アルパインクラブ モルゲンロート

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越後三山 中ノ岳(2018.6.2)

2018-06-04 09:46:17 | 会山行(2015~2022年度)

 

中ノ岳山頂、右には越後駒ケ岳が覗く 

 

 

 このコース(十字峡~中ノ岳ピストン)、標高差1635mと 何といっても登りのきついロングコースなんです。昭文社地図のコースタイムは13時間55分(往:8時間15分、復:5時間40分)、3~4年前の会山行では往:5時間とのこと。それを目途にしたが、往:5時間45分、復:3時間40分と、まあ相当ハードなコースでした。会メンバーのAさん(Aさん入会前)と二人、15年7月谷川岳馬蹄形の二日目の雨の中、茂倉岳避難小屋から土合橋までは10時間。白毛門の下りで脚はガタガタ、土合橋に着いたときにはもう当分山には行きたくないと思ったほど。そんな山行に次ぐ今回の疲れ、と云うより体力の消耗だった。

 前日は十字峡登山センター駐車場に仮泊、寒くて何度も目が覚める。その度に近くの、ダムて云っていいほど大きな堰から落ちる水音が煩い。それでもいつの間にか、眠っていた。

 

左に案内板とその横が登山口、そして十字峡登山センター

 

センター横の板壁には、「この山あなどれず・・この山に登らずして越後の山は語れず」と

 

 

ダムて云っていいほどデカい堰、ゴーッと云う音が煩かった

 

 このルート、初めからいきなり樹林の急登が続く。また、前日の雨で湿った落ち葉を踏んで行くので滑りやすい。

 

比較的に緩やかな登り、でもぬれ落ち葉で足元注意

 

振り返ると、樹林帯の切れ間から巻機山

 

最初の鎖場、鎖は使わなくても大丈夫

 

一旦、尾根の平坦部に出る、こんな処が続けばいいんだが 正面は日向山

 

そして広葉樹の樹林帯だが、途中からずーっとブナの林が続く。

 

ブナ林の多くは雪の重みで、こうして曲がっている

 

 雨量計測所の建物のある日向山手前で初めての雪歩き。

 

日向山の手前、右には中ノ岳も 五合目の合目石はこの雪の下か

 

日向山で引き返すメンバーなども居て、中ノ岳には3名で向かう。

 

日向山から中ノ岳、手前のピラミッド状の天辺が小天上

 

日向山から一旦下って池塘のある平坦地を行く、1~2名の先行者は居たが雪上の踏み跡も分かり辛くルートを探しながらの歩行、こんな時ピンクマークが有難い。

 

日向山から一旦下って行くと池塘が(写真中央)

 

六合目に来てアイゼンを付けることにしたが、同行Kさんのアイゼンにトラブル。ため、残念ながらKさんここで引き返す。

六合目から見上げる中ノ岳、その途中に七合目の小天上の突起(小さな山に見える)がある。岩稜こそないが、雰囲気が谷川岳西黒尾根ラクダのコブを思い出させる。まあ急な斜面だが、何とか登れるだろう。

 

七合目(小天上)から中ノ岳

 

七合目を過ぎ、八合目・九合目までと急なザレ場もあり慎重に進んで行く。

 

七合目から八合目に向かう、登りは緩め

 

九合目近くの登り

 

九合目、先は兎岳方面 中ノ岳は逆方向を手前に登る いずれにしても雪庇に注意必要

 

途中、イワカガミや黄色い小さな花達が続いてあったが後で撮ろうと思って、そのまま。でも、山頂手前のシャクナゲの見事さには思わずカメラを引っ張り出す。

 

九合目から山頂途中にあった見事なシャクナゲ

 

山頂には先行者が一人、ラーメンの良いにおいに思わずお腹もグー、でもここからの景色は空腹も忘れさせる。

 

「山頂」と云う文字だけの合目石、その先には荒沢岳

 

近くの荒沢岳に越後駒ヶ岳~八海山や、巻機山に至仏山~平ヶ岳~ひうちヶ岳に会津駒ヶ岳などぐるりと見渡せる。そして20分余りで下山。

 

山頂すぐ下の避難小屋と越後駒ヶ岳

 

山頂から八海山

 

 

 登りでもしつこかったが下りはもっと酷かった、ブヨです。大げさでなく、数拾匹くらい体の周りを飛び廻っている。虫よけを顔や手などの露出部に塗ったものの、シャツやズボンの中にまで潜り込んだのか、10ヶ所くらい刺されて痒い。下山後のお風呂では、耳の中からブヨが出て来たほどにしつこかったんです。

でも、展望のほか花には癒されました。僕が名前を確認できただけで、13種。

 

シラネアオイ(花期は5~7月)

 

カタクリ(花期は3~4月)

 

タムシバ(花期は4~5月)、こぶしと間違える

 

そして山菜の女王、こしあぶらの天ぷらが疲れた体にエネルギーを呉れました。

 

 下山後、湯沢の河川公園 こしあぶらの天ぷらなどで腹沢山

 

メンバー:井、岡、河(記)、田、山(L)、菊