
はじめて楽譜通りにピアノを弾いてみようと思ったのは,サティのジムノペディがきっかけだった.何と言っても,音符が少ないのが良い !!
その前に,前田憲男の,ジャズピアノ入門 (とかなんとかいう教本) を実践済みで,そこには
「Cmaj7 とあったら,まずペダルを踏んで左手でうんと低い C を弾き,そのままオクターブ上の EGB を弾くべし,右手は好きにするべし」
という教えがあった.ジムノペディ1番の左手は前田流でかたがついた.
出だしは Gmaj7 Dmaj7 の繰り返しで,いっこうに C に解決しないところがかっこいい.maj7 の響きも好きだ.
この曲は ABAB 形式で,# がふたつついているのだが,B では # はふたつとも解消される.この部分はレで終わるドリアンというやつだろう.
この曲をジャズにしてみたいと考える物好きは多いらしく,Youtube に動画多数.ジャック・ルーシェ https://youtu.be/zJKQ9-Kxo-w を聞くと,彼にはバッハよりもこうしたフランス音楽の方が向いているかもと思う.
マル・ウォルドロン版 https://youtu.be/ppguMAJiqK8 は意外に明るい雰囲気.レジー・ワークマンのサポートが良い.ドラムスはエド・ブラックウェル.
ヒューバート・ロウズ版 https://youtu.be/OljPb2ohUqA はいかにも CTI している.
しかし原曲を聞くと,ジャズ化は演奏者の自己満足に過ぎないという気がしないでもない.