─光る波の間─

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ニライカナイの日々

2006-12-28 14:24:07 | 

 ・・・
 すべては予定通りでした。
 満月の月明かりに波の音。満天の星に、飛び交うホタル。
 あぁ自分以外にもたくさんの生命が産み産まれるんだ!
 と強く感じました。
 普通、陣痛というのはゆっくりの間隔で始まって
 2~3分おきの短い間隔になったらもうすぐ産まれるらしいのですが
 いきなり2~3分おきで陣痛が始まりました。
 あれ? 予想外に早く産まれちゃうのかな?
 と思いきや
 新しい生命の誕生への道は、長く激しく
 やっぱり予定通り、宇宙エネルギーの通り、なのでした。
 日の出とともに誕生への長い旅を終え、
 新しい旅が始まりました。
 
 おめでとう! おめでとう!
 ありがとう!
 その夜は年に一度の珊瑚の産卵の時だったということを、後になって聞きました。
 
 ・・・・・
 子どもが9名いて孫の数は数え切れないというおばぁが言った言葉を
 思い出しました。
 「産んだら育てられないってことはないからよー」






『ニライカナイの日々』。
沖縄に住む森岡尚子さんの本です。
9月に情熱大陸で紹介されて知ったのでした。
彼女も素晴らしいんだけど、お子さんも輪をかけてすごい。
逞しくて繊細で、そうだ子どもって(人間て)こういうもんだったって、
思い出させてくれる。
ナイフで指を切って爪が無くなっても「もう生えたもん♪」と
平気な顔してる。
スープに入っていた爪が付いたままの鶏の脚にも、
手づかみで齧り付く!
生きる力に満ち満ちていた。

そのあの子は、こうやって産まれてきたんだ。
読んでいて、なるほどなるほど と勝手に納得してしまった。

沖縄にいながら、冷蔵庫を使わない生活。
どうやって食べ物を保存するのかということとか、
そこから、食べ物となる様々な生命にどんな力があるのか、
では本来の力を持ったものにするにはどう育てるのか・・・

写真もものすごく綺麗で、土や海の匂いや風が感じられます。
とっても易しい言葉で穏かに語りながら、
確固たる信念と強さを感じるし、豊富な知恵は街暮らしの私でも
いくらも真似できることが書かれていて楽しい本。


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