アルパインクラブ モルゲンロート

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奥秩父 廻り目平から金峰山(2020.10.24~25)

2020-10-27 08:43:10 | 会山行(2015~2022年度)


金峰山のシンボル五丈石(毛無山~南アルプスの眺望)

 

秋の日の好天と好展望、そして背にあたる陽は、少しの風が齎す寒さも吹き飛ばし身をじんわりと暖かく幸せにしてくれる。

幕営&BBQに加え駐車場確保の場所取り先発隊は10月23日夜出発し、みずがき山自然公園にて前泊。アスファルトの冷気はシュラフ&マットを通り越してじわじわ沁み込み寒さで何度も目が覚めて、翌日5:30にはもう起き出し自然公園を散策。目の前の瑞牆山の紅葉や振り返ると仙丈ヶ岳に甲斐駒ヶ岳が早朝から迎えて呉れていた。

 

瑞牆山の紅葉

 

朝日を浴びながらの、仙丈ケ岳~甲斐駒ヶ岳(ズームアップ)

 

朝早いだけに、雲海もまだ静か(ズームアップ)

 

 

久しぶりの土日好天。車で1時間の廻り目平は予想通りかなりの混み具合。駐車場(100台)は満杯で、やむなく路肩にスペースを確保。幕営撤収しそうなグループに声を掛け、空くのを待って漸くスペース確保。

 

廻り目平キャンプ場の黄葉、8時過ぎだから路肩もまだ空いている

 

岩峰には登攀の人たち、そして山全体が黄色くなりかけている。黄色くなっているのは、カラマツか?

 

 

BBQの食材調達で買い出し部隊が出かけた後、居残り組は「尾根岩パノラマコース」を周回。秋の日の黄葉した木立を抜けて行くとキノコが有る在る。パノラマよりもキヌメリガサやカヤタケ等のキノコ探索となる。

 

イワタケがびっしり、1㎏で1万円以上の値が付くほど高値とのこと

 

キヌメリガサ、表面の粘性が特徴

 

中央の窪みが目立つ、カヤタケ

 

 

BBQは紅葉の下、綺麗な自然環境・おいしい食材・青い空に映える黄葉・ゆったりとした恵まれた時間などで「何でこんな優雅な生活ができるの?」って、感動のつぶやきが出るほど和気あいあいと楽しく、少し風が出てくればBBQ残り火が暖となって14時開始ながら夜まで呑んでお喋り。チョッと強い風だとカラマツの細い葉がパラパラと落ちてくるし、そして見上げればオリオンや北斗七星が視力の弱い僕でもそこに在るのが分かる。

 

風が吹くと落葉が舞ってくる、そんな樹下でのBBQ

 

目の前の裏瑞牆方面の岩峰にも、夕陽が当たり出してきた(ズームアップ)

 

密を避けての暖取りでもあり、微妙なディスタンス

 

翌25日は ①金峰山組(6名)②小川山岩トレ組(4名)③周辺散策組(2名)に分かれての行動。僕ら金峰山組は早めの帰京に合わせて5:35スタート。緩やかな登りの続く林道を1時間ばかり歩くと登山口、ここからが本格的な登山道となる。金峰山(2599m)へは700m強の登り。金峰山小屋までは、カラマツ・シャクナゲ・シラビソ・コメツガの原生林に囲まれて展望は殆どないが、シャクナゲの咲く6~7月ならその群生を楽しみながら登れるのだろう。この樹林帯を抜け出た処にいきなり金峰山小屋が建つ、ここからの展望は南アルプス~中央アルプス~八ヶ岳~瑞牆山~小川山が見渡せ、振り返って見上げれば “金峰山のシンボル” 五丈石も目の前。

 

中ノ沢出合の数十m先にある登山道口、ここまで1時間強

 

カラマツの落葉でフワフワの登山道

 

途中で見つけた つらら

 

シャクナゲに囲まれての登り

 

丁度、森林限界を越えた処に小屋出現

 

 

小屋前の展望所で寛ぐメンバー

 

 

展望所からは、瑞牆山の先に八ヶ岳連峰が映える

 

瑞牆山(2230m)が低く見える(小屋前は2420mちょっと)

 

金峰山は長野県では「キンポウサン」、山梨県では「キンプサン」

 

真下にはさっきまで居た金峰山小屋、その向こうには瑞牆山~小川山

 

 

山頂までもう少し、右手には 千代ノ吹上 の先に白根三山などが在る

 

金峰山は“奥秩父一の展望”と云われるだけあって360度の展望に、特に今回は澄んだ秋の空気と雲一つない快晴の天気とで三拍子揃った好条件。これだけで、もう云うことない。

 

光ふり注ぐ、山頂から臨む富士山。いつどこから見ても綺麗、秀麗って云う言葉がピッタリ。右には 毛無山

 

ちょっと見づらいが中央アルプス、宝剣岳か木曽駒ケ岳かどちらか分からない

 

 

中さん、川さん、青さん、山頂までもう少しですよ

 

五丈石にちょっとだけ登ってみました、正面の高い処が金峰山山頂

 

中央の 朝日岳を挟んで(左)三宝山~甲武信ヶ岳~木賊山、(右)国師ヶ岳~北奥千丈岳

 

見上げると、そのデカさを実感の五丈石

 

 

そして、南ア(赤石・悪沢・塩見・間ノ・北岳・鳳凰・仙丈・甲斐駒)、甲武信、瑞牆、金峰と八ヶ岳(赤岳、蓼科)に富士山とこれだけで山座同定できた百名山は14座。

 

山頂から小屋まで下山中の、中さん&名さん

 

中ノ沢出合まで戻って来ました、ここまで来ればもう安心。でもあと50分ほど

 

空が青くて カラマツの黄が一層映える、往時も中ノ沢出合で休憩したんだが、あまり気にせず。復時の休憩で思わずパチリ

 

“秋の日の ヴィオロンの ためいきに ・・・”と云うより、秋の日の ビールの 酔いの 心地よく ただただ 楽し 」って云うような、廻り目平キャンプだった。

 

【おまけ:八ヶ岳高原大橋からの、赤岳と金峰山】

廻り目平キャンプ場を出て1時間弱、車窓からの息を呑む絶景に橋のたもとで車を停めて眺める。北は八ヶ岳連峰、南は富士山。そして、東には午前中居た金峰山。

こんなに荒々しくて迫力のある赤岳を見るのは初めて。山頂右には頂上山荘も確認できる

 

富士は富士、見飽きないんだよね

 

 

遠くから見るとこんな感じです、金峰山

 

メンバー:
金峰山:河(L、記)、川、片、中、名、青
小川山岩トレ:會(L)、山t、山y、菊
廻り目平周辺散策:田、松


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