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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

偶然短歌/偶然俳句

2018-08-12 09:03:09 | 読書
図書館で見つけた「偶然短歌」.いなにわ・せきしろ著 飛鳥新社 (2016/8).ふつうの文章中に 5・7・5・7・7 のリズムを拾い出し,コメントを加えたもの.もとの文章はウィキペディアで,拾いだすのは計算機だが,プログラミングはいなにわ氏.約5000首からの選とコメントがせきしろ氏.

最初の一首は

 アルメニア,アゼルバイジャン,ウクライナ,中央アジア,およびシベリア

次のは

 フクロウが鳴くと明日は晴れるので洗濯物を干せという意味

エトセトラ.偶然開いたページを読むのは良いが,通し読みはちょっとね.

偶然俳句ならもっと簡単だろうと,今日の朝刊から拾って見た.しかし自分は計算機ではないので,大きな活字だけをサーベイすることにする.意外に見出しには 5・7・5 がない.意識して避けているのかもしれない.一面で見つけたのは

 オピニオン&フォーラム・社説・声
 子育てでカラダが限界なんですか
 布施英利藤田嗣治がわかれば絵画がわかる

名詞を並べるとリズムが出やすい.第一句も (アルメニア...の短歌) もその例.
次の二句は書籍の広告から,最後のはちょっと苦しいが,原文にも藤田嗣治にフジタとルビがふってあるので,

 ふせえいり ふじたがわかれば えがわかる

と読んでください.布施氏のお名前はヒデトシとお読みするのかもしれないが...
しかしどれにも季語がない.偶然俳句ではなく偶然 5・7・5 のお粗末でした.

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