『膨大なボリュームが目を引く中越の名山は山野草の宝庫』だった
(大岳から守門岳頂上部の稜線を望む。中央左の鋭鋒が最高峰の袴岳、右に丸いのが青雲岳。今回は、その手前の稜線を登ってきた 2019年7月3日撮影)
二口登山口(猿倉橋)7:15~護人清水7:50~大岳分岐10:30~11:05袴岳11:30~大岳分岐12:05~護人清水14:35~15:10二口登山口(猿倉橋)
この処、遠ざかっていた山も久々大いに楽しめて、守門岳(大岳・青雲岳・袴岳からなる総称)はもう少し頑張ってみたら と云ってくれたのかも知れない。
山を始めて14年目、年30回以上の山行も今年はまだ4回だけ。この守門岳、久しぶりに感じる山行の厳しさだけでなく、初夏の残雪を味わう楽しみに加え多くの高山植物が最後まで道端を飾り疲れを癒してくれていた。
猿倉橋から300mくらい進んだ、二口登山道入口
護人清水(標高700mくらい)を過ぎて標高800m辺りからイワカガミが現れて来た。このイワカガミ、白やピンクだけでなく山頂付近ではコイワカガミもあり赤みを増してくる
日本海側の多雪地帯の山中に見られると云うユキツバキ、♪花は越後の 花は越後の♪
標高八百数十㍍の谷内平、まだ残雪たっぷり
白いイワハゼと赤いツツジ
危険な箇所はないものの中間点でウワバミの滝などの景観を楽しんだあとは再びのブナの林の中、だらだらと続く比較的に急で退屈な登りが待っている。
中の高地沢にある滝、奥は大岳
中間点(滝見台)からはウワバミの滝
でも足元を見つめているばかりでなく、登山道脇のカタクリやイワカガミにオオカメノキに加えてムラサキヤシオなどを都度撮ったりして一息を入れる。
ショウジョウバカマ
何となく頼りなさそうなタムシバ、でもその白は空に溶けそうで優しさを感じる
大岳分岐から袴岳への稜線上で待っていたのは雪庇の残り、北東(三条市側)斜面には雪の塊が壁のように張り付いているし青雲岳に足を踏み入れると、そこだけまだ雪山状態だ。
この山、高山植物も豊富。ミツバオウレンやタムシバなど名前が分かっただけでも十種以上、その他名前の分らないのを含めるとニ十種以上の花を確認できた。
大岳分岐で漸く稜線上に出る(ここまで ちょうど3時間)、大岳が目の前。青雲岳~袴岳は逆方向
分岐から青雲岳に向かう
青雲岳頂稜部の草原は湿性と乾性の植物が混在するとあるが今はまだ雪の下、一休みして寝てる人も居る。右に袴岳
青雲岳から一旦下るメンバー
袴岳への途中にあったシラネアオイ
ミツバオウレンやコイワカガミも
山頂まであと数分、大岳を背にメンバー
山頂に着いたばかりのメンバー
山頂からの360度の展望を期待。でも雲が被さっていてそう多く望めなかったが、浅草岳は目の前
浅草岳(ズーム)
帰り、青雲岳への登り。アイゼンなくても大丈夫でした
行きは気付かなかった、青雲岳の池塘。標識には「池塘保護の・・・」と記されている
大岳分岐手前の雪庇の残り
分岐附近で見つけたツバメオモト(燕万年青)、名前の由来は果実の色がツバメの頭に似ている等から
翌日 上里SAの手洗所でふと見上げると可愛い子が5匹、つぶらな瞳に思わずパチリ。ツバメつながりのおまけ
で、もう一つ。何がお勧めかと云うとそれは山菜。山菜の女王と云われるコシアブラなどが豊富にある。特にコシアブラはその格別な風味は言葉で表すこと出来ないほどで、ただただお酒が進むだけであった。
強いコクと香りが特徴のコシアブラ
今日(6月6日)、何が大変かと云うと筋肉痛よりも痒み。防虫スプレーを何度か使ったが ブヨ の逞しさには参るばかり。
メンバー:河(L、記)、田、井、宮、菊、佐k、青、谷