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アルパインクラブ モルゲンロート

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池の平湿原と篭ノ登山 花と展望のハイキング

2025-07-15 08:27:39 | 個人山行(2025年度)

山名:東篭ノ登山(2227m)、西篭ノ登山(2212m)、三方ヶ峰(2040m)

山域:浅間連峰

山行日:2025年7月6日(日) 晴れ時々曇り

参加者:松、菊、井、山一(L記)

今年の企画の、四季のハイキング。第一回は夏ということで、この時期に高原の花が美しい池の平湿原周辺のハイキングです。梅雨時で心配された天候も全く問題なく、青空と花と展望が楽しみです。

 

池の平湿原の駐車場まで、一気に車で上がることができます。とてもお手軽です。そして、尾根に沿った登山道を登って行くと眼下に広大な池の平湿原が見えてきました。

このあたりの主峰でもある、三方ヶ峰に到着。決して一番高い所ではないのですが、三角点があり、南側はコマクサ群生地として保護されています。もちろんこの時期はコマクサ咲いてます。

保護柵の向こうにあるので、ちょっと遠いのですが、白いコマクサ。ちょっと終盤っぽいですね。

三方ヶ峰の山頂から北を見ると、これから向かう篭ノ登山と、その横には水ノ塔山への稜線が見えています。

池の平に降りてきました。夏の湿原と木道。これは、定番ですね。

鏡池です。青空のリフレクションが美しい。

さて、駐車場まで戻って一休みのあと、篭ノ登山に登りました。前半は樹林帯ですが、後半は周囲が開け、岩のゴロゴロした登りです。そして、浅間山が見えてきました。黒斑山などの外輪山、前掛山、中央火口丘と重ねって見えています。

東篭ノ登山に到着です。一等三角点で、今日の最高点。展望の山頂です。

篭ノ登山から見る水ノ塔山へ向かう稜線。

湯の丸山と烏帽子山ですね。眼下には地蔵峠の駐車場やキャンプ場が見えています。その後、花を楽しみつつ西篭ノ登山を往復し、駐車場に戻りました。

 

さて、ここからはいくつかのお花の写真を…

ハクサンシャクナゲ。蕾はピンクが濃くてきれいです。咲いた時の淡い色合いもいいですね。

ヤマオダマキですね。まわりの色が紫っぽいのがヤマオダマキですが、すべて黄色のキバナノヤマオダマキも咲いていました。

ハクサンチドリ。花の先端が尖っているのが特徴ですね。

コマクサは、見晴岳~三方ヶ峰と、東西の篭ノ登山の中間鞍部に咲いていて、保護されています。これは篭ノ登山鞍部にあった、小さなコマクサ。この鞍部のコマクサは赤が濃いのが特徴です。

ミヤマハンショウヅル。一輪だけ見ました。目立つ花です。

高山のハイマツの樹下などに隠れて咲くリンネソウ。小低木です。リンネは分類学者のリンネが愛好していたことから来ており、輪廻ではないですね…。日本ではメオトバナとも呼ばれていたとのことです。

コースタイム

9:10 池の平駐車場 - 10:40/50 三方ヶ峰 - 11:37/57 池の平駐車場 - 12:40/13:00 東篭ノ登山 - 13:30/40 西篭ノ登山 - 14:20 東篭ノ登山 - 15:00 池の平駐車場


春の刈羽三山めぐり(刈羽黒姫山・八石山・米山)(2025.4.24-25)

2025-05-01 11:19:47 | 個人山行(2025年度)

山名:刈羽黒姫山(891m)、八石山(518m)、米山(993m)

山域:越後の山

山行日:2025年4月24日 小雨のち曇り、2025年4月25日 曇り

参加者:菊、山一(記)

雪どけの越後の山に、花を訪ねて刈羽三山を訪れました。柏崎市内の刈羽地域にある3つの山は、刈羽三山と呼ばれ、ハイキングの山として、とても親しまれている山々です。

(柏崎市のホームページより)

https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/sangyoshinkobu/shogyokankoka/kankosinko/yama/index.html

 

まずは、刈羽黒姫山を目指します。まだ雪の残る田園の中にある折居登山口をスタートします。

山頂近くなると、すっかり雪に覆われるようになり、山頂は全く雪の下になっていました。

山頂の先に、少し下ると鵜川神社の祠がありますが、ここも半分以上雪に埋まっています。

翌朝、南条八石山から刈羽黒姫山が展望できました。端正ないい姿です。

 

刈羽黒姫山から下山した後、車で移動し、そのまま八石山に登りました。追田登山口より、南条八石山を経て、最高点である八石山(中八石)に登頂です。最後は泥濘の急坂となって、かなり苦労しました。

今日の宿泊地である南条八石山に戻ります。ずっとガスがかかって、展望が無かったのですが、一瞬ガスがとれて、新緑の山肌を見ることができました。

翌朝の様子。南条八石山の山頂は地元の守る会の方々によって整備されています。この日も山開きに向けてたくさんの方が活動されていました。「やまぼうし」は、山頂の一角にある休憩舎です。

そして、今晩お世話になった「豆の木小屋」は、山頂の小さな避難小屋。こちらは地元の方々によって、ガスコンロ・ストーブ・毛布などがしっかりと整備されています。利用に関しては、事前にお問い合わせさせていただきました。

早朝、南条八石山の山頂から眺める越後の山々。

曇りではありますが、信越トレイルとその向こうの国境の山々が良く見えていました。

そして、南条八石山から下山し、米山に向かいます。下山途中で、これから登る米山が良く見えました。日本海から1000m弱まで一気に立ち上がる山です。

 

米山へは大平ルートで登りました。高度を上げると、急峻なヤセオネや急登となり、急登を詰めていくと、ガンバレと書かれた岩がありました。

山頂が近くなってくると、米山も雪が繋がっていきます。

一等三角縁でもある、米山に到着。山頂部分は雪が消えています。とても風が強い山頂でした。

米山の避難小屋の下の斜面です。雪が消えた部分に、一気にフキノトウが咲き出していました。

 

それでは、この2日間に見た、刈羽の春の花々を並べておきたいと思います。

ショウジョウバカマ(刈羽黒姫山)

三山とも全体的に咲いていました。白やピンクが多かったのですが、この花は少し黄色がかっているようです。米山では下から上まで断続的によく咲いていた印象があります。

アズマイチゲ(刈羽黒姫山)

刈羽黒姫山の麓の田園地帯に多かった印象です。

オオバキスミレ(八石山)

スミレの仲間はタチツボスミレをはじめ、いろいろあったと思いますが、紫に混じって鮮やかな黄色のオオバキスミレも目立っていました。

イカリソウ(八石山)

この花は、三山どこでも満開の様子。カタクリと並んで、もっとも多く見た花でした。

シラネアオイ(八石山)

かつては大きな群落であったようですが、盗掘などで減ってしまったようです。今でも何ヶ所か群落で咲いているのが見られました。

イワカガミ(八石山)

個の花も全体的に見られましたが、黒姫山ではまだつぼみで、米山が最もよく咲いていたような気がします。

シュンラン(八石山)

とても目立つという花ではないですが、黒姫山や八石山で、注意していると時折見られました。

コシノカンアオイ(八石山)

新潟で発見された、準絶滅危惧種です。大切にしたいですね。

カタクリ(米山)

春の代表的な花。特に八石山では麓から稜線まで登山道の両脇を覆いつくすような群落をなしていて壮観でした。ただ、八石山は開花が早く、麓の方では花も終わり、米山では最盛期くらいのイメージでした。

キクザキイチゲ(米山)

この花も、多くはないのですが、三山それぞれに咲いていました。しかし、黒姫山や八石山を歩いた時は雨混じりで花が開かず、比較的明るかった2日目に、米山で開いた花をやっと見ることができました。

 

3つの山は微妙に気候が異なるようで、花の咲き方も微かな違いがあって面白い山行でした。

 

コースタイム

1日目

5:48 上向(駐車地点) - 6:02 折居登山口 - 8:26/49 刈羽黒姫山/鵜川神社 - 10:57 折居登山口 - 11:13 駐車地点

<車移動>

12:27 追田登山口(上の登山口) - 13:33 赤尾八石山 - 13:56/14:15 南条八石山 - 15:03/28 八石山 - 16:18 南条八石山(泊)

2日目

5:44 南条八石山 - 6:36 追田登山口(上の登山口)

<車移動>

8:13 大平駐車場 - 8:23 大平登山口 - 8:55 二の字 - 9:05 711n峰 - 10:05/17 米山 - 11:09 711m峰 - 11:17 二の字 - 11:43 大平登山口 - 11:53 大平駐車場