アルパインクラブ モルゲンロート

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奥只見 平ヶ岳(2022.7.17)

2022-07-20 08:55:38 | 会山行(2015~2022年度)

姫ノ池からの平ヶ岳、まだ見ぬ山にただただ会いたかった

 

鷹ノ巣登山口4:55~下台倉山7:15~台倉山8:05~白沢清水9:10~10:25池ノ岳10:40~11:05平ヶ岳11:40~池ノ岳12:05~白沢清水13:10~台倉山14:10~17:30鷹ノ巣登山口

 

コースタイム11時間20分(往:6時間30分、復:4時間50分)、「日帰り登山の最難関」と云う言葉も伊達じゃない。前半のやせ尾根を終えれば急坂、途中はコメツガの原生林に囲まれてだらだらと続く泥濘気味の登りを経てから池ノ岳への比較的急な登りを終えるとそこから(姫ノ池~平ヶ岳)は天国(天空の楽園)って感じ。でも、久々の体力勝負だった。

前日、登山口近くのキャンプ場にテント泊。長丁場に備えて当日は2時起床、3時過ぎには出発したかったが 降り出した雨が止み、出発できたのは5時前。

登山口から30分、稜線上に出ると今日初めての燧ケ岳が見える。この燧ケ岳、山頂まで時々姿を現して呉れる。あの双耳峰はどこから見ても目立つ。

 

 

前坂 手前のやせ尾根は高所恐怖症の僕でも縮み上がることはなかったが、疲れている時の下りや雨で濡れていたら注意しなければと思いながら通過する。

 

やせ尾根に取り掛かる、この先がもっとやせていて要注意

 

やせ尾根を終えての登りを、登り切った処。倒木の枝が邪魔して苦戦した

 

コース一番の急登が下台倉山への登り、この急坂を見た時思い出したのは谷川岳西黒尾根、ここはそれよりきつく感じる。そして、燧ケ岳は途中までずーっと顔を出して呉れる。

 

正面がこのコース一番の急登

 

登山口から2時間10分、下台倉山

 

下台倉山からの燧ケ岳

 

台倉山の目印は三角点

 

台倉山から白沢清水を経て暫らくは樹間、展望を楽しむこともなく湿った木道が続く。特に雨後の為か良く滑るし登ったり下ったりして高度を少しずつ稼いでいくのだが、道も泥濘だったりして いささか うんざり。でも森林限界を越えた池ノ岳手前の急登辺りで景色は一変し、陽も差し青空も覗いて来たせいかモチベーションも高くなる。

 

暗い樹間を抜けて明るい青空のもと、元気も出て来る

 

左に平ヶ岳も見えて来た、姫ノ池のある池ノ岳はもうすぐ

 

で、登り終えて目の前に広がったのは姫ノ池や周辺の絶景。

 

姫ノ池も空の青に染まっている

 

姫ノ池のデッキに立つはYさん

 

池塘の先には丸いドーム状の平ヶ岳

 

さっき、水面にさざ波が立たので何かいるらしい。カエルかな?

 

ここ、標高2080mくらい。池塘っていつも思うのだが、廻りに高い箇所ないのに水はどこから来るの? 雪解け水や雨などが沁み出さずに保水されているんだろう

 

池辺のワタスゲ、池ノ岳から山頂一帯の大草原はお花畑と云っても良い

 

池周辺のお花

 

空もまだ青い

 

正面は玉子石方面の標高点2076mの山

 

木道を行く、K

 

平ヶ岳へ向かう、SさんとK

 

姫ノ池の向こうにはプリンスルートを下っている人たちが居て、思った。登りは鷹ノ巣登山口からのやせ尾根や燧ケ岳を見ながらの急坂を満喫しての平ヶ岳へ6時間30分、下りは玉子石から中ノ岐登山口3時間。それなら湿原や池塘をもっと時間気にせず楽しめるし、訪れ易くなるが ダメかな?

 

左上にプリンスルート(玉子石方面を経て中ノ岐登山口)を下山中の数人が見える

 

帰りのことを考えると余りゆっくりできないので姫ノ池で少しだけ過ごし平ヶ岳へ向かう。

 

途中にある、玉子石やプリンスルートへの分岐

 

平ヶ岳山頂部は広い高層湿原。いくら時間があっても見飽きないほどだが、西の空からせり出してくる雲と雷鳴に急かされるように山頂部を後にする。

 

山頂部のコバイケイソウ、木道にはYさんとSさん

 

木道から少し引っ込んだ処に山頂標、見てのとおり木立に囲まれて展望は利かない

 

山頂部のニッコウキスゲ

 

「この先通行止」の標 前に佇むYさん、何を思っているのか?

 

雲が出て来てよく確認できないが、北のほうにあるのは山容からして 中ノ岳か

 

池ノ岳へ戻って行くSさんと手前「頂上はなぜ広くて平らか」の説明板

 

池ノ岳から降りかけた処、名残り惜しい 平ヶ岳

 

台倉山を過ぎた14時20分頃から再びの雨、それも14時40分から15時前までは土砂降りに近く、下山道は一瞬にして川となる。で、台倉山から鷹ノ巣登山口までは滑り易くなったルートを慎重に、時間を掛けて下る。

 

カメラも使える小降りになって、パチリ

 

雨も上がり、濡れた登山道を慎重に踏み進む SさんとK

 

今回の山行で一番悩んだのは天候判断、「14日夜から16日にかけて九州から東北まで『大気不安定』で『大雨の恐れ』」との気象庁予報。悪天候なら山行中止だが、当日は夕方1~2mm/時の雨とのことだったので思い切っての山行を実施した。そして一時は予想外の大雨となったが、結果オーライかどうかはメンバーの思い、次第かな。

 

メンバー:河(L、記)、山t、佐k


奥只見 平ヶ岳(番外編)(2022.7.16)

2022-07-19 10:41:53 | 会山行(2015~2022年度)

清四郎小屋、「尾瀬・平ヶ岳探勝 と つり の山小舎」

椅子に座っているのが小屋のご主人


東北道を使い、道の駅たじまで夕食時のお摘みの なめこ などを買って檜枝岐村から登山口近くの奥銀山平にある清四郎小屋に着いたのは午後3時過ぎ。小屋前の鷹の巣高原キャンプ場に幕営、僕らを含めて今日のテントは3張。小屋の名、「清四郎」はひいじいさんの名前で子供たちがが跡を継ぐわけでもなく小屋は今年で終わりにしたいとご主人(86歳)は云う。グレートトラバース(2019年9月28日、平ヶ岳)で田中陽希も泊ったりして 岩風呂もある、80年を誇る歴史ある小屋だ。この辺で雪は5mくらいは積もるとのこと。

 

小屋右の三角屋根は岩風呂

 

道路を挟んで小屋対面にあるキャンプ場


周辺は渓流釣りも盛んで、当日夕、尺もの以上の大物で48㎝もある岩魚を釣り上げた泊り客に釣果を見せて貰った。確かにでかい。

 

48㎝の大物

 

手前のイワナ(20㎝はあろうか)が小さく見える


そして圧巻は蛍、もう20~30年は見ていない。小屋横にホタルが舞い、7月初旬から中旬までって説明に書いてある。小屋横やキャンプ場横の小川にて舞うそうだ。日没の19時を過ぎて舞いだしたのは、19時半頃から雨が降り出すまでの30分弱。1~2秒灯っては消え、消えてはまた灯る。幽かな光は弱々しいが、暗い夜のなかにあっては幻想的だ。

 

真んなか辺の白い点二つがホタルです

 

ズームアップで撮ったらこんな感じ

 

明日の起床予定は2時、少し飲み過ぎたがぐっすり寝て明日に備えようと思う。が、20時過ぎに降り出した雨は1時くらいまで止まず、気にはしつつ うつらうつら でも予定通りに2時には起きる。

清四郎小屋さん、望外の楽しみ(イワナ・ホタル)もあり本当にお世話になりました。


メンバー:河(L、記)、田、山t、佐k