アルパインクラブ モルゲンロート

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北ア 岳沢から前穂高岳(2016.9.17~18)

2016-09-21 12:27:24 | 会山行(2015~2022年度)

モルゲンロートの奥穂高岳(中央)

 

 

 タクシーの前座席から見る早朝の大正池。薄っすらとガスで白い。「良い写真が撮れそうですね」と運転手さんに云うと、「雨の日だけにわざわざ来る人も居るんですよ」(雨の上高地も捨てたもんじゃない)と云っている。

 

河童橋と穂高連峰

 

そして、河童橋。穂高連峰が岳沢をメインにドンと座っている。その赤茶けた、また紫いろに輝く岩稜は見る者の心を奪う。はたまた、遊歩道からの枯木立。もうこれだけで充分に上高地を満喫できる。

そして今回のコース変更。明日18日(日)のビビりまくっていたジャンダルムや馬の背は、発達した秋雨前線による雨と風で取りやめ、代わって今日17日(土)上高地~前穂高岳のピストンに思わず笑顔の(急に元気が出てきた)僕だった。でも、日帰りで上高地1510mから前穂高岳3090mの高低差に加え、岳沢小屋を過ぎてからの急登続きの登りは今年で一番堪えた山行となった。

 8月末の会お月見山行の夕食会にて、酔った勢いで「行きます」と云ったのが、当初予定の初日:岳沢小屋テン泊、二日目:岳沢小屋~天狗のコル~ジャンダルム~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢小屋のルート。高い処が超苦手の僕。8月末以来、今回山行の一週間前までは、ジャンダルムや馬の背で身が固まるかも知れないと不安がつのり胸も重苦しくなり、何度も止めたいと思ったが、でもやるしかないと。

 今回は登攀組(3名)と縦走組(5名)の8名のパーティー。(一部仕事の関係で沢渡集合の人も居たが、)16日(金)拝島駅集合。この時点で18日(日)の天候は益々悪化、予定変更の話しあり。沢渡にある駐車場に仮泊し、17日(土)5時過ぎにはトイレで目が覚める。空はまだ暗く、白い雲しか見えない。

6時前の沢渡駐車場(出発直前)

 

6時前、駐車場をタクシー2台で上高地へ出発。この時点ではまだ、雲の切れ間に青空も見え、今日一日の天候は何とか持ち堪えそうな感じだ。予定は大幅に変更、小梨平にテントを張り、今日一日のみの山行とし、縦走組は前穂高岳ピストン、登攀組は畳岩試登へと。

 

小梨平のテン場を7時過ぎに出発。

 

小梨平を出発、正面は焼岳

 

 登山口までの途中にある梓川蛇行部の広くゆっくりした流れの個所には、枯木立に鴨も居て、一幅の風景画が目の前にある。

縞枯れの木立

 

梓川に浮かぶ鴨

 

岳沢登山口から暫らくは樹林の中、なかなか高度を稼げない。でも、いつものペースより早いのか、リュックが腿に重く圧し掛かってくる。樹林帯の少し暗いなかからポッと飛び出す感じで岳沢が一望できる河畔?(ガレ場)に出る。

樹林帯を抜けるとポンっと、明るいガレ場に出る

 

水はないが、灰色に近い大小の石ころが一つの太い線になって穂高の山に向かって伸びている、まるで大きな川の様だ。そんな処で見ると、青い空に天狗岩やジャンダルムが競っている様で眩しい。

 

ガレ場から天狗岩方面をアップで

 

 

ガレ場を登る

 

 

岳沢小屋から、六百山~霞沢岳~乗鞍岳~焼岳

 

岳沢小屋にて登攀組と別れ、縦走組5名は前穂高岳を目指して行く。

カモシカの立場手前の難所や紀美子平手前の難所とか、急登続く手堪えのある登りが連続する。

カモシカの立場から西穂方面

 

こんな岩場の急登が続く

 

 

前穂が目の前、左ピークの裏側が紀美子平、ガスはまだ無い

 

途中、風も強くしかも冷たく寒くなる。しかも雨もポツリと。紀美子平はもうガスで覆われ景色も楽しめず。

紀美子平、もう展望は効かず

 

 

が、ここまで来たら山頂アタックのみ。僕だけリュックをデポし身は軽い筈だが、キツいの一言。着いた山頂は風もなく暖かい。頂上手前のさっきまでの風と寒さが嘘の様だ。今日は槍も奥穂も見えないが、「北アルプスでも珍しい」一等三角点にタッチして、記念の写真を撮る。

 

ガスで折角の槍も奥穂も見えない、前穂高岳山頂

 

17時までの戻りが気になるのと、雨も心配なので10分余りで山頂を後にする。途中の展望は相変わらず無くて、雷鳥広場やパノラマ展望も休むことなく、通り過ぎるのみ。カモシカの立場まで来ると、岳沢小屋の赤い屋根が見えてきて、ガスは下の方だけはいつしか消えている。ここから岳沢小屋までのルートは事故多発地域。脚の一歩一歩に気を付けて下っていく。

 で、着いた岳沢小屋には嬉しいことに、登攀組の3人と膝の悪化等で途中下山した縦走組の2人も待っている。ここで、皆が揃っての記念撮影を終え、下る。見上げると、穂高連峰はまだ白く、ガスに覆われている。

18日(日)2:30頃、隣の浜さんが「濡れている」と云いながら起き上がる。テントの端が丁度くぼ地にあるらしく、1~2㎝の水が溜まっている。僕もマットやシュラフを透して背中が濡れている。そこで、寝場所や姿勢を変えてからの目覚めは5時過ぎ。水浸しのテント内での食事は無理で、近くににあるキャンプ用調理棟に行く。中には穂高連峰の油絵が2点あり、斜め前に毎年この時期5カ月ほど白いテントを張る、チョッと有名な画家の絵だと云う。

翌日、浸水騒ぎで5時半頃と早めのテント撤収

 

帰りもタクシーで沢渡駐車場に戻り、早朝から入れる目の前の温泉山小屋“ともしび”のお風呂に入る。声のある方の扉を開けると女性のワーッと云う声、あっそこは女湯だった。

焼岳からの70度の源泉を引いていると云う、ヌルヌルとしたお風呂。疲れは癒したつもりだったが、もう大腿四頭筋が痛いのである。

 

メンバー: 荒、河(記)、田(L)、山、會     cf. 別ルートの登攀メンバ: 長、浜、中(SL)


御坂 黒岳&お月見会(芦川グリーンロッジ)(2016.8.27~28)

2016-09-05 17:45:58 | 会山行(2015~2022年度)

会員およびその友人等が参集して親睦を深める年1回のイベント「お月見会」を山梨県の芦川グリーンロッジにて開催した。それに合わせて、黒岳ハイキングを実施した。

【8月26日】  拝島駅(22:30集合)---------中央道 釈迦堂PA(仮眠)

【8月27日】  釈迦堂PA------どんべい峠-----黒岳-----どんべい峠-----芦川グリーンロッジ

 キノコ採取

 黒岳山頂

 芦川グリーンロッジ(手前の旧館を利用。夜、そのベランダで花火を堪能)

 旧館宿泊部屋内部(他に広間もあり)

 食堂でこの後、皆で夕食つくり(夕:カレー味のラムスペアリブ、翌朝:ミートソースパスタ)

【8月28日】  芦川グリーンロッジにて解散

 

メンバー: 荒、上、小、河、清(記)、高い、高さ、田、照、長、新、浜、松、宮、川、岡(L)、他3名