アルパインクラブ モルゲンロート

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富士 雪上トレーニング(2016.12.11)

2016-12-14 12:26:58 | 個人山行(2015~2022年度)

 11日は、富士スバルライン五合目付近での雪上トレーニング(富士スバルライン経由)。

 拝島駅集合組(6人)と現地集合組(2人)の二手に分かれ、前日10日の土曜日、我々拝島駅集合組は、中央自動車道都留ICの先にある谷村PAにて前泊する。

 翌日は冷え込んだ朝だった。6:42の日の出前の空は薄明るく、今日の好天を約束してくれている。下着の上にシャツにセーターにフリースと着込み、シュラフに潜り込んでの車中泊だったが、それでも途中寒気で何度も目が覚める。だから、シュラフを忘れたTさんは相当寒かったと思われる。

 富士スバルラインのゲートが開くのは9時。開門まで1時間半くらいの時間があるので、途中「富士山の伏流水に水源を発する湧水池」“天然記念物 忍野八海”に立ち寄る。8時前の早朝の所為か人出はパラパラ。でも中国人と思わしき人たちが目立つ。

  早朝、未だ人出は少ない

 

  今日も綺麗な富士山

 

 鏡池に写る逆さ富士や、まるでモネの“睡蓮”をイメージさせるキラキラした水面に沈む水草などはこれだけでも一見の価値がある。

 

  鏡池の逆さ富士

 

  

流れる清き水、キラキラ輝く水面、揺れ動く水草に橙色の鱒

 

  

オレンジ色なので鯉と思ったら、良く見ると鱒。この鱒笑っているのか?

 

 9時にスバルライン入口を出発し、終点の五合目駐車場には9時半着。ここでもう2300mある。大型バスが何台もあり、中からぞろぞろと降りて来るのはアジア系外国人の人ばかり。新聞、ニュースで見たり聞いたりしていたが、実際目の当たりに見ると経済的効果は如何ばかりのものかと考えてしまう。

 

 10時前の富士、陽は左から

 

 さて本題の雪上トレーニングは五合目駐車場少し右上、雪の残っている辺りで行う。先ず始めに、登り下りのキックステップから入る。そして、斜登高や斜下降にターンの練習にアイゼン歩行を習い、それぞれを再度確認する。

  

雪上トレーニング場所から河口湖方面を望む

 

 途中、早朝より吉田口七合目辺りで雪上トレーニングをしていた現地集合組が合流し、トレーニングは続く。ピッケルを使った滑落停止は、うつ伏せに転倒した場合とか、仰向けに転倒した場合とかを一応習うがなかなか旨く行かない。耐風姿勢をして、最後はピッケルを支柱に使ったビレイとコンテニュアスでの確保練習。10分の休憩を挟み3時間ばかりのトレーニングは終了。これで充分とは云わないが、1月の赤岳、2月の白毛門と阿弥陀岳、更には3月の富士山頂に向けての取っ掛かりとなれば幸いである。

 雪上トレーニングを終えての後片付け

 

 

  14時前の富士、陽は右から 

 

 

戻る途中にあるスバルライン展望台の一つから望む南アルプス、右から北岳~間ノ岳

 

 メンバー: 小、浜、中(SL)、河(記)、田(L)、會  /  山、清


富士山麓 大室山(2016.12.4)

2016-12-06 12:16:27 | 会山行(2015~2022年度)

 

 

大室山から見る富士は、ただただ大きかった。

 

 富士は日本一の山だと実感する。この壮大さ、そうスケールの大きさは裾野の広がりと その線の美しさがどこまでも繋がっているようで堪らない。

 富士山は 見る山 で、 石ころが多く歩き難い と聞くことから想像する登山道の厭らしさもあり 登ることへの抵抗感あったが、こうして見ているといずれ登らねばと思う。

 

樹海を横切る道路そばの駐車スペース

 

駐車場の脇にある道しるべ

 

 樹海の中にある道路際の数台分の駐車スペース。ここからの登山開始となる(8:51スタート)。この地点でもう1101m。今日の大室山は1468mだから、高低差は367mしかない。 

 

歩き始めは平坦なルートが続く、落ち葉でびっしり。

 

行きはこのブナ林の左を登り、帰りはこのブナ林に降りて来た。

 

ふふん 今日は楽だなと思う、が 途中からの勾配がきつくなる。これと云った登山道のないバリュエーションルートとなるが、敷き詰められた落ち葉の上の全斜面が登山道みたいなもので、直登を避け斜めにジグザグと登って行く。

ルートも判明し辛く、熊さんの爪跡も見つけたりしてとなんやかんやで結構楽しめる山行となった。

登りながら、下りルートを考える。目印となる赤や黄のテープに、特徴のある木や遠くの景色を記憶し下りの方角を確認する。今日のようにコンパスを忘れても、目印あれば大丈夫だ。

着いた大室山の山頂は樹木に囲まれて展望は効かず。

 

木立に囲まれて見晴らしは望めず、1468mの表示あり。

 

大室山から展望所へ、尾根伝いに行くべき処を、この先で道を間違える。

 

見過ごしてしまいそうな、大室山の三角点

 

10分くらい先の三角点とそのちょっと先の展望所に行くと、息を呑むような凄さを感じる。そして、一瞬“わーっ”と云う声が自然と出てしまう。そんな感動ものの富士の姿だ。

目の前の富士は今まで見た まるまるの富士(裾野を広げた全体) のなかで一番大きい。

大室山から見る富士山

 

 

石柱には、「天然記念物 富士風穴」の文字 

 

風穴を見下ろすと黒い穴(洞窟)が見え、下に降りると中は梯子が掛っている。  

        

帰りは富士風穴に立ち寄り、12:43のゴール。

 

メンバー: 上(L)、田、樺、河(記)、荒、岡、山、高、金、小、藤こ、藤美