アルパインクラブ モルゲンロート

本会の活動状況と情報の共有

群馬 武尊山 (2016.2.13)

2016-02-16 06:57:22 | 会山行(2015~2022年度)



 前泊の赤城高原SAから、突然目の前に現れた7階建の川場スキー場の建物までは40分弱。登山届を出し、運転開始早々のリフト2本を乗り継ぎ、8時30分にはゲレンデトップより登りに取り掛かる。先頭を行くTさんの足がズボッズボッと膝近くまで埋まっていく、これは手こずるぞと思っていると、済みません“と云う声が聞こえる。先ほどリフト乗車時に整列用のロープを跨いで注意されたばかりだったので、また係りの人から何かの注意かと思ったが、こここはもっと右に廻った方が(踏み固まれて)登り易いですよ”とのこと、親切な声掛けだった。

ゲレンデトップに着いた処 

週の初め、週末の天気は荒れ模様だと伝えている。地元川場村や川場スキー場のピンポイント天気も、曇り一時雨となっていたが、2日前には傘マークが無くなって、逆にお日さまマークに替っている。その予報通り、いやそれ以上か今日は晴れ間が覗く曇り空から、次第に日差しが額にチリチリするほどの天気となったこともあり、上々の山行となった。
 
今回、当初7名の参加者の予定だったが、働き盛りのキャリアウーマンの突然の出勤や痛みの癒えない人も居たりして、結果4名での山行。
 

前爪付きのアイゼン歩行にも漸く慣れてきた今回の山行、トレース跡あれば4時間ほどの行程で、特に危険箇所も無いらしい。ただ気温が上がることで、NHKニュースは雪の多い処での雪崩の注意を口にしていた。そんな心配は全く無かったが、アップダウンの多い雪上の歩きは、九州出身のこの身にとっては経験不足もあり、やはり緊張感を強いる。

登山開始後、これから急登に掛かる 

今日の核心部と云えるのは、剣ヶ峰山直下の急降下くらいか。左右がそげ落ちた様に感じる剣ヶ峰山山頂直下から、一瞬 ほぼ垂直に下るように見えるが、足の置場もしっかりとして、見かけほどのリスクはない。そのすぐ下のポイントで、Tさんが陽に向かう3人の姿を一人一人撮ってくれる。

剣ヶ峰山直下の下り 

武尊山主座の沖武尊を頭に、右 中ノ岳を肩に、左にも肩を持つダイナミックな姿が目の前にある。途中、日差しも強く風もなく、暑くてアウターを脱ぎシャツ姿になる。少しの汗が心地よく、そして 最後の登りを少し頑張ると武尊山山頂だった。

沖武尊を頭に両肩を持つ

もうひと踏ん張り

これから最後の登り 

山頂はさすがに冬の冷たい風が吹き抜けて行く。アウターを再び着こみ、360度の展望を楽しむ。燧ヶ岳から左の会津駒ケ岳に至仏山に平ヶ岳や谷川連峰などなど。でも寒くて、10分足らずでそこそこに下山となる。

沖武尊山頂

右から、中央右の燧~会津駒~至仏

谷川連峰 

何でもない下り坂でNさんの足元が乱れシリセード状態で滑り落ちるが、緩い斜面だしその先は平坦で安全な場所だったので、心配はなかった。これが底の深い急斜面だと思うと油断できない。
 

帰り、途中から見上げる剣ヶ峰山は、それだけ捉えたら独立峰のように空に向かってニョキッと尖がり伸びている。大源太山が上越のマッターホルンとすると、これは上州のマッターホルンか。

上州のマッターホルンか 

ゴールのゲレンデトップ手前ではワカンを付けての雪上の練習、足を外側に廻しながら持ち上げて真下に落とし込む練習。ワカンを付けていても、トレースのない雪上歩行の大変さを実感し、下山。
 

雪の白さは全てを覆い尽くしてくれる。もともと見事な山容を、その白は際立たせてくれてもいる。
メンバー:會、田(SL)、河(L記)、長


この記事についてブログを書く
« 八ヶ岳 阿弥陀岳南稜(2016.... | トップ | 山梨 本社ヶ丸(2016.3.5) »