アルパインクラブ モルゲンロート

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岩トレ(日和田山&日原)(2016.3.26~27)

2016-03-31 23:49:19 | 個人山行(2015~2022年度)

・3月26日 日和田山
・3月27日 日原

今季の岩トレがスタート、初回はリーダーと昨秋入会の新人3人が参加。
26日は人気のゲレンデ日和田山のため、前夜新所沢を22:30に出発し、巾着田の駐車場にて仮眠。
翌朝6:10出発、コンビニに立ち寄っても6:40到着は一番乗り。

男岩南面(高さ20m)でロープ3本をセット。

岩登りが初めての小さんはリーダー田さんとマンツーマンで。
長さんと私は途中で場所を交代し、プルージックで確保しながら登り、懸垂下降で降りるをひたすら繰り返す。

貸切状態でスタートしたが、8:30には次のパーティーが到着、田さんたちは場所を譲り、女岩(高さ10m)に移動。
30~40回ほど登って降りただろうか。


混雑するほど、安全かつ早く登ること、懸垂下降時はスピードコントロールが重要を体感した。
9:50、かなり混雑してきたので女岩に移動。女岩で7~8回登り、この日の岩トレは終了。

下山途中で、ハーケンを打つ練習をし、駐車場に戻る。


天気がよく巾着田を散策。


駐車場にてアブミ(3段を2つ)を作成。作成すると使いたくなるもの。予定では28日はつづら岩だったが、人工登攀の練習はできないということで、急遽、奥多摩の日原の岩場に行くことに決定。

夜はバーベキュー、生ホタテ貝!


翌朝、日原へ移動。
初めての人工登攀に苦戦。腕を使ったので、私は2本登るのがやっとであった。


メンバー:田(L)、長、小、浜(記)


谷川岳 天神尾根(2016.3.19~20)

2016-03-23 07:07:11 | 個人山行(2015~2022年度)

 
 

僕たちは小雨のパラつく新所沢を前夜22:30頃に出発し、谷川岳ロープウェイ土合駅駐車場には25時に着く。駐車場の防風ネットのみの中で地面に寝る若手3名と車で寝る4名は、4時間余りの仮眠を取る。

 1日目の19日(土)は、西黒尾根を登っての谷川岳肩の小屋泊だったが、前夜からの雨は小雨となりもう止んだ様だが、天気予報は傘マークが並んでいることもあり、ロープウェイを使い天神平からの登りとなる。

 
天神平駅を出て右横の「登山入口」看板と朝日岳、笠ヶ岳、白毛門の展望


 天神平駅から右の登山入口とある看板に沿って、スキーコースの脇を天神尾根に向け登って行く。尾根上からは一旦緩やかな下りから始まり、縦走路が続く。

遠く続いている様な縦走路

 登り返してからの二つ目のピークを下った、展望の効く場所が最初の休憩地点。存在感を見せているのは阿能川岳か、前方には肩の小屋から万太郎山に抜ける白い稜線の手前に、俎グラの黒い稜線が被さっている。


存在感のあるのは阿能川岳?


白い稜線に黒い稜線が被さる


 途中の熊穴沢避難小屋は半分以上まだ雪に埋もれており、

熊穴沢避難小屋

そこから30分ばかり頑張って登ると大きな岩は天狗の留まり場だ。ここからは白一面の大斜面が続く。

白一面の大斜面

先に見える人影の処まで遠い様に思えるが、一歩一歩と歩みは遅いがそこまで間違いなく近づいて行くのがうれしい。でも、北の新潟側から稜線を越えてガスが降りて来ている。そして、指導標の鉄塔が見えて来ると肩の小屋はもう直ぐだ。

肩の小屋到着

 今日お世話になる無人の肩の小屋にリュックを置き、トマの耳に行く。今はまだ、指導標の鉄塔の上の空は高く、真っ青だ。

真っ青な空

 谷川岳は二つの山頂を持つ非対象線が形作る双耳峰、その一つのトマの耳に着く。

風に向かって、トマの耳に立つ

オキの耳方面に目を向けると、マチガ沢と切り立った岩壁が目の前にある。



オキの耳方面


 明日はオキの耳に立ち寄り一の倉岳から堅炭尾根に下る予定だったので、今日はここまでにして肩の小屋に戻る。

もうガスが押し寄せる

 トマの耳ではあんなに好天だった空は急にガスが流れて来て、僅か10分くらいでまわりは灰色の世界に変わってしまう。

指導標も灰色の世界に包まれる


今までの青い空は、ほんの2~3時間の自然が呉れたプレゼントだった様だ。午後3時頃にはもう、風も強く雨も横殴りとなっている。


 2日目は5時起き、台風並みの風の中、ヘッドランプを点け外に出て様子を見ると濃いガスに囲まれている。小用を足そうと戸外に出、風の通り道に立つと身が飛ばされそうなほどで、一瞬の気も緩めることができない。この天気ではもう堅炭尾根も西黒尾根の下りも止めて風の緩むのを待ち、帰りも天神尾根を下ることにしたが一向に天気は回復せず。痺れを切らして、9時には小屋を後にする。

昨日とは別世界の小屋前

 これはまるで映画のシーンみたいと誰かが云っていたが、これは現実なんだ。台風並みの風と雪にホワイトアウトに近い地吹雪、視界も15~20m先しか効かず。この天候条件ってそんなにあるとは思えず、このシーンを写真に収めようと迷ったが措いてけぼりを喰ったりしたら下るルートも見失いそうなので、カメラを取り出すそんな余裕もない。

 先に下るTさんの青い姿がガスと雪で見えなくなったりしたが、途中途中にあるピンクテープのマーキングを見つけるとホッとし、後を付いて行く。

 肩の小屋を出て熊穴沢避難小屋までは、昨日の登りの丁度半分の35分で着く。風も緩み、そして視界も効いてきておりここで一息を付く、ここまで来れば一安心か。

これでも天候が良くなりホッとしている処


 昨日と比べ、この悪天候でもどんどん登りの人たちがやって来る。そして、風は帰りのゴンドラもまだ揺らしていたんだ。

 今日9時、谷川岳肩の小屋付近のブリザードと云ってもいい様な灰色の世界から、そして今自宅玄関脇のユキヤナギや庭先の水仙に春の温もりを感じたのは同じ日の14時前。この落差は一体何なんだ、でも堪らない。
          
さっきまで履いていた登山靴と、自宅玄関脇のユキヤナギに庭先の水仙


メンバー:田(L)、中(SL)、宮、河(記)、會、長、小


山梨 本社ヶ丸(2016.3.5)

2016-03-10 07:38:53 | 会山行(2015~2022年度)



 塵一つない澄んだ空気と空を持って来てくれることを期待して、南アルプスの山々を目に留めようと臨んだ本社ヶ丸だった。
 6日(日)の空模様は芳しくないとのことで、山行中止とせざるを得ず。それで、天候も良い筈の5日(土)と一日早めての山行とした。
 東京の空は厚い雲が覆っていて、車は西に向かって走るも空の色は変わらず。でも、トンネルを抜け大月の近くまで来ると、いつの間にか空は青くなって来ている。


 笹子駅で電車組のIさんが加わり、東京電力変電所先にある駐車可能な場所に車を停めて準備をしていると、まだ9時前なのにもう戻って来た一人の女性が車に乗り込む処。早い下山の理由を聞くと、登山道の途中、雪ありで凍っていてのアイスバーン状態にアイゼンもなく、滑って危険なので引き返してきたと云う。


変電所先にある駐車スペース前

 登り始めて少しすると、5人組のパーティーもやはり同じ理由で下りて来る。この時期、まだまだアイゼンは必携だ。
 今日は3人での静かな山歩き、耳を澄まして聞こえるのは 沢音と鳥の啼き声にハーハーと云う息使いのみ。


 コースが北面にあるだけ、途中の融けずに残っている雪と凍った地面にアイゼンの足ではそんなに捗らないが、登山口から清八峠までの高低差550mチョッとを、ペースを守りながらコースタイムと同じ90分で登り切る。


日陰の北斜面にはまだ雪が


清八峠、右は三ツ峠山、左 本社ヶ丸

 清八峠で稜線上に出ると、日当たりも良く雪も融けておりアイゼンを外し、本社ヶ丸へ向かう。途中、地図上の危険印の鞍部は左右は切れ落ち、今日一番の注意ポイントか。足元だけを見つめて渡り、岩に取り付く。岩場を越えた本社ヶ丸手前のこの辺り、少しのアップダウンがあるが、あと残り30mくらい登ればいい。


稜線上で見つけた、猿の腰掛

 そして、左がきれ落ちた最後の岩場を終えて登った先が、1630.8m本社ヶ丸。


ここを登り終えるとすぐが山頂


本社ヶ丸

 狭い山頂には我々と後から来たパーティーを含めて8人、山名標識をバックに記念の写真を撮っているが、期待していた展望は春霞のせいか、三ツ峠山や黒岳に三角錐の容が映える釈迦ヶ岳とかが見える程度で南アルプスなどの遠くの山が見えないのが残念。


三ツ峠山


中央の黒岳に、右は三角錐の釈迦ヶ岳(4月会山行予定)

 そして狭くもあるし本社ヶ丸もそこそこにして、駐車場まで戻るTさんと別れIさんと二人 角研山に向かう。途中、日陰の雪やぬかるんだ急坂の泥道をスリップに注意して時間を掛けて下る。でも、1~2回の尻もち。

角研山手前の開けた鉄塔そばの分岐点、今までの雑木に囲まれた登山道と違って、草原状に一面の笹原が広がる。明るく開放感もあり、今までの閉ざされた景色とは一変している。

一面の笹原

 角研山からの急な下りにも注意を要するが、あとは葉の落ちた樹林越しの景色を楽しむ。

角研山


 登山口から北面の清八峠までの日陰の多い登りでは視界も閉ざされていて、1400m辺りから雪の坂道。清八峠からの稜線は雪もなく、陽もあり暖か。
 そして角研山からはこの程度の下りの山にしては、太もも(大腿四頭筋)にかなりの負担を強いた山行だった。だって 翌日、会山行では初めての筋肉痛なのです。
メンバー:田、井、河(L、記)