笠取山 山頂(東)
僕にとって、二度目の笠取山である。前回(2014/7/19~20)は会員Aさんと二人、曇り空だった。山梨百名山の山頂標識が建つ山頂(西)は雲間から大菩薩嶺などの展望あったが、今回はガスで目の前は真っ白だし、岩場は滑ってちょっと危ない。でも、山頂は東と西の二つもあるし(前回は西のみで東は踏まず)、夫々を記念にできたし、まだ早い紅・黄葉も少し楽しめたし、結構楽しい山行だった。
ガスって陽は強くないが、こんなに赤い
落ち葉で埋もれたコースです
10/5~8の会山行(涸沢~穂高岳)は25m/秒以上の強風予報のため中止、改めて個人山行に切り替えての笠取山。前泊の7日は晴れ、翌日も好天の予報だったが8日は朝からの霧雨、樹間歩きでそう濡れることはなかったのだが、この天候では山頂からの展望は無理。その分、代わりの楽しみを求める心は途中で黄色や赤に染まった木々の葉に都度、足を止めさせられている。
登山口にはクマさん注意の絵
登山口から10分、この期間 鹿捕獲のため平日は通行止め とある、ここを潜って行く
霧雨でも樹林帯では濡れない、大体がこれくらいの登り
霧の中、イタヤカエデがちょっとだけ黄
4~5ヶ所あった橋、最初なので滑り具合や揺れ具合を確かめながら慎重にわたる
今回のルート、600m強の高度差を時計方向とは反対にぐるっと廻って6時間近く掛けたこともあり比較的に楽な登りだったが、山頂直下の急な登りや山頂(東)から山頂(西)へ続く岩場は山の厳しさを感じさせてくれる山行だった。
山頂直下の登り、ハーハーゼーゼー
笠取山 山頂(東)に立つMさん、右頬には絆創膏と青タン。凄い根性です
右下は崖、必至に縋り付いてるKさん
中央右を降りて きたの
岩場を終え、ほっとひと息のKさん @山頂(西)
山頂からの展望はこの通りで真っ白
草付きの斜面をぐんぐん下る、MさんとKさん
立ち寄った、水干
“多摩川の最初のひとしずくは見えるでしょうか? ここが沢の止まりの意味で、「水干」と名付けられた多摩川の始まりです”とある
水干から戻って振り返った、笠取山はこの通り。晴れていれば、優美な山容が
97年前だとこんな感じ
少し下ると、小さな分水嶺。三角柱は多摩川・荒川・富士川とそれぞれに向いている
更に下ってナナカマド、実が赤い
笠取小屋、中にはストーブの火が赤い
小屋前で暫しの寛ぎ
一休坂にあった、クマの爪痕。登山口にあった“クマ注意!”の看板のクマさんは可愛いかったが、これを見ると怖さが分かる
そして最後にこんな処で転倒しました。チコちゃんに怒られそうだが、“ボーっと”してました、多分。
前夜7日は中島川橋登山口近くの広場に駐車/泊る。食事の開始は午後4時前、そして寝たのは10時。それまで呑んで唄いまくっていたのです。廻りは人っ子一人も居なく、大声を出していてもうるさく思っていたのは鳴き声が聞こえていた鹿や鳥たちくらいか。まあ、あの爪痕からも恐ろしい、クマ除けにはなった様です。
今回 余程楽しかったのか、あるメンバーがぽつり “これを幸福だと云わなければ、何を幸福と云うんだろう”って。
中島川橋近くの広場が今日の宿
缶ビールにワインと八海山が今夜の主食
暗くなってもまだ続き、翌日山行6時間弱より長い、6時間強の食事会であった
メンバー:岡、河(記)、北、田(L)、松