アルパインクラブ モルゲンロート

本会の活動状況と情報の共有

南ア 北岳(奈良田から池山吊尾根を経て)(2020.3.20~22)

2020-03-27 22:27:56 | 個人山行(2015~2022年度)

今度はあの山に登ろう。

去年の会山行、夜叉神峠から望む見事な北岳を見ながら曾さんとそんな会話を交わして1年以上がすぎ、ようやく実現にこぎつけた。

 

当初、夜叉神峠~池山吊尾根ルートを計画していたが、途中のトンネル工事情報から

南アルプス公園線という林道からのアプローチとなった。そんなルートは初めて知った。

7時10分 林道手前の僅かな駐車スペースを見つけてここからスタートだ。

 

林道に入る手前、第一関門の閉鎖ゲート

「日和田の岩より簡単だろ」とよく分からないことをいう曾さん。

何とか乗り越えた。

 

ここから南アルプス公園線。3時間以上の林道歩きが始まる。

 

途中、真っ暗なトンネルをいくつも超える(最近こんな映像のホラー映画が公開されてるなとおもいつつ)

ヘッドライトがないとちと怖い

10時40分 登山口のあるき沢橋にようやく到着(所要時間:3時間半)

 

先行する2人組のパーティ

いきなり急登に先が思いやられる。

 

 

つかの間の樹林帯歩き

だんだん雪が付いてきた。

 

ラッセルあるかもと聞いていたので、先行トレースがあり、助かった。

 

14時13分 本日の幕営地、池山御池小屋(無人小屋)に到着。もう少し上まで行きたかったが、2人とも20キロ以上の重荷で、時間的にも体力的にもきつかったので、今日はこの辺にしておこう。小屋には先客がいたので小屋横にテント設営

 

2日目

前日は予定よりも高度を稼げなかったので、今日は早い出発。北岳山頂往復で10時間以上の行程だ。

4時25分:池山小屋出発。トレースがあってホント助かった。

 

前日の強風予報に反して、風はほとんどなし。よし何とかこのまま持ちこたえてくれ、

と祈りつつ、後ろを振り返ると天気は上々だ。真っ赤に染まる雲海を期待していたが、

空は少しかすんでいた。

 

城峰を超え、稜線に出た。風はまだ大丈夫。

 

幻想的なボーコン沢の頭

 

白銀のバットレス。すごい迫力

 

本日の核心部、八本歯のコル

雪の付いたナイフリッジは恐怖心との闘いだ(途中、懸垂下降1回あり)

 

山頂直下で急に体が動かなくなってきた。吐き気もする。やや高山病が出てきた。

八本歯とバットレスの迫力に気圧されたか・・・

 

ここにきて急に風も出てきた。山頂まであと40分位か、何とか頑張れる。

 

山頂付近は風が強く、トレースも吹き飛ばされて、ルートをやや外れ、肝を冷やす

場面もあったが、何とか登頂。

10時58分 やりました! 今回の達成感は格別でした。(歩行時間約6.5H)

いまいち体調のすぐれなかった曾さん。ありがとうございました。

風は増々強くなり、15分程度で早々に下山開始。

下山途中は30m以上と思われる突風に見舞われ、度々耐風姿勢を強いられる。

 

踏み固められたワカン(?)の跡が風にさらせれ浮き出てきた物だろうか・・トレースの化石みたいだ。

先行者は苦労したんだろうなと頭が下がります。

 

この強風の中、また現れたのが八本歯のコル。

ピストンだから分かってはいたがやはり憂鬱だ・・・

 

16時15分 無事、BCの池山御池小屋に帰還。往復約12時間弱のロングコースでありました。

 

今日はだれも居ないので避難小屋貸切状態。ここに泊まりました。(中は意外ときれいです)

 

3日目 7時20分 池山御池小屋を下山

帰りの林道、フェンス越しにこちらを見つめるカモちゃんです。(こんなとこでなにやってんだ~と言いたげです)

12時25分 スタート地点に無事戻りました。

総歩行距離42.3km 総歩行時24時間36分。

他の入山パーティは途中4~5組程度会いました。

先行トレースとまずまずの天候に救われ、怪我もなく無事に帰りついてほっとしました。

今年の雪山はこれで最後ですかね。久しぶりにがっつり歩いたなあ~

帰りに奈良田温泉で疲れを癒し、明日からは普通に仕事です・・・

メンバー:曾(L)、山t(記)


群馬 赤城山 (2020.3.1)

2020-03-01 23:02:05 | 会山行(2015~2022年度)

3月1日(日) 2019年度最後の会山行 赤城山です。

本当は、8名参加の予定でしたが、急遽6名参加となりました。

8時20分 駐車場で身支度をします。防寒具のズボンは省略、雨具で代用など、個々に山服も春の装い、厳冬期から少し軽くなっております。

黒檜山登山口を出発して、20mほど進み、アイゼンを潔く装着。

氷がペタリと岩にはりついた登山道からの開始となりました。

山頂までの2時間は、延々登りが続きます。

時々きれた崖のむこうに見える大沼湖を見ながら気を紛らわしてみます。

大沼湖向こう側の山は、アンテナ山・・・。名は体を表す。

↓写真で見ると急に見えないけど、急な登りだったんですよ。

登山道脇には、緑が・・・もう春です。

高度をあげるにつれて、季節がわずかに遡ります。

そして・・・きれいな霧氷。

・・・そして、貴方も来たる春を喜んでいる・・・のだろうか?

(若干ゆるんだ雪だるま)

10時15分 賑やかな黒檜山 山頂に到着。360度の絶景。

駒ケ岳めざします。

「〇〇まで〇歩」という標識、珍しいですよね・・・

60歩先の絶景スポットより・・・

駒ケ岳へ進みます。

緑と雪のミックス・・・。

駒ケ岳は全般 木の階段が整理されていました。

駒ケ岳へ続く道は、とてもなだらかで、曲線の美しい景観でした。

少しくすんだ雪と明るい陽射しは、もう春の雪であることを実感します。

駒ケ岳 11時7分。

振り返ると、随分歩いてきたことがわかります。

1歩1歩積み重ねてきた道を振り返ることができる瞬間って、幸せ(笑)。

お腹すいたね・・・と言いながら歩きます。

風の音がずーっと湖のほうから聞こえてきて、ゆっくり食べたり飲んだりする気分にならないのです。

冬の凍てつくような冷たい風ではないのですが、やっぱり寒い。

木や鉄の階段を下ってどんどん高度を下げ・・・

12時頃下山しました。

その後、大沼湖で・・・自己責任のもと・・・

真剣にワカサギ釣り・・・!?

・・・では、ありません。

アイススクリューの打ち込みや、耐荷重の体験を楽しみました。

・・・マジで抜けない!!

もう、春です。

2019年度も楽しい山行がたくさんありました。勉強になったこともたくさんありました。「?」と思ったことは、次の冒険と発見につなげて、2020年度も健康で、安全に、皆と山で遊べたら幸せだなと思っています。

メンバー: 河(L)、川、片、北(記)、田、山y