Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

まる文字,ではなく まる楽譜

2019-02-05 10:58:18 | 新音律
かってはいろんな手跡を目にするのが楽しみだったが,今では楽譜もコンピュータソフトで書くのが普通.かく言う私も MuseScore 一本槍.iReal で楽譜なしで済ませてしまう輩も多い.

ボーカルさんには今でもご自分の声域に合うように移調した楽譜を配布する方が多い.たいてい回収されるが,これはそれを免れた例.クラシカルに手書きで,連符がまるっこく,オタマジャクシのヒレがかわいい.オタマの頭はお習字的な書き方ではやや右上がりの楕円のはずだが,ここではまん丸.コード記号が大きく見やすく,1段に4小節はとても実戦的.星も月も出ている !

全体の印象は,まる文字で書いた文章に似ている.
まる文字が少女たちの間で隆盛を極めたのは 1970-80 年代で,これを認めない大人たちにより,変体少女文字,ルンルン文字,ネコ字,マンガ字,ぶりっ子文字などと蔑称をつけられたが,今ではカクカクした文字が主流らしい.ぼく自身はまる文字が好きで,「ことり文字」というフォントで,パワポを作ったり,賀状の宛名を書いたりしたことがある.

まる文字ならぬ「まる楽譜」の完成形は和田誠の楽譜だと思う.手書きではあるが行書ではなく楷書.ト音記号もデザインされている.オタマジャクシの尻尾が頭の中心から出るのが特徴.

下の汚いのは Thelonius Monk の自筆譜だそうだ.タイトルは Can't call it that らしいがメロディは周知の Straight, No Chaser.125,000 ドルで売約済.



文字も楽譜も情報が伝わる範囲で個性を楽しみたい/楽しませていただきたい !
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