アルパインクラブ モルゲンロート

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北ア 剱岳八ッ峰縦走(2019.9.15~18)

2019-09-23 08:54:06 | 個人山行(2015~2022年度)
今回4日間の行程で剱岳八ッ峰を縦走します。計画では真砂沢ロッジをBCとして上半部、下半部を行います。
 
 
9月15日 早朝 富山から立山へ向かう車内は多くの人で賑わっていました。
 
 
 
10時ごろ立山室堂に到着、立山そばにておやき1個300円をいただく。(おいしいが小さかった。)
 
 
 
外に出ると有名な水場があります。
 
 
 
これから雷鳥沢キャンプ場を抜けて真砂沢に向かいます。
 
 
剱岳
 
 
剱沢小屋
 
 
途中の平蔵谷の雪渓、穴が開いています、とても危険です。
 
 
 
真砂沢キャンプ場 夕方17時頃にやっと到着しました、テントは5、6張りです。
 
 

翌日 5時ごろテン場を出発し長次郎谷雪渓から1.2峰コル下へ取り付く。
 
 
 
雪渓の割れ目。
 
 
長次郎谷、ひたすら上ります。
 
 
長次郎谷雪渓を離れ 1.2峰コル下の取り付きから 岩稜帯、草付き、草藪、ハードな上りで内腿が攣りそうだ。
 
 
いろいろなものに摑まり何とか登り切りました。
 
 
 
 
2峰が見えます。ここからは個人の力量が試されます、今回の冒険が始まりました。手持ちは50mザイルと地図とコンパス。
 

3峰 スラブ状の岩。
 

降下支点あり、懸垂下降の準備をしています。
 
 
ここを下ります。
 
 
前方の岩稜を目指します。
 
 
下降支点はルートの目印になります。
 
 
トラバース気味に進み前方の尖った山に向かいます。
 
 
 
 
5峰の大きな岩。5.6コル辺りと思われる。
 
 
 
 
12時半 下降開始テン場に戻ります。
 
 
 
 
ザレザレの沢を滑りながら下ります。

雪渓と陸地が1m以上離れていて向こう側に行けないところがほとんどです。

接岸点 一点だけ。
 
 
結局、初日テン場に戻ったのは17時ごろになり12時間のルートファイティングが終了しました。遅くなった自分をSさんが外で待っててくれました。
暖かいお茶を出してくれた時は戻ってきてよかったと心から思いました。
 
 
 
 

2日目 体中が重たかったが天気が晴れたので行くことにしました。残りの半分上部(5.6コルから八ッ峰ノ頭まで)やや遅く6時頃にテン場を出発しました。
 

昨日下った長次郎谷を詰めます、5.6コルを目指します。いい天気です。
 
 
 
ザレ場 体が重い、一歩踏み出すと半歩滑り落ちる。
 
 
 
10時半ごろ昨日のところまで来ました、しかし昨日踏んだルートが見つかりません。ここで変なところを登っては降りての繰り返しをしばらくします。上空には青いヘリ上から観察している様です。(実際遭難一歩手前の状況でした。)
 

やがて尾根筋が見えてきましたので前に進みます。
 
 
 
 

なんとそこは剱岳山頂でした。あとでわかったことですが途中から北方稜線ルートに入り込んだようです。
 
 
 
剱岳初登頂。
 
その後長次郎の頭を経由して来た道を戻りました、本日も12時間トレイルになってしまいすぐに寝床に着きました。
 
 
おまけ
 
 
黒部ダム放流。
 
 
 
メンバー: 清(L)、會(記)
 
 
 
 

会津駒ケ岳(2019.9.15)

2019-09-17 15:40:07 | 会山行(2015~2022年度)

狭い山頂に大きくて立派な山頂標、会津駒ケ岳

 

キリンテ登山口5:50~大津岐峠8:55~駒ノ小屋10:40~10:55会津駒ケ岳11:15~駒ノ小屋11:35~13:50滝沢登山口

 

 南会津の盟主、会津駒ケ岳。会津と云うからには、もちろん福島県に在る山だが、この辺りが尾瀬国立公園に属するとは知らなかった。これで、今回初めて尾瀬に来たことになる。

 さて今年の会夏合宿初日(8月1日、新穂高温泉~槍平、高低差890m、コースタイム4時間半)は可成りキツイ思いをした登りだったので、今回(高低差1120m、コースタイム7時間半)は相当の覚悟で臨んだが、キツイのはスタート時のみでキリンテから大津岐峠までは高低差920mの割りにはジグザグと折り返すことで登りも緩く、比較的に余裕のある歩きとなった。おかげで途中の花々や、この時期ならではのキノコ類に湿原や燧ケ岳の展望を楽しみながらの山行だった。

 

キリンテ登山口、「キリンテ」って何と思いながら通り過ぎる

 

最初は、キリンテ沢沿いを行く

 

30分歩くと、こんなキノコの大群を発見。これ一つ、ピンポン玉くらいの大きさがある

 

50分毎の最初の休憩、ブナの林に囲まれている

 

手の平くらいのキホウキタケ

 

前を行くメンバーの足元にあったキノコを見付けカメラを取り出したが、メンバーはもうあそこまで行ってしまった

 

これも、コース脇にてよく見かけた

 

青い宝石のような実、初めて見る、ツバキオモト

 

アザミも負けじと、残っている

 

この時期、その名の通りなのはアキノキリンソウ

 

「秋の湿原を代表する花」と云うリンドウ、1700~1800mを越えるとほぼ全コースにあった。花は明るい日差しを受けて開く

 

シラビソや笹を抜けると稜線が見えて来た、大津岐峠まではもう直ぐ

 

なんともデカい、大津岐峠の標識。ここでも一休み

 

峠からは燧ケ岳が見える

 

燧ケ岳の雲が取れない、双耳峰が見たいんだ(ズーム)

 

峠から富士見林道を行くメンバー、左上の丸っこい山が会津駒ケ岳

 

富士見林道に在る池塘、木道は狭く段差もあり足元を見つめながら歩く。先行はオッっとと―、バランス取ってる

 

オヤマリンドウ。「本種はとくに気難しがり屋のようで花冠はほとんど開かない」が、この一株だけは違う

 

会津駒まではまだまだ遠い

 

1996m辺りのこのコース唯一の難所、今通ってきた処。左は切れ落ちている

 

次の下りは、梯子もある

 

地図でガレ場とあるが、この辺りのことか

 

樹林帯を抜け、駒ノ小屋に漸く到着

 

こんな感じの、こじんまりとした小屋です

 

駒ノ大池脇のベンチは大勢の人で座る処もない、我々は木道を歩き少し離れた処で休憩

 

駒ノ大池

 

暫しの休憩後、会津駒目指して

 

狭い山頂に今着いた処

 

生憎、展望効かずこれで我慢して

 

山頂の先を少し行くと中門岳方面、でも今回は向かわず

 

山頂から下山、左には駒ノ小屋

 

駒ノ小屋を下ると池の平湿原

 

池ノ平湿原の池塘

 

振り返ると、駒ノ小屋と右に会津駒。たおやかって、こんな景色のことを云うのかな

 

滝沢登山口への下り。水場近くの休憩ポイント上辺りにあったキノコ

 

そして終点、滝沢登山口の木の階段を下るとゴール

 

 9月中旬のこの時期、早ければ少しの紅葉もあるかもと期待したが叶わず、でもキノコがもう一杯で憶えているだけで十種類以上はあった。もちろん、お花も。

 

車移動:14日9時新所沢発、14~15日七入オートキャンプ場泊、16日午前帰京

 

メンバー 田、河(記)、山、井(L)、川