日本社会にはある》…社会そのものがオゾマシイ。醜悪」
『●高江の皆さん、ご唱和を! 「鶴保庸介沖縄担当相殿、
「無実だと断じることは到底できない!」」』
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【http://ryukyushimpo.jp/column/entry-404024.html】
<金口木舌>まん延する差別
2016年12月1日 06:00
大音量の拡声器を使い、たけだけしく何度も叫んだ。「殺すぞ」。旧日本軍の特攻服を着た男女の体当たりを、警察官が必死に止めた。そのヘイトスピーチ団体は、従軍慰安婦問題を街頭で訴えるデモに攻撃を繰り返した
▼デモには、慰安婦を支援している韓国人女性も多く含まれていた。日本の市民に支援を求めて海を渡ったら、「恐怖」のお返しが待っていた。東京都内で今夏、目の当たりにした
▼韓国人女性らに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。同時に日本の将来を憂いた。あしき風潮は一部の過激団体にとどまらない。日本社会に広がっている
▼沖縄で大阪府警の機動隊員が発した「土人」「シナ人」発言も、それと無関係ではないだろう。大阪では、わさびが大量に入ったすしや「蔑称」を印字した乗車券、外国人を区別する車内放送などが外国人観光客への「差別だ」と問題視された
▼法務省は東京五輪を見据え、在日外国人を対象に、差別や偏見に関する調査を初めて実施する。安倍晋三首相は来年、農業分野の国家戦略特区に外国人労働者を受け入れるための関連法改正案を国会に提出する方針だ
▼差別や偏見は人を傷つける。日本が誇る「おもてなし」を台無しにし、観光にも大きなダメージを与えかねない。チムグクル(思いやりの心)と歓待の文化を磨き、沖縄から見本を示したい。
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