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●「まん延する差別」な、「御持て成し」どころでない「うらあり」だったニッポン…「病んだ空気」が蔓延

2016年12月05日 00時00分48秒 | Weblog


琉球新報のコラム【<金口木舌>まん延する差別】(http://ryukyushimpo.jp/column/entry-404024.html)。

 《大音量の拡声器を使い、たけだけしく何度も叫んだ。「殺すぞ」。旧日本軍の特攻服を着た男女の体当たりを、警察官が必死に止めた。そのヘイトスピーチ団体は、従軍慰安婦問題を街頭で訴えるデモに攻撃を繰り返した》。

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”
        押し付け、無用な衝突を招いている張本人は誰か」?
    《[大弦小弦]日本人の乗客の皆さまにおわびします…
     ▼横山さんは怒る。「なぜ差別主義者の乗客を注意せず、
     『外人が迷惑』とマイノリティーをさげすむことになるのか」。
     ネット上でも外国人客への攻撃が目立った
     ▼大阪府の松井一郎知事が機動隊員の暴言を擁護した構図と
     そっくりだ。圧倒的な力の差を無視して、
     「相手もむちゃくちゃ言っている」と「どっちもどっち」論に持ち込む。
     ヘリパッド建設を強行しているのは政府なのに、
     混乱を引き起こしているのはどちらか事実の誤認を混ぜ込む
     問題の根本を差別と認めず、「不適切済ませるところも同じ
     ▼弱者をたたく声を上げるなら、たたいて黙らせる
     二つの事件の符合に、今の日本の病んだ空気
     思い知らされる。(阿部岳)》


 《日本再生の切り札》《全国民を勝負師に》(©橋下徹元大阪「ト」知事)なカジノ法案について、東京新聞の記事【カジノ法案 自民きょうの採決提案 公明は態度保留】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016120202000143.html)には、《安倍政権は観光客増加による経済成長を期待するが…》とあります。《観光客増加》ですって!? 《経済成長》だそうです。「軽罪」の間違いか? ギャンブル依存者が増加して、社会は「病む」方向に行くのではないですか。
 引用しているコラムは《観光にも大きなダメージを与えかねない》と言います。とんだ《おもてなし》(表無)をしておいて、とんだ「うらあり」(裏有)なニッポンだった訳です。

 第一、アベ様内閣の閣僚の皆さんからしてヘイト体質ですもの。

   『●目取真俊さん「差別用語であることは一目瞭然」
      …沖縄負担軽減相ら閣僚の皆さん方全員がヘイト体質
    《大阪府警機動隊の「土人」発言を「許すまじき発言
     と言っていた菅義偉官房長官が「差別と断定できない
     というのは政府の一致した見解だ」と変更したことに対し、
     面と向かって言われた芥川賞作家の目取真俊さんは22日、
     本紙の取材に「『断定できない』とは、『差別ではない政府が
     公式に認めたようなものだ。断じて許されない」と怒りをあらわにした》

 「沖縄差別」については、「在日米軍特権」にはダンマリな《過激団体》。ありもしない「在日特権」には大騒ぎし、ヘイトな言動や行いを垂れ流すのに、実在する「在日米軍特権」では、アベ様や番犬様にシッポを振る情けなさ。どうやら真の「右翼」ではないらしい。単なる「暴力集団」。

   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
      アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?
    「「住民分断」「沖縄差別」に明確なNo!が示されたわけです。
     辺野古破壊にNo!、「在日米軍特権」問題(これこそまさに
     存在する、番犬様による「在日特権」でしょうに)にNo!、
     を突き付けました」

   『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
      米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい
    「室井佑月さんの云う《金をバラまくだけの日本》、全くその通り。
     その点でも、無意味な、裏切りのイセシマサミットです。また、
     《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている
     「在日米軍特権」問題一つとっても、《金をバラまくだけの日本》、
     世界を呆れさせるニッポン、《「性暴力に脅かされないで当たり前に
     生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない
     ニッポン。どこを向いて「思いやって」いるのか?、
     「思いやら」されているのか?、《金をバラまくだけの日本》」

 「まん延する差別」な、「うらあり」だったニッポン…「今の日本の病んだ空気」(阿部岳さん)そのもの。ニッポンの社会そのものがオゾマシイ。
 しつこく繰り返される「沖縄差別」、「歴史的暴言」を容認する閣僚たち…でも、「足を踏まれた側」は決して忘れない。

   『●「容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は
        現在の日本社会において決して特殊なものではない」
    「しかしながら、《容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は
     現在の日本社会において決して特殊なものではない》、
     《…などおぞましいが、それを容認してしまう空気がいまの
     日本社会にはある》…社会そのものがオゾマシイ。醜悪」

   『●高江の皆さん、ご唱和を! 「鶴保庸介沖縄担当相殿、
               「無実だと断じることは到底できない!」」

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http://ryukyushimpo.jp/column/entry-404024.html

<金口木舌>まん延する差別
2016年12月1日 06:00

 大音量の拡声器を使い、たけだけしく何度も叫んだ。「殺すぞ」。旧日本軍の特攻服を着た男女の体当たりを、警察官が必死に止めた。そのヘイトスピーチ団体は、従軍慰安婦問題を街頭で訴えるデモに攻撃を繰り返した

▼デモには、慰安婦を支援している韓国人女性も多く含まれていた。日本の市民に支援を求めて海を渡ったら、「恐怖お返しが待っていた。東京都内で今夏、目の当たりにした

▼韓国人女性らに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。同時に日本の将来を憂いたあしき風潮は一部の過激団体にとどまらない。日本社会に広がっている

▼沖縄で大阪府警の機動隊員が発した「土人」「シナ人」発言も、それと無関係ではないだろう。大阪では、わさびが大量に入ったすしや「蔑称」を印字した乗車券、外国人を区別する車内放送などが外国人観光客への「差別だ」と問題視された

▼法務省は東京五輪を見据え、在日外国人を対象に、差別や偏見に関する調査を初めて実施する。安倍晋三首相は来年、農業分野の国家戦略特区に外国人労働者を受け入れるための関連法改正案を国会に提出する方針だ

▼差別や偏見は人を傷つける。日本が誇る「おもてなし」を台無しにし、観光にも大きなダメージを与えかねない。チムグクル(思いやりの心)と歓待の文化を磨き、沖縄から見本を示したい
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●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい

2016年06月15日 00時00分26秒 | Weblog


asahi.comの記事【金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」】(http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html)。

 《すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよ、という世界中へのアピールになったろう。…大金かけてこれかよ! …そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧にした。この国には、有能な振り付け師はいないのか。いつまでも金をバラまくだけなのか?》。

 室井佑月さんの云う《金をバラまくだけの日本》、全くその通り。その点でも、無意味な、裏切りのイセシマサミッです。また、《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている》「在日米軍特権」問題一つとっても、《金をバラまくだけの日本》、世界を呆れさせるニッポン、《性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》ニッポン。どこを向いて「思いやって」いるのか?、「思いやら」されているのか?、《金をバラまくだけの日本》。 
 《金をバラまくだけの日本…米国の手下ですよ、という世界中へのアピール》だけが、今回のアベ様の「成果」ならば…とっても恥ずかしいし、いろ~んな意味で、世界に向けての恥さらし。アベ様信者の自公お維大地支持者・投票者の皆さん、ホントに大丈夫?

   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?
   『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
      「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに
   『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
          「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」
   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
      アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?

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http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html

金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」
(更新 2016/6/ 9 07:00)

 大金をかけ、各国首脳をおもてなししたG7伊勢志摩サミット。「リーマン・ショック級の世界経済危機」発言で悪い印象が残った安倍首相に対して、作家の室井佑月氏は「オバマ大統領を見習って欲しい」と嘆く。

*  *  *

 G7伊勢志摩サミットと、米国のオバマ大統領の広島訪問がようやく終わった。祭りのような慌ただしさだった。

 てか、サミットってまさにそういうものなわけね。便利なテレビ電話がある昨今、サミットの重要さは今ひとつピンとこない。

 各国首脳が顔を合わせることが大事、そういっている人もいるけど、顔を合わせたからといって、深い話をするわけじゃない。だって、事前になにが話し合われるか調整しておる。目新しい話も出て来ない。

 結局、風習だけが残った祭りみたいなもんなのか。以前は、祭り会場の良いPRになったというが、今ではそんなこともない。洞爺湖も閑古鳥が鳴いておる

 なのに、ホスト国はものすごい金を使う

 オリンピックもそうだけど、サミットも一部の人間の利権の温床となっているのが見え見えだ。まるで、一部の人間の見栄を満たすために開かれているようだ。世界中で格差が問題とされている今、時代遅れなKY祭り。

 しかし、風習は守るものだと決められているなら、そこに逆らえるこの国ではないだろう。

 けど、あれでよかったんだろうか。もうちょっと、どうにかならなかったんだろうか。

 すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよという世界中へのアピールになったろう。

 ほかにも安倍さんは各国首脳に怪しい調査のペーパーまで配って、「リーマン・ショック級の世界経済危機をアピールしたかったみたいだが、もちろんみんなに鼻で笑われておった

 安倍さんは夏の選挙を考え、このサミットを利用し、アベノミクスは失敗していませんよという言い訳を作りたかったんだろうが。

 前の選挙のとき、「リーマン・ショック級の経済危機が起きない限り、もう消費税の延期はない」といってしまったから、「リーマン・ショック級の」という言葉を用いたのね。各国首脳の誰か一人でも良い、こんなにおもてなししたんだから俺の発言にお墨付きを与えておくれよといったところか

 もちろん、そんなくだらない企みなんて、相手にしてもらえない海外メディアは安倍さんに対しけちょんけちょんの書き方だ。

 仏ルモンド紙には「自国経済への不安を国民に訴える手段にG7を利用した」と、米経済メディアCNBCにはあまりに芝居がかっている」とまでいわれた。

 大金かけてこれかよ!

 オバマ大統領を見習って欲しい。あの方、広島できちんとした謝罪をしたわけじゃないし、自国保有の核に対して踏み込んだ発言もない。だが、子どもたちに自分で作った折り鶴を渡し、被爆者をハグし、そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧した。この国には、有能な振り付け師はいないのかいつまでも金をバラまくだけなのか?

週刊朝日  2016年6月17日号
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●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策

2016年05月29日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の金杉貴雄記者の二つの記事【海兵隊撤退に自民「反対」せず 沖縄県議会が抗議決議】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000119.html)、
【沖縄県民に無関心」 翁長知事、日米首脳会談に不満】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000116.html)と、
社説【日米首脳会談 「綱紀粛正」に頼る限界】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052702000139.html)。

 《決議案には公明党も賛成した。自民党は反対するとみられていたが「県議会として全会一致の形で抗議の意思を表すため」として退席した》。

 沖縄の皆様は理解されているでしょう。あくまでも自公お維大地の選挙対策に過ぎない、騙されてはいけない。本土で通じても、沖縄では通じないと信じる。



 《日米首脳会談でオバマ米大統領から謝罪の言葉がなかったことについて「今の日米関係を表しているのではないか日本は独立国家なのか、とみな疑問を持つ」と批判》。

 アベ王国、人治主義国家の王様・アベ様の言う『日本を取り戻す』『美しい日本』の正体はこんなもの。アベ様は最低の官房長官スガ殿の唱える呪文は「…沖縄県民の耳には「期待するな」「何も改善しない」と冷たく翻訳」。
 最低の官房長官《菅義偉官房長官は…「…外交は中央政府で協議するのが当然ではないか」》というが、政府の体を成していない。(沖縄タイムス2016年5月22日付社説)《性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》。


 《日本側は米側に「綱紀粛正」を求めているが、日米地位協定を改定し、沖縄の米軍基地を削減しなければ、真の再発防止策とはなり得ない》。

 削減だけではもはやダメでしょう。《基地撤去こそが最も有効な再発防止策》。「日本政府による命の二重基準」に沖縄の人々はウンザリしている。「日米両政府の空虚な言葉」は不要であり、基地撤去が抜本対策。

   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000119.html

海兵隊撤退に自民「反対」せず 沖縄県議会が抗議決議
2016年5月27日 朝刊

 沖縄県議会は二十六日の臨時会で、元米海兵隊員で米軍属の男が逮捕された女性遺棄事件に抗議する決議案を可決した。決議では、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の県内移設断念とともに、初めて沖縄の全ての米海兵隊の撤退を求めた。採決では県政野党の自民党が賛否を示さずに退席し、他の出席議員はすべて賛成した。討論では、各議員から沖縄に基地を集中させている日本政府への怒りの声が相次いだ

 決議は米政府、米軍宛てで、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の抜本改定も求めた。決議と同じ内容の日本政府宛ての意見書も可決した。

 討論では「基地押し付けは日本政府による命の二重基準だ日米両政府から再発防止や綱紀粛正という空虚な言葉を聞く気はない。県民の怒りは頂点に達している」などの批判や「県民は一体いつまで嘆き、苦しめられるのかと考えると怒りが抑えられない。凶悪事件の多くを占める海兵隊は全面撤退させなければならない」といった要求が相次いだ。

 決議案には公明党も賛成た。自民党は反対するとみられていたが「県議会として全会一致の形で抗議の意思を表すため」として退席した。二十七日告示の県議選をにらみ、事件に反発する県民世論を懸念したとみられる。

 政府は日米地位協定について運用改善で対応する方針だが、自民党県連は臨時会後、県連会長を務める島尻安伊子沖縄北方担当相も出席して会議を開催。県議選では日米地位協定の改定を主張すると確認した。

 自民党の県連幹部は取材に、二十五日の日米首脳会談で安倍晋三首相が日米地位協定の改定を求めなかったことについて「県民の思いを全く伝えていない」と指摘した。 (金杉貴雄
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000116.html

「沖縄県民に無関心」 翁長知事、日米首脳会談に不満
2016年5月27日 朝刊

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十六日に県庁で記者会見し、米軍属が逮捕された女性遺体遺棄事件に対し、日米首脳会談でオバマ米大統領から謝罪の言葉がなかったことについて今の日米関係を表しているのではないか。日本は独立国家なのか、とみな疑問を持つ」と批判した。

 会談で、安倍晋三首相が米軍普天間(ふてんま)飛行場の返還について「辺野古(へのこ)への移設が唯一の解決策」と伝えたことには「二十歳の女性がああなった中で話すこと自体沖縄の民意を含め、県民に寄り添うことに何ら関心がないということが見透かされる」と述べた。

 翁長氏は「首相が言う日本を取り戻す中に沖縄は入っているのか。県民の生命、財産は入っているのか。日本は法治国家ではなく沖縄をほっておく放置国家ではないか」と述べた。 (金杉貴雄
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052702000139.html

【社説】
日米首脳会談 「綱紀粛正」に頼る限界
2016年5月27日

 沖縄県で起きた元米海兵隊員の軍属による女性遺棄事件。日本側は米側に「綱紀粛正」を求めているが、日米地位協定を改定し、沖縄の米軍基地を削減しなければ、真の再発防止策とはなり得ない

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開幕に先立ち、二十五日夜に行われた日米首脳会談。約五十分間の会談前半に行われた少人数会談は、すべての時間が沖縄県での事件に費やされた、という。

 安倍晋三首相はオバマ米大統領に「身勝手で卑劣極まりない犯行に憤りを覚える」と伝えた上で「実効的な再発防止策の徹底など厳正な対応」を求めたが、具体的に何を指すのかは不明だ。

 日本政府はこれまでも、米兵や米軍基地に勤める軍属による事件や事故が起きるたびに、米軍側に綱紀粛正や再発防止を求めてきたが、今回の事件は、その抑止効果に限界があることを示す

 事件や事故を起こしても米軍基地内に逃げ込めば地位協定に守られるこんな特権意識が凶悪犯罪を誘発していると、沖縄県民の事件を見る目は厳しい。

 一九九五年に県内で起きた少女暴行事件を受けて、殺人、強姦(ごうかん)の凶悪事件に限って起訴前の身柄引き渡しに米側が「好意的配慮を払う」よう運用が改善されたが、身柄引き渡しはあくまでも米側の判断であり、拒否した例もある。

 米兵らの特権意識が犯罪や事故を誘発すると指摘される状況を解消するには、運用改善では限界がある。翁長雄志知事をはじめ沖縄県側が切実に求めているにもかかわらず、首相はなぜ、地位協定の改定に踏み込まなかったのか

 沖縄県には在日米軍専用施設の約74%が集中する。日本国民たる沖縄県民の命と平穏な暮らしを守るには米軍施設の大幅削減が急務だが、日米両政府は、県民の抜本的な基地負担軽減にはつながらない米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」が、「唯一の解決策」であるとの立場を変えようとしない

 首相は会談後の記者会見で「日本国民の命と財産を守る責任を果たすために、あらゆる手を尽くす決意だ」と強調した。首相たる者の心構えとしては当然だが行動が伴わなければ意味がない

 首相は今回の会談で、地位協定の改定と普天間飛行場の国外・県外移設を提起すべきだった。沖縄の状況が劇的に改善すれば、大統領にとってもレガシー(政治的遺産)になったはずだ。機を逸したことは残念でならない。
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●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない

2016年05月25日 00時00分34秒 | Weblog


東京新聞の生島章弘記者の記事【「占領意識が犯罪に」 沖縄知事、地位協定改定を訴え】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052402000119.html)と、
社説【翁長・安倍会談 「基地ある故」直視せよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052402000136.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016052402000137.html)。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」

 翁長雄志沖縄県知事の至極真っ当な要望にどれほど応えるのか、アベ様や「最低の官房長官」スガ殿らの本気度が分かろうというもの…辺野古破壊高江破壊等々等々等々による「住民分断」「沖縄差別」をどれ程恥じているかを知り得るというもの…。でも…、


 《会談に同席した菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、翁長氏とオバマ氏の面談に関し「一般論として言えば外交は中央政府で協議するのが当然ではないか」と慎重な姿勢を示した》

…そうです。
 政府の体を成していないから言っているのに、相変わらずの最低ブリ。(沖縄タイムス2016年5月22日付社説)《性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》。


 《沖縄県に在日米軍施設が集中する故の犯罪であることを直視しなければ、いくら米側に綱紀粛正を要請しても、再発は防げまい》。

 同感。《基地撤去こそが最も有効な再発防止策》。


 《「日本語は難しい▼「できることはすべてやる」。腕まくりが似合いそうな、この日本語の怪しさを指摘したのは元米兵の遺体遺棄事件をめぐって安倍首相と会談した、翁長知事である。「(政府の)できることはすべてやるという言葉は、できないことはすべてやらないとしか聞こえない」▼そう聞こえるのは、知事のせいでは断じてない》。

 そしてコラム【筆洗】は、《あの日本語は沖縄県民の耳には「期待するな」「何も改善しない」と冷たく翻訳》…。アベ様らでは「住民分断」「沖縄差別」は何も変わらない、変える気も無い。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052402000119.html

「占領意識が犯罪に」 沖縄知事、地位協定改定を訴え
2016年5月24日 朝刊

     (会談に臨む沖縄県の翁長雄志知事(左)と
              安倍首相=23日、首相官邸で)

 米軍属の元米海兵隊員の男が女性の遺体を遺棄した疑いで逮捕された事件をめぐり、沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十三日の安倍晋三首相との会談で、日米地位協定の改定を求めた。独自の法的地位が与えられていることで生じる在日米軍の「占領意識」を変えない限り、犯罪は繰り返されるという主張だ。政府側は運用の見直しで対応する姿勢を変えていない。 (生島章弘


 翁長氏は会談で、地位協定の不平等さに関し「米国から『日本の独立は神話だ』と言われているような気がすると不満を示した。会談後、今回の事件の背景について記者団に「沖縄に基地があるがゆえという要素もあるが、やはり地位協定は特権的だから、軍人・軍属が『占領意識』を持ちながら県民を見ているところが大きい」と強調。綱紀粛正の徹底といった内部規律では再発防止に限界があるとの考えを示した。

 在日米軍の法的地位を定める地位協定は一九六〇年、日米両政府の安全保障条約改定にあわせて発効した。公務中の犯罪に関する裁判は米側が行うことや、公務外でも米側が先に容疑者を確保していれば日本側の起訴まで身柄を引き渡さなくていいことなどが盛り込まれている。

 今回の事件では、沖縄県警が米軍属の男を逮捕したが、こうした米軍への扱いが犯罪を誘発しているという見方は根強い。沖縄県では本土に復帰した一九七二年五月から先月末まで、米軍関係者による殺人や強盗などが五百七十五件に上り、過去にもたびたび協定改定を求める声は出たが、実現したことはない。

 首相は二十三日の参院決算委員会で、協定改定について「相手(米国)があることだ。その中で自主的に改善を積み重ねてきた」と説明。問題があれば、実務者レベルの運用見直しで対応するのが適切だという認識を示した。


◆ケネディ大使 週内にも訪問

 ケネディ駐日米大使が、女性遺棄事件で元米海兵隊員の軍属が逮捕されたことを受け、謝罪の意を伝えるため週内にも沖縄県を訪問し、翁長雄志知事と会談する方向で調整していることが分かった。政府関係者が明らかにした。

 ケネディ氏は、被害に遭った女性やその家族に哀悼の意を表明するとともに、在沖縄米軍の綱紀粛正と再発防止に取り組む意向を伝えるとみられる。


◆「県民のため直接 話を」米大統領との面談要請

 沖縄県の翁長雄志知事は二十三日の安倍晋三首相との会談で、女性の遺体が遺棄された事件を受け「県民の生命と安全を守るため、ぜひオバマ氏に直接話をさせていただきたい」と要請した。

 二十六日からの主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせて来日するオバマ米大統領と、自らが直接面談する機会を設けるよう求めた発言だ。

 翁長氏は事件に関し「基地があるがゆえの犯罪だ。大きな怒りと悲しみを禁じ得ない」と強調した。

 首相は「今回の事件はあってはならないものだ。オバマ氏に厳正な対処を求めていきたい」と述べ、サミットに合わせて予定する日米首脳会談で再発防止の取り組みを議論する考えを示した。

 翁長氏とオバマ氏の面談については、会談に同席した菅義偉(すがよしひで)官房長官が記者会見で「一般論として言えば外交は中央政府で協議するのが当然ではないか」と慎重な姿勢を示した。(新開浩)


◇沖縄知事の発言要旨

 沖縄県の翁長雄志知事が安倍晋三首相との会談で発言した要旨は次の通り。

 若く尊い命が奪われる非人間的な事件が発生した。ご本人やご家族の無念さを思うと心が痛む。

 県は三月に那覇市内で準強姦(ごうかん)事件が発生した際など、米軍人・軍属による事件・事故が発生するたびに綱紀粛正、再発防止および教育の徹底を米軍などに繰り返し申し入れてきた

 それにもかかわらず、このような凶悪事件が発生し、県民の生命・財産を守る立場の知事として激しい憤りとやるせなさを感じる。

 沖縄は戦後七十年以上、過重な基地負担を強いられてきた。今回の事件は、国土面積の約0・6%の沖縄県に在日米軍専用施設の約74%に及ぶ広大な米軍基地が存在し、県民が基地と隣り合わせの生活を余儀なくされていることに大きな要因がある。

 安倍内閣は「できることは全てやる」といつも言うが、「できないことは全てやらない」との意味にしか聞こえない。米軍普天間飛行場の問題に関し「県民に寄り添う」という言葉も、実感として一度も感じられない

 このような事件が二度と起きないよう、米軍および日米両政府の責任で、日米地位協定の見直しを含め、実効性のある抜本的対策を講ずるよう強く求める。今の地位協定の下では日本の独立は神話だ。このことはオバマ米大統領に伝えていただきたい。オバマ氏と直接話す機会を与えてほしい

 かかる非人間的で凶悪な事件が発生したことに県民は大きな衝撃と不安を受けている。絶対に許されない。米軍基地があるが故の犯罪だ。強く抗議する。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052402000136.html

【社説】
翁長・安倍会談 「基地ある故」直視せよ
2016年5月24日

 退役後とはいえ元米海兵隊員であり、米軍基地内で働く軍属である。沖縄県に在日米軍施設が集中する故の犯罪であることを直視しなければ、いくら米側に綱紀粛正を要請しても、再発は防げまい。

 これまでにも増して、翁長雄志沖縄県知事は憤りと悲しみに震えていたに違いない。

 元米海兵隊員で嘉手納基地に勤める男が女性の遺体を遺棄した容疑で逮捕された事件。翁長氏はきのう安倍晋三首相、沖縄基地負担軽減担当相でもある菅義偉官房長官を首相官邸に訪ね、米兵や軍属の特権的な法的地位を認めた日米地位協定の改定を求めた。

 米兵らによる事件・事故が起こるたびに、沖縄県側は地位協定の改定を求めてきたが、日米両政府は県側の要請を拒み、運用改善にとどめてきた経緯がある。

 今回は、公務外の事件であり、日本側が身柄を確保したため、地位協定が壁となって捜査が進まない状況ではないが、沖縄県内では地位協定の存在が米兵らに特権意識を生み、凶悪犯罪を誘発したとの厳しい見方も出ている。

 地位協定の運用改善では、犯罪抑止効果が限られるのが現状だ。翁長氏が「再発防止や綱紀粛正という言葉を何百回も聞かされてきたが現状は何も変わらない」と訴えるのも当然である。

 日米安全保障条約に基づく米軍の日本駐留が、日本と周辺地域の平和と安全に死活的に重要だというのなら、安倍内閣は地位協定から治外法権的な要素を除外する改定をまず提起すべきではないか。

 さらに直視すべきは、沖縄県に在日米軍専用施設の約74%が集中し、県民に過重な基地負担を強いている実態である。

 普天間飛行場(宜野湾市)返還のためとはいえ、名護市辺野古への「県内」移設では、県民の負担は抜本的には軽減されない

 さらに、今回の事件を受けて沖縄県側から「基地がある故の犯罪だ」との指摘が相次ぎ、沖縄県内にあるすべての米軍施設の撤去を求める動きも広がっている。

 米軍基地が減らない限り訓練中の事故はもちろん、米兵らによる犯罪はなくなるまい

 日米両政府は沖縄県民の心の叫びに耳を傾け、普天間飛行場は国外・県外移設へと方針転換し、ほかの米軍基地についても抜本的縮小に着手すべきである。

 首相は大統領に「具体的、実効性ある再発防止策を求める」というが、基地がある故に犯罪が起きる現実から目を背けてはならない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016052402000137.html

【コラム】
筆洗
2016年5月24日

 同僚から「きょうの筆洗はおもしろかった」といわれたとする。喜べぬ。むしろ警戒する。「ほめ言葉を最大の敵とせよ」の処世訓とは無縁である。ひっかかるのは「きょうの」という部分である▼曲がった心には「きょうの」が強調されて聞こえる。だとすれば「いつもはひどいが、きょうに限っては」の意であり、悪口ではないかとおびえる。日本語は難しい▼「できることはすべてやる」。腕まくりが似合いそうな、この日本語の怪しさを指摘したのは元米兵の遺体遺棄事件をめぐって安倍首相と会談した、翁長知事である。「(政府の)できることはすべてやるという言葉はできないことはすべてやらないとしか聞こえない」▼そう聞こえるのは、知事のせいでは断じてない。この種の事件にせよ、基地問題全体にせよ、結局、解決の糸口さえつかめぬ政府の対応のせいである。できないことはできない。そうかもしれないが、沖縄の意向を端(はな)から「できぬ」と決めつけてきた姿勢がその言葉を疑わせる▼翁長知事が要請したオバマ米大統領との面談について、菅官房長官は「外交は中央政府で協議するのが当然ではないか」と述べた。政府にはこれも「できないこと」に分類されるらしい▼かくして、あの日本語は沖縄県民の耳には「期待するな」何も改善しない」と冷たく翻訳されて聞こえる。もはや言葉が通じない
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●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる…「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」

2016年05月23日 00時00分19秒 | Weblog


琉球新報の社説【米軍属女性死体遺棄 日米両政府に責任 防止策は基地撤去しかない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-282393.html)と、
沖縄タイムスの社説『[米軍属暴行殺害供述]再発防止策は破綻した』(http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=169307)。

 《県民の尊い命がまたも奪われた。米軍属の男が関与をほのめかしている。元をたどれば、過重な米軍基地を県民に押し付ける日米両政府に行き着く。在沖米軍基地の整理縮小に消極的な両政府の責任は極めて重大だ。強く抗議する》。
 《沖縄では民間地域であっても安全ではない。女性はどのようにして自分の身を守ればいいというのか…沖縄戦で米軍が離島や沖縄本島に上陸した直後の1945年3、4月からすでに各地の集落で女性が性的暴行に遭っていることがわかっている…沖縄では基地が女性の人権を侵害する暴力装置のような存在になっている。「性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…


 散々に、「思いやら」されて、その挙句、またしても「肝苦(ちむぐり)さ」…。「どうぞ番犬様は撤退してください」「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
 「落とした魂(マブイ)を探しに、なんて悲し過ぎる…「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」。それしかありません。《基地撤去こそが最も有効な再発防止策》。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に  
                沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●一体どこが法治国家か? アベ様やスガ殿ら
    自公議員(公明も同罪)がやっていることは「傲慢」で沖縄差別
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
       翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
   『●「自治と基地」: 翁長雄志沖縄県知事 
      「日本に、本当に地方自治や民主主義は存在するのか」?
   『●「沖縄差別」: アベ様やスガ殿ら
     自公のやっていることは、「とある暴力集団」並みの差別的「暴力犯罪」
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●「現実の戦争を知る
      ベテランジャーナリスト」石川文洋さんの言葉に耳を
   『●「政府は沖縄を分断し、苦渋の判断をさせ続けている」:
               「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様ら
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん

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http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-282393.html

<社説>米軍属女性死体遺棄 日米両政府に責任 防止策は基地撤去しかない
2016年5月20日 06:01

 県民の尊い命がまたも奪われた。米軍属の男が関与をほのめかしている。元をたどれば、過重な米軍基地を県民に押し付ける日米両政府に行き着く。在沖米軍基地の整理縮小に消極的な両政府の責任は極めて重大だ。強く抗議する。

 米軍は米兵らが凶悪事件を起こすたびに再発防止に努めるとする。だが、守られたためしがないことは今回の事件が証明する

 基地ある限り、犠牲者が今後も出る恐れは否定できない基地撤去こそが最も有効な再発防止策である。日米両政府はそのことを深く認識し、行動に移すべきだ


危険と隣り合わせ

 4月28日から行方不明になっていた、うるま市の会社員女性(20)が19日、恩納村の雑木林で変わり果てた姿で見つかった。県警は元海兵隊員で軍属のシンザト・ケネス・フランクリン容疑者(32)=与那原町=を死体遺棄の疑いで逮捕した。

 女性は交際中の男性に「ウオーキングしてくる」と、スマートフォンの無料通信アプリでメッセージを送信して出掛けた。商業施設が並ぶ大通りが、いつものウオーキングコースだったという。

 米軍基地から離れた場所であっても、県民は米軍人・軍属の凶行の被害者になる危険性と常に隣り合わせで生活していることを今回の事件は物語る。

 基地がなければ、容疑者は沖縄にいない可能性が高く、今回の事件も起きなかっただろう。米軍基地あるが故の痛ましい事件であることは明らかだ。

 在沖米軍は何のために存在するのか。日米両政府は日米安保に基づき日本の安全を守るためだとする。県民の命を奪っておいて、日本の安全などあったものではない。日米安保の矛盾が沖縄からはよく見える。

 在日米軍専用施設面積のうち、沖縄が占める割合は2014年時点の73・8%から、ことし1月現在では74・46%に上昇した。安倍晋三首相の「沖縄の負担軽減」は米軍施設面積の面でも一切進んでいない。今回の事件はその延長線上にある。

 県内での米軍人・軍属による殺人や女性暴行などの凶悪犯罪は1997年の69件をピークに減少し、95年以降は2013年を除き、毎年1~7件の発生である。発生件数が減っているからといって、評価することは一切できない。

 そもそも米軍人・軍属は県民が積極的に招いたわけではない。犯罪ゼロが「良き隣人」の最低限の条件である。それができなければ、沖縄にいる資格はない


我慢も限界だ

 女性はショッピングセンターに勤め、勤務態度は真面目で、明るく気配りのできる女性だったという。笑顔で写った写真からは幸せな様子が見て取れる。

 20歳。これからさまざまな人生経験を積み、大きく成長を遂げたものと思う。夢もあっただろう。それがかなわなくなった女性の無念に胸が痛む。無事を祈って帰りを待った家族や友人らの心痛に、胸が張り裂ける思いの県民も多いだろう。

 県民を危険にさらし、悲しみに暮れる人たちをこれ以上生み出すことは許されない

 日米両政府は今回の事件を「極めて遺憾」などの言葉で済ませてはならない。県民の我慢も限界に達している。「綱紀粛正と再発防止に努める」だけでは不十分だ。

 ことし3月には那覇市内のホテルで、キャンプ・シュワブ所属の1等水兵が観光客への女性暴行事件を起こし、逮捕されている。県はその際、米軍に対し綱紀粛正と人権教育の徹底を含めた再発防止を強く求めた。

 容疑者は軍人ではないが、嘉手納基地で働く元海兵隊員の軍属である。米軍には軍属も教育する責任が当然ある。だが事件がなくならないことからして、米軍の教育には限界があることが分かる。ならば、選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ
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http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=169307

社説[米軍属暴行殺害供述]再発防止策は破綻した
2016年5月22日 05:00

 父親は嗚咽(おえつ)しながら「遺影を見てください。娘を忘れないでください」と参列者に語り掛けた。

 母親は遺体が発見された後、沖縄の風習にならい、「落とした魂(マブイ)を探しに恩納村の現場などを回り、手を合わせたという。

 「好きな人と心通わせ、今が一番楽しい時期だった、かけがえのない宝物」の一人娘を奪われた両親の心中は察するに余りある。

 うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかった事件で、女性の葬儀・告別式が21日、実家のある名護市内で開かれた。家族や親族、高校時代のクラスメートら約800人が参列。葬斎場は深い悲しみと憤りに包まれた。

 死体遺棄容疑で逮捕された元米海兵隊員で軍属の男性は、県警捜査本部の調べに対し、「わいせつ目的で女性を探し暴行した」「殺害し、遺体をスーツケースに入れて運んだ」などと殺害と性的暴行を認める供述を始めている。

 「首を絞め、刃物で刺した」とも話しているようだ。事実とすれば、極めて残忍で凄惨(せいさん)な事件で言葉を失う。

 女性は午後8時ごろ、ウオーキングに出て事件に遭った。1995年の米兵による少女暴行事件は買い物帰りだった。今年3月、那覇市内のビジネスホテルで起きた米海軍兵による女性暴行事件は、安全なはずのホテルが犯行現場となった。

 沖縄では民間地域であっても安全ではない女性はどのようにして自分の身を守ればいいというのか

■    ■

 沖縄戦で米軍が離島や沖縄本島に上陸した直後の1945年3、4月からすでに各地の集落で女性が性的暴行に遭っていることがわかっている。「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」などが掘り起こした事実である。

 復帰後、米兵による女性暴行事件は県警によると、昨年末までに129件に上る。「沈黙している」女性のことを考えると、氷山の一角であろう。

 米兵による少女暴行事件が起きた際、当時の米太平洋軍司令官が「(犯罪で使用した)レンタカーを借りる金で女を買えた」と発言して更迭された。軍隊が女性の人権をどう見ているかがあからさまだその延長線上に事件はあるのではないか。

 95年の県民総決起大会で決議したのは、米軍人の綱紀粛正と犯罪根絶、日米地位協定の見直し、基地の整理縮小-などだった。県民の要求はいまだ実現されていない

■    ■

 在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は3月の女性暴行事件で県庁を訪れ、「綱紀粛正」「再発防止」を約束した。あれから約2カ月。また謝罪である

 米軍がらみの性犯罪でいったいどれだけの女性が犠牲になったのか。何度も再発防止策が講じられたにもかかわらず、被害が続いているのはその破綻を示すものだ。

 沖縄では基地が女性の人権を侵害する暴力装置のような存在になっている。「性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない
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