アルパインクラブ モルゲンロート

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山梨 本社ヶ丸(2016.3.5)

2016-03-10 07:38:53 | 会山行(2015~2022年度)



 塵一つない澄んだ空気と空を持って来てくれることを期待して、南アルプスの山々を目に留めようと臨んだ本社ヶ丸だった。
 6日(日)の空模様は芳しくないとのことで、山行中止とせざるを得ず。それで、天候も良い筈の5日(土)と一日早めての山行とした。
 東京の空は厚い雲が覆っていて、車は西に向かって走るも空の色は変わらず。でも、トンネルを抜け大月の近くまで来ると、いつの間にか空は青くなって来ている。


 笹子駅で電車組のIさんが加わり、東京電力変電所先にある駐車可能な場所に車を停めて準備をしていると、まだ9時前なのにもう戻って来た一人の女性が車に乗り込む処。早い下山の理由を聞くと、登山道の途中、雪ありで凍っていてのアイスバーン状態にアイゼンもなく、滑って危険なので引き返してきたと云う。


変電所先にある駐車スペース前

 登り始めて少しすると、5人組のパーティーもやはり同じ理由で下りて来る。この時期、まだまだアイゼンは必携だ。
 今日は3人での静かな山歩き、耳を澄まして聞こえるのは 沢音と鳥の啼き声にハーハーと云う息使いのみ。


 コースが北面にあるだけ、途中の融けずに残っている雪と凍った地面にアイゼンの足ではそんなに捗らないが、登山口から清八峠までの高低差550mチョッとを、ペースを守りながらコースタイムと同じ90分で登り切る。


日陰の北斜面にはまだ雪が


清八峠、右は三ツ峠山、左 本社ヶ丸

 清八峠で稜線上に出ると、日当たりも良く雪も融けておりアイゼンを外し、本社ヶ丸へ向かう。途中、地図上の危険印の鞍部は左右は切れ落ち、今日一番の注意ポイントか。足元だけを見つめて渡り、岩に取り付く。岩場を越えた本社ヶ丸手前のこの辺り、少しのアップダウンがあるが、あと残り30mくらい登ればいい。


稜線上で見つけた、猿の腰掛

 そして、左がきれ落ちた最後の岩場を終えて登った先が、1630.8m本社ヶ丸。


ここを登り終えるとすぐが山頂


本社ヶ丸

 狭い山頂には我々と後から来たパーティーを含めて8人、山名標識をバックに記念の写真を撮っているが、期待していた展望は春霞のせいか、三ツ峠山や黒岳に三角錐の容が映える釈迦ヶ岳とかが見える程度で南アルプスなどの遠くの山が見えないのが残念。


三ツ峠山


中央の黒岳に、右は三角錐の釈迦ヶ岳(4月会山行予定)

 そして狭くもあるし本社ヶ丸もそこそこにして、駐車場まで戻るTさんと別れIさんと二人 角研山に向かう。途中、日陰の雪やぬかるんだ急坂の泥道をスリップに注意して時間を掛けて下る。でも、1~2回の尻もち。

角研山手前の開けた鉄塔そばの分岐点、今までの雑木に囲まれた登山道と違って、草原状に一面の笹原が広がる。明るく開放感もあり、今までの閉ざされた景色とは一変している。

一面の笹原

 角研山からの急な下りにも注意を要するが、あとは葉の落ちた樹林越しの景色を楽しむ。

角研山


 登山口から北面の清八峠までの日陰の多い登りでは視界も閉ざされていて、1400m辺りから雪の坂道。清八峠からの稜線は雪もなく、陽もあり暖か。
 そして角研山からはこの程度の下りの山にしては、太もも(大腿四頭筋)にかなりの負担を強いた山行だった。だって 翌日、会山行では初めての筋肉痛なのです。
メンバー:田、井、河(L、記)


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