Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

Syzygy ライブ

2018-04-14 09:31:08 | エトセト等
4/12 神田神保町 視聴室。内装皆無だがライブハウスらしき空間。

昔、ハリー・パーチという純正律信者が、理論的に29音を計算し、しかしそれだけでは物足りず好きな音を隙間に追加して,オクターブ43音という音階を作った。それを実現したのがSyzygys、シジジーズのオルガン。アコースティックなオルガンは重量30kg もあるので,写真のライブ用は電子化されている.



だからシジジーズの音楽は、微分音律と純正律のふたつを備えている。冷水(しみず)ひとみ kb、西田ひろみ vln の2人組。バイオリンは純正5度調弦なら、オルガンに合わせることは、至難の技だが不可能ではないのだ。
しかし冷水さんの MC によれば,43 も音があっても,バイオリンの調弦をアラブ流にするとちぐはぐになるらしい.

終わってから冷水さんに「気持ち悪くならなかった?」と聞かれた。自分で微分音楽を作ったこともあるので、その心配がよくわかる。大音量で2時間も聴いたのは初体験で、確かに頭がボーっとなったが、不快感はなかった。
下の動画のように,BとCの間に数音が存在し、なかなかBからCにたどりつけなかったりすると、なまじの絶対音感の持ち主は頭がおかしくなるのかもしれない。

23年ぶりのソロライブとのこと。sumo 組曲, furacoco などCDで聴いた曲を、始めてリアルに聴いて感慨があった。新曲(曲名忘れました)もスイングしていた。
自分だったら、ドラマーに協力してもらい、計算機音源で音色も多様化したくなるところだが(ふるいCDはそういう方向もあったと思う)、そちらは潔しとされないのでしょうか。

コメント (3)
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