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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「ジョン・ケージ著作選 」

2009-06-11 11:01:35 | 新音律
小沼純一編集 ちくま学芸文庫(2009/5)

207ページの薄っぺらな文庫本が1115円かよ! と思ったが,ぺらぺらとめくって納得.この本を作るのは大変だっただろう.目で見て画集のように楽しめる...といいたい.画集なら絵を載せれば出来るけれど.これはそうはいかない.

ただし,読みづらい.
文章自体共感させる部分が多々ある とはいえ,大半は詩みたいで読みやすくはない.しかし読みやすい文章でも読みにくいように活字が組んであって,それがまた楽しいという変な本.

あなたが自分の書いたものの中で印字法にあれほど重要性を与えているのは,どうしてですか
ほかにすることがない
(ダニエル・シャルルの33の質問に対する60の答え より)

***内容(「BOOK」データベースより)***
ジョン・ケージの出現により、音楽を聴く、音を作る姿勢が決定的に変わった。彼は従来の作曲者主導による音楽の在り様に背を向け、あらゆる意図を排除するために作曲・演奏・鑑賞に「偶然性」を関与させることで因襲を打破した。「ひとつひとつの音は固有のものであって、ヨーロッパの歴史や理論を備えているわけではない。」この思想は、言葉としても残された。本書は単行本未収録作を中心に、彼の音楽論をはじめ、偏愛したキノコに関するエッセイ、革新的なテキストなど様々な形の言葉を集めたオリジナル編集。また編者による解説と年譜を付す。
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もっと書きたいことがあるが,忘れなければ,また後日.


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