アルパインクラブ モルゲンロート

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谷川岳 一ノ倉沢烏帽子岩南稜(2021.6.12)

2021-06-19 20:16:35 | 個人山行(2015~2022年度)

この時期、群馬県と新潟県の境にある谷川岳は非常に変わりやすい天候で、行って見ないとわからないことが多いです。

6月12日(土)5時 一ノ倉沢出合 曇りのち晴れの天気
これから、烏帽子岩南稜に向かいます。2週間前に来た時よりだいぶ雪渓が薄くなってきています。

 

雪渓を歩き、30分ほどでテールリッジに到着。ここから岩稜歩きです。
終了点には中央稜組が、3パーティーほどすでに登っています。先行の込み具合が気になります。

 

烏帽子岩南稜テラスに到着しました。少し休憩をはさんで登攀の準備を始めます。ここは、本日6,7パーティーが入ると予想されます。
ラッキーなことにトップで登ることができそうです。暗い時間に出発したかいがありました。

 

1ピッチ目。 途中にチムニーがあり、やや難しい感じがしました。ここで落ちるわけにはいかないなぁ。

 

2ピッチ目。 休憩中、初めてリードを担当しました。今回はロープワークはバッチリデス。

 

4ピッチ目。 相方フォロー。安定感がある登りで、10年ぶりの烏帽子岩を楽しんでいるようです。

 

5ピッチ目。 今回、一番長いところで馬の背になっています。ここが一番面白かったなぁー。

 

6ピッチ目。 最後の登りになります。まだ10時前です(はやー)。前半は後続の新潟の山岳会の方に煽られましたが、このころには落ち着きまして、みんなで楽しい会話になりました。

 

烏帽子岩。

 

一ノ倉沢。お昼には一ノ倉沢出合にもどり、本日の行程を無事終えました。この日、一ノ倉沢に来た皆さんに感謝です。

 

メンバー:會(L、記)、他1名


谷川岳 シンセン沢~東尾根(2021.6.12)

2021-06-15 23:34:26 | 個人山行(2015~2022年度)

 

マチガ沢出会いから厳剛新道を経由、今年はシンセン沢右俣を目指す

 

 

厳剛新道第一見晴より、ガッツリ雪渓が残るマチガ沢

 

沢に降りてアイゼン装着 遡行開始。昨年9月に来た時とは全く違う沢のようだ。

 

ところどころ口を開けるクレバス(?)には要注意

 

シンセン沢に入る

再び現れる雪渓。向こう側に抜けてますけどくぐりますか?

崩して乗り越えよう(田さん)

 

左右の分岐。左奥に見えるのが左俣クラック。やっかいな草付きの始まりだ。

 

第2岩峰を超えていく

 

それにしても長い東尾根。超えても超えても現れる岩峰

 

草付きで大活躍してくれたゴルジュハンマー。これがなかったらやばかった。

 

ようやく出た稜線ではもちろん万歳三唱。疲労困憊したけど達成感、格別ですね。

下山、西黒尾根経由の厳剛新道にて雪渓から流れる出る雪解け水にありつけた。

からからに乾いた体に染み込む冷たい水。生き返るとはこのことかと思った。

メンバー:田(L)、山t(記)


奥多摩 千本ツツジ(2021.6.5)

2021-06-07 12:52:11 | 個人山行(2015~2022年度)

千本躑躅峰(1704m)の南西斜面はツツジの群落地

所畑8:50~七ツ石小屋11:20~11:55千本ツツジ12:30~七ツ石小屋13:00~14:45所畑

 

緊急事態宣言の延長で守門岳山菜山行は中止となったが、夏山に向けて体を動かさなければならないとの趣旨での今日の躑躅(つつじ)山行。

そして今日6月5日は芒種(ぼうしゅ)。“かまきりや蛍が現れ始める頃でもあり、次第に梅雨めいて五月雨の季節に入る”とのことで、虫くん達も活発に動き出すんだなと思っていたら、駐車場トイレの入口には綺麗?な そして立派な蛾。登山道ではセミも鳴いていたんだ。

手のひらサイズの “最も美しい蛾” はオオミズアオ。最初、トイレの飾りかなって思っていたがよく見ると本物

前日の雨と強風は去って今日一日は曇り予報だったが、山に在ってはガスに覆われて途中までは霧雨の中の歩き。それでも降り落ちる音の大きなわりには雨もそんなに気にならない。樹林が大きな傘になって呉れている。

霧雨は降り続いているが蒸れて暑く雨具は脱ぎ、メンバーを振り返りながら歩く

 

所畑の村営駐車場から1時間20分ばかりの七ツ石小屋。小屋番さん常駐の通年営業なんだ

 

 

小屋前(小屋横)のサラサドウダン

 

これも小屋前(小屋下)、花は小振りで多数。園芸品種のキリシマツツジか?

 

小屋から分岐を千本ツツジに向かう途中あったユウレイタケとも云われるギンリョウソウ

 

巻道の千本ツツジから、ワラビを追っかけて石尾根へ登って行くメンバー

 

そこそこに採集できたワラビ

 

千本ツツジの名に相応しいツツジの群落。オレンジと紫、花期の若干異なる二種類のツツジが同時に咲いている

 

そんなツツジの近くにズミ

 

ミツバツツジ(紫)とヤマツツジ(オレンジ)に囲まれた巻道。トンネルらしく、あの先が少し明るい。ミツバツツジは散り掛けて何とか残っているだけで、ヤマツツジは咲き掛けているのもあるがまだ蕾の方が多い。あと1週間くらい先が花のトンネルの見頃か

 

ツツジのトンネルを抜け出てきた処

 

メンバーの動きを見つつペースを一定に保つ。急ぎもせずそれでいてコースタイムよりは早め。高低差960m、4時間40分(不含休憩、往:2時間40分、復:2時間0分)は夏山に向けた良い練習になったし、ミツバツツジには遅くヤマツツジには早すぎたが、ツツジのトンネルってこんなに気持ちの良い処かなと思いながら潜ってきたんだ。これ、本当に枝に当たらないように頭を下げたりしてね。

そして帰りにKさんが知りあいに出会う。この冬お世話になった七ツ石小屋の小屋番さんだと云う。重い荷物は歩荷の証し、頑張ってね。

後ろ姿は重い荷物の小屋番さん、小屋までもう少しです

 

マムシ岩を振り返って、名残惜しむ

メンバー:田、河(L、記)、菊、佐k、他1名