アルパインクラブ モルゲンロート

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北ア 黒部五郎岳、双六岳(2016.8.11~13)

2016-08-13 20:40:37 | 個人山行(2015~2022年度)

8月の山の日の休日を利用し、照と小の2人で、北アルプスの憧れの黒部五郎・双六に行ってきました。当初、雲ノ平も考えていましたが、誰かから、「雲ノ平は渋谷だ(それくらい人がいる)」という情報を得てそれはまたの機会にすることにしました。予定は、

1日目: 折立~太郎平小屋(コースタイム5h

2日目: 太郎平小屋~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋(11h

3日目: 双六小屋~新穂高温泉(5.5h)。

初日のスタート時間や荷物の軽さを考え、テントではなく小屋泊で、食事は自炊することにしました。

 

【1日目(8/11)】

東京駅で前夜2350発の高速バスに乗り込み、富山駅620着。

乗り継ぎの電車まで2時間空きがあるので、駅で朝食にそばを食べ、その日の行動食を購入し、お茶をしたり(ポケモンGOをしたり・・)時間をつぶす。富山電鉄に乗り、1時間半揺られ有峰口駅へ。

 列車はほぼ登山客です。

有峰口からは事前に予約していたバスに1時間乗車し折立到着。バスは予約者で満席だった。

折立から1110分に登山開始。スタートが11時と遅いせいか、そこまで登山者はいない。初日とあって元気もありぐいぐい登り、太郎平小屋に14時過ぎに到着。そこでビールとCCレモンで乾杯。

太郎平小屋の外のベンチは人でいっぱい。小屋の受付に列をなす。小屋は登山客でいっぱいだが覚悟していたよりは少なく、自炊場も譲り合いながら使用できた。夕食は生姜焼きと味噌汁を食す。

 小屋から見た夕日

 

【2日目(8/12)】

345分起床。朝食に野菜スープとレーズンパン、チーズとハムを食べ、510分出発。今日はコースタイム11時間なので、午前中の涼しいうちに稼いで歩くことを考え、黒部五郎まで9時に到着することを目標にする。朝は涼しく、はじめは快調に進む。登りは2人とも得意だ。太郎平から黒部五郎までは緩やかなアップダウンが続く。雲海や周りに囲まれた山々の眺めも良く、お互い感動を口にしながら歩く。

 途中で地図を確認します。

黒部五郎岳への登りが唯一ちょっと頑張りが要るところ。黒部五郎岳には目標の9時過ぎには到着。そこからが大変だった。快晴で気温が高くバテバテ。標高は常に2300m以上はあるはずなのに、汗が噴き出る。黒部五郎岳から黒部五郎小舎までの下りが長く、疲れてしまった。2人とも登りは得意だが、下りが苦手と判明。黒部五郎小舎で大休憩をして、双六小屋まで15時には着くように目標をたてる。

黒部五郎小舎から三俣蓮華まで、さっき下ってきた分をまた登る。登りならまだ頑張れる。三俣蓮華岳が一番眺望が良く、2人とも興奮する。

疲れたがあと2時間で小屋なので、惰性で歩こうと言い合う。三俣蓮華から双六までは緩やかな傾斜を進む。

 双六から小屋までこんな道も歩きます。

双六岳から小屋までが、また急な下り。なんとか15時過ぎに小屋に到着。ビールとジュースで乾杯。

双六小屋も外のベンチは人でいっぱい。受付も列をなす。受付時に宿泊代を支払うが、照さんの千円札を持つ手が震えうまく掴めない。顔や声には元気があるように見えたが、体は疲れていたようだった。

部屋に案内され、2畳程ある部屋は個室で布団が3組、枕が4つあった。一応私達の他にもう1名来て、3名で使う予定で、さらにもう一人増えるかもと小屋番さんに言われる。でも完全な個室。乾燥室も立派で、トイレもキレイ、談話室にはテレビでオリンピック中継が見れた。自炊場は小屋の規模の割には小さい気がするが、多くは外で調理するようで、そこまで混んでいない。夕食はペペロンチーノパスタとサラダを食べる。6時になっても私達の部屋は人が来ないので、もしかすると2人で貸し切りかもね、でもまだ来るかもしれないから油断はできないね、なんて言いながら過ごしていたら、本当に2人で貸し切りだった。小屋で個室ってこんなに楽なのかと思いつつ、部屋でストレッチしたり快適に過ごす。

 

【3日目(8/13)】

3時半起床。朝食は棒ラーメンを食べ、450分出発。今日はひたすら新穂高温泉目指し下る。朝はガスって景色がない。歩いていると槍ヶ岳のシルエットが厚い雲の向こうに浮かび上がりすごく良い景色を見ながら歩け、幸せを感じる。

この下りは景色もよく当たりだね、これを登るのは大変だ、下りでまた使うのはありだね、と言いつつ歩く。

登り返すことも余りなくひたすら下りだが、退屈のしない楽しい下りで新穂高温泉に9時過ぎに到着。バスの時間まで2時間あり、温泉に入り、お土産を買い(ポケモンGOをし・・)、11時半にバスに乗る。2時間乗車し松本駅へ。松本駅からあずさに乗る。今回は予定通りすすみ、特急にも座れ、有り難いねと振り返りつつ、18時過ぎには自宅へ。2日目の行動が長く大変で、その時はこんなに脚を使ったから明日は家から出たくないと言ってましたが、帰りの特急の中では次に行きたい山の話をしました。

 

メンバー:照(写)、小(写・記)


南ア 転付峠から荒川岳、赤石岳(2016.7.29~8.2)

2016-08-02 20:47:32 | 会山行(2015~2022年度)

転付峠から二軒小屋に入り、荒川岳-赤石岳縦走を行いました。

【0日目(前夜)】 出発→登山口近く(雨のち曇り)

夜集合し、山梨県早川町へ、登山口に至る林道の入口が分かり辛く何度か行ったり来たりした後、可能性のあった場所で仮眠。

【1日目】 登山口→転付峠→二軒小屋(晴れ)

夜が明けて確認したところ、登山口の案内標識は特になく、フォッサマグナの断層露頭見学のところを入ればいけるようでした。

7時前より歩き始め転付峠入口へ、更に林道を歩き登山道へ。転付峠への登山道は桟道の崩落等により長年通行止めでしたが、先日補修が完了したそうです。補修されたとはいえ出合までの区間は、大きく高巻いたり、傾いたり手摺りが破損した桟道があったりと、歩き辛く体力を消耗する経路でした。

出合から転付峠までも急登ですが、転付峠に14時頃、二軒小屋には16時頃に到着しました。二軒小屋の自販機でビールを買って乾杯し、早々に就寝しました。

【2日目】 二軒小屋→千枚岳→荒川岳(東岳、中岳、前岳)→荒川小屋(晴れのち曇り)

早朝4時半前に二軒小屋を出発。快晴で特に暑く感じることもない快適な中、ホシガラスに出会うなどし、千枚岳へは11時半頃、丸山13時前、東岳(悪沢岳)14時前頃に到着。しだいに雲が多くなる中、北岳、甲斐駒ケ岳も少し望むことができました。15時半過ぎ中岳、16時前前岳着、このころには、時々雲に囲まれ周囲の山々が見えなくなりました。17時過ぎに荒川小屋に到着、ここでもビールを買って乾杯です。

【3日目】 荒川小屋→小赤石岳→赤石岳→椹島→二軒小屋(晴れのち曇り、雨)

日程や今後の天候を考慮した結果、この日のうちに二軒小屋まで戻るという強行軍になりました。

4時過ぎに荒川小屋を出発、大聖寺平の上で朝日を拝み、6時半過ぎに小赤石岳、7時過ぎに赤石岳に到着。快晴で眺望もよく快適でした。赤石岳を後にし、一旦谷間を下ってから尾根筋の富士見平へと出ますが、トラバースや崩れかけた桟道があり、危険な個所も散見されました。富士見平では富士山は見えず、荒川三山や赤石岳も雲に隠れがちでした。

樺段の手前で雨がパラつき始めたため、一旦は雨具をつけましたが、すぐに脱ぎ、14時過ぎに椹島に到着しました。椹島から二軒小屋へは、歩き始めてすぐに本降りの雨が始まり、長い長い林道歩きは疲労との戦いでした。何度もビバークを考えながらも何とか17時過ぎに二軒小屋へとたどり着くことができました。小屋に着くころには雨も霧雨に変わり、この日も自販機のビールで乾杯し最終日に備えました。

【4日目】 二軒小屋→転付峠→登山口→帰京(雨のち曇り、晴れ)

一度通ったとはいえ、通り辛さに変わりはなく、大変な行程でした。

まだ暗い中、二軒小屋を出発し、徐々に明るくなる中、転付峠を目指しました。

転付峠、出合までは順調でしたが、雨による増水でがあり、最初の渡渉で一苦労。後の渡渉が思いやられましたが、苦労したのはここだけでした。しかし、桟道が滑りやすいなど、往路以上に苦労し、昼前頃に登山口へと戻りました。

温泉に入り帰路につく予定でしたが、ここでも一苦労、目的にしていた温泉がお休み、西山温泉湯島の湯で4日間の山行の汗を流し帰路につきました。

以上。

メンバー: 田、會、川、浜、宮(記)


会の紹介

2016-08-01 12:11:47 | 会の紹介

アルパインクラブモルゲンロートは登山の好きな仲間により構成される山岳会で、東京都山岳連盟に所属しています。
当会は制約の極めて少ない会です。会員は本人の力量と好みにより自由な山行を楽しんでいます。会山行は易しい沢登りとハイキング、縦走、冬山を中心に企画しています。難しい沢や登攀はトレーニングを含めて個人山行で実施しています。会員には公認の山岳上級コーチ*や山岳指導員*などがおり希望者には丁寧な指導をしています。会員は年齢や性別、経験は問いません。健康で意欲のある方ならばどなたでも大歓迎します。また会員は他の山岳会員との山行や、他の会とのかけもちも問題としていません。
日帰り山行は東京を中心とした近県の山へ行きます。一泊以上の山行はテント泊が基本であり、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、八ケ岳、他の山へ行きます。会山行の予定は計画のカテゴリを参照ください。
(*日本体育協会、日本山岳協会、東京都山岳連盟の共通資格)



一 私たちはこのような考え方で活動しています

1 会ではハイキングから縦走、沢登り、登攀、冬山まで制限や制約が全くありません、各会員は自分の希望通りの山行をすることができます。
2 会山行は、ほぼ月一回、ハイキング、縦走、冬山、易しい沢登り、初歩的なトレーニングなどが中心です。難しい沢登りや登攀などはトレーニングを含めて個人山行で実施しています。会員ならば何方でも個人山行に参加することができます。
3 会では会員が他の山岳会員との個人山行も全く自由ですし、入会しても元の山岳会を辞める必要はありません。そのようなことは個人の自由です。
4 入会のための年齢や性別などの条件は全くありません。また退会も自由です。
5 私たちの山岳会は会員を山に連れて行く組織ではありません。山岳会は会員の体力や年齢、登山技量などを考慮しますが一緒に山に行く組織です。パートナーとして一緒に行くのです。このことはとても大切な考え方です。

二 会の指導体制

1 会では日本体育協会公認の山岳上級コーチ、マスター指導員、上級指導員、主任検定員などがいます。会員の希望により親切で丁寧な指導をいたします。また当然のことながら押し付けや強制などは決してありません。
2 私たちは多くの会員といっしょに山に行くために必要に応じて登山指導を行います。

三 問い合わせを考えている皆様へ

1 山岳会に問い合わせたり、まして入会することには大きな不安があると思います。実は私たちも不安です、どのような方がこられるのだろうか、これから一緒に山に行くことができるのだろうか、などと思いは同じです。
2 例会は毎月第三水曜日午後6時30分より、高田馬場駅を中心とした新宿区内の地域センタの会議室(都度、場所が変わるのでお問い合わせください)で行っています。午後8時くらいには希望者で二次会に行っています。
3 会費は年4000円です。

連絡は下記にメールを送ってください(「あ」を@に置換してください)。

npbnw572あybb.ne.jp