神ならぬ、女性(にょしょう)の座す山、それが今回の御座山だった。
神座す、女性(にょしょう)
登山口案内板に「東信地方の最高峰をなす御座山は佐久の幽境とも・・」と云われ、神座す山を指す、御座山(おぐらさん)と呼ばれている。
「長者の森ルート」の案内板
一昨年10月のモルゲンロート山行(男山~天狗山)時、天狗山から仰ぎ見る、全山紅葉と云っていいほどに染まった見映えの良いどっしりとしたその山容を目の前にして、今回の山行となった。(去年計画も、天候不良で中止)
一昨年10月に仰ぎ見た御座山、これを見たら次は行きたくなるでしょう、ね。
先週来の夏本番を思わせる蒸し暑さも、ガラリと変わっての昨日今日。19日(土)前夜泊、寒さに備えて冬用シュラフに長袖のネルシャツ・フリース・ライトダウンに雨具の上下を着込んで寝たが、やはり寒かった。それでも3時間(就寝1:30、起床4:30)、ウトウトしながらも眠れたのは幸い。
天候急変なんだ。これ見にくいが、白い粒は登山の途中で降った雹か霰
長者の森登山口を予定より1時間以上早く、6時前には出発。林道を歩くこと20分。林道終点には1台の車(ここまで車で来られる、あと2~3台のスペースあり)
登山口近くの林道
昭文社の地図では、1450m手前から高度差100m以上の直登が続くことになっており、休憩を取り備えたが、実際は九十九折りの整備された緩やかな道。
地図では等高線の狭い直登表示だが、実際はこの通り九十九折れ
ここを登りきった処で、今日初めてのシャクナゲに出会う。今回二番目にしている楽しみだ(一番目は何といっても山頂からの360度の展望)。
シャクナゲも今日の目的の一つ
トラバース道を一旦下って行くと、赤白の巨大な鉄塔がある。この鉄塔の真下を通って行くんだが、とてもデカい。今まで見た中で、一番の大きさだ。
鉄塔の柱の基に立つIさん
見晴台(1800m)手前の急登部から、見晴台~前衛峰の肩までシャクナゲの白やピンクに加えて赤が迎えてくれる。盛りを過ぎたもの未だ蕾のものもあるが、全体から見て今頃がピークかも知れない。
白やピンク
シャクナゲのトンネル
この美しさは写真では伝えきれない
うだの沢のトーミから見上げる空は青い、そして爽やかな5月の風
うだの沢のトーミを過ぎると苔むした、根っこのある急な登りが待っている
そして急登を経て樹林帯を抜け出した先、そこはもう頂上と石岩が連なる山頂部だった。
山頂部、いきなりの絶壁が目の前
南北に細長い頂上の岩場、左はすっぱり切れ落ちている。その切れ落ちた露岩の先に、山頂標識はある。
絶壁の右側を行く、Iさん
南北に細長い山頂岩場を更に進んで行く、Kさん
御座、神座す山と云うと、女人禁制?と考えてしまうが、そんなことはない。神ならぬ、女性(にょしょう)が座している。
山頂部の下、ひっそりとイワカガミです
頂上は遮るものもない360度の展望。でも、北の浅間や西の八ヶ岳には雲あるものの青い空の下、男山の先にある甲斐駒や両神など山岳展望を充分楽しませてくれた。
秩父方面、右 両神山
山頂、目の前の岩峰
男山と後ろ、甲斐駒
下山時、見晴台から漸く見えた北八ヶ岳、左に東天狗から右に蓼科
帰りも同じルート。その分シャクナゲだけでなく野草などの廻りの景色を確かめながら、山ウドやタラの芽の山菜採りも楽しんでの下山。それで登りの時間と余り変わらなかったんです。
ヤエヤマブキ
二輪草と
シダ類のほか山菜も
メンバー:井、河(L、記)、川、北、田、菊