佐藤 究 講談社 (2016/8).
Amazon の内容(「BOOK」データベースより)*****
猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜李亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜李亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜李亜は自身の周りに違和感を覚え始め―。第62回江戸川乱歩賞受賞作。*****
巻末に一昨年の乱歩賞選評.
有栖川有栖は,平成の「ドグラ・マグラ」であると絶賛.ほく的には,京極夏彦作品を若作りにした感じ.
選者中では,辻村深月のいうことの方がうなづけた.「部分を説明しつくさないところも作品の味なのだろうとわかったうえで,ならば,逆に,...(中略)...細かい点については説明しすぎではないか,と感じる」,なるほど.「QJKJQ は、文章が巧い」とおっしゃるが,辻村さんは文章がうまい.
最初に説明不能な状況が提示され,それがヒロインの幻想であったとされてしまって,がっくり.しかしすぐに国家の大陰謀が提示され,強引に興味を引っ張る.
力作にして怪作.意外に読後感は悪くない.
図書館本.☆☆☆
Amazon の内容(「BOOK」データベースより)*****
猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜李亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜李亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜李亜は自身の周りに違和感を覚え始め―。第62回江戸川乱歩賞受賞作。*****
巻末に一昨年の乱歩賞選評.
有栖川有栖は,平成の「ドグラ・マグラ」であると絶賛.ほく的には,京極夏彦作品を若作りにした感じ.
選者中では,辻村深月のいうことの方がうなづけた.「部分を説明しつくさないところも作品の味なのだろうとわかったうえで,ならば,逆に,...(中略)...細かい点については説明しすぎではないか,と感じる」,なるほど.「QJKJQ は、文章が巧い」とおっしゃるが,辻村さんは文章がうまい.
最初に説明不能な状況が提示され,それがヒロインの幻想であったとされてしまって,がっくり.しかしすぐに国家の大陰謀が提示され,強引に興味を引っ張る.
力作にして怪作.意外に読後感は悪くない.
図書館本.☆☆☆