樹林帯の先には風化した花崗岩と南アルプスなどの展望が待っていた
モルゲンロートの創立15周年を兼ねた今回のお月見山行は、蒸し暑さの残る街を離れての山梨県北杜市日向山と甘利山グリーンロッジでの祝賀会。
26日(土)、矢立石登山口には7時着。でも、もう数台の車がある。我々(3台)も何とか停めて登りの準備に入る。着いてしばらくすると、ポツリポツリの雨は強くなったり小降りになったり。
廻りは樹林の中、まだうす暗くもある。折角来たのだから、登りたいのはヤマヤマだ。雨が気になる。でも、この雨だったら大丈夫か途中から引き返しても、との判断で登り始める。
このコース、登山口から山頂までの高低差500m強を一時間半掛けての緩やかな登り。登り口から山頂手前までは樹林に囲まれて展望は利かない。ブナの木立やカラマツ林に、びっしり埋まった笹原などに囲まれた緑一杯の景色。雨も上がり陽が差して来ると、淡い緑の葉越しに陽の眩しさをうれしく感じる。そんな頃には笹が目立つようになる。
濃い緑の笹原
濃い緑の笹原が続く道を辿っていくと雨量計が、そのすぐ先を右に折れると日向山三角点に入る。
雨量計
そこから少しほどいくと樹林帯の先にパッと明るく開いた窓がある。その窓を抜けるとそこはもう別世界。
風化した花崗岩の白い奇岩や砂に、目の前には雨乞山や八ヶ岳がひらけている。
甲斐駒ケ岳は、あいにく雲に隠れて見えないが、この景色の一変には誰もがもう“ぅおぅ!”と云うしかない。
正面の雨乞山と白くあるのは水晶ナギ
雲が掛った八ケ岳、中央に編笠山が何とか見えるし裾野の広さが分かる
甲斐駒ヶ岳(左上)は雲の中
燕岳のイルカ岩?
夫々がすぐ傍で寝転んだり、先の白い尖がった奇岩を攀じ登ったり、白い岩場に映える紅い花(後で調べたら、ナデシコ科のオオビランジ)を撮ったりしての40分ばかりを、山頂で楽しみ下山。
白い岩場の中、紅いオオビランジ
ガール・オン・ザ・ヒル ♪ day after day alone on a hill ~♪
さて、今回は山行も楽しみだが15周年祝賀会にも期待する。下山後、後続メンバーも加わり今日の宿、甘利山グリーンロッジには17名が集合。
ロッジ手前にはマルバダケブキの群生がある。
その黄色い花には、黒や斑の蝶がのんびりと休んでいる。
ロッジ手前にあるマルバダケブキの群生
黄色い花だけでなく、オオムラサキも
午後4時からの祝賀会準備は、ほぼ全員が2時からもうビールを呑みながら調理場でワイガヤと楽しそう。
女性陣の作品1(15周年の飾り)
女性陣の作品2(ススキの穂にお団子)
祝賀会は代表挨拶で始まり、食事をしながら会山行で一番心に残った山を一人づつ語ったり、スライドショーもある。そうして、外に出ては花火もあり楽しい夜は更けていった。
恒例の花火
翌朝、廻りは霧に囲まれて宴のあとの寂しさも増す。
翌朝、ロッジ前
山行メンバー:會、井、樺、河(記)、北、佐、田、長、宮、三、山、府、岡(L)、鈴
後続メンバー:上、清、桜