ひろしま美術館.この画家の名前でイメージするのは乱暴な雪景色.「日本人の愛したヴラマンク展」とあるが,日本でも (外国でも?) 知るひとぞ知る程度の人気と思う.というわけで,あまり期待しなかったのだが大収穫.J 子は大感激だった.
若いときの作品を除けば,どの風景にも陰鬱な空 ! 意外に花瓶に花の絵も多く,人物画はたった一点.魚と肉の絵も1点ずつあったが美味しそうではなかった.
カットはひろしま美術館のホームページから拝借した.描かれたのは左から,1907-08年,1928-30年,1950年頃.
ヴラマンク氏は文筆家,自転車選手,音楽家と,3足も4足ものわらじを履いたそうだ.会場によくある音声ガイドはなし.その代わりにそれぞれの絵に貼られた画家の言葉を読みなさい,ということらしい.遺言も展示されている.
彼の小説とやらを読んでみたいもの.
東京の展覧会と違って,空いていてゆっくり鑑賞できるのがいいところ.