広島そごう食堂街はコロナウイルスのせいか閑散としていたが,サロン「卵と私」は意外に混んでいた.J 子はミニサラダと左の「昔ながらの」プレーンなオムライス,こちらは右のハヤシ・オムライスのプレート,分厚くふわふわの卵の下に平らなライス.後者についていたスフレパンケーキは分け合った.口の中が甘くなりコーヒーを追加.抱腹した.
現在「卵と私」とい十数店のチェーンが全国的に展開しているが,このそごうの店とは無関係だそうだ.「たまごと私」という名前の店が 1970? 80? 年代に日比谷にあったはずと思って,帰ってからググってみた.この店のオウナーだった石井好子の著書「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」のなかに,東宝ツインタワービル地下にメゾン・ド・フランスというフランチ・レストランを開いたが,オムレツばかりが売れるので,オムレツ専門の「玉子と私」を独立させたと書いてあった.
そごうの「卵と私」のスタッフは,石井好子なんて聞いたことがないらしい...紅白に出たこともあるシャンソン歌手で,大臣の娘だった.歌いかたは重くて,ぼくの好みではなかった.
石井さんは1947年の映画 The Egg and I から店名を思いついたという.右端がそのポスター.店名には著作権や使用権はないのだろうか.