Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

あまりにも真昼の恋愛

2018-04-22 11:24:39 | 読書
〈韓国文学のオクリモノ〉シリーズの一冊,キム・グミ 著 すんみ 訳,晶文社(2018/3).

出版社の内容紹介*****
恋をしたとまでは言えなくても、恋愛っぽいなにかをした女と再会して、お互いが気づいてしまったらどうなるだろう。視線は一方的でなければならず、交換されてはならなかった――。

会社での地位を失った男が思い出したのは、16年前のある関係だった。第7回若い作家大賞を受賞した表題作や、若い作家賞受賞作「趙衆均氏の世界」など、今の世代の心の質感を描く9つの物語。*****

韓国文学は初体験.
作者が男性か女性かもわからないまま,図書館で借りた.「金錦姫」だから女性だろう.翻訳のすんみさんも,「み」で終わるところが女性らしいが...

中身も,ある程度読み進まないと,登場人物の性別がわからないことがある.しかしそれを別にすれば,人名を適当に日本人らしく変えてしまえば,日本の小説に思えてしまいそう.「愛国心なの」(シシリア) などというセリフは日本の小説ではあり得ないかもしれないが...

若い作家賞受賞作・若い作家大賞受賞作を収録... と宣伝されているが,作家は1979年生まれで,登場人物もたいてい,大学を出てから10年・20年後に設定されている.
読んでいるこちらは,残念ながら年をとりすぎ,この種の作品にあまり共感できなくなってしまったようだ.

☆☆☆★
コメント
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reading

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