NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

今だからこそ伝えたいこのPoem

2009-09-20 | 休み
まず教室の学生の多さに驚愕。後ろまでずらーっと居並ぶ学生。まだ夏休みなのにしゃらくせい。そして学生の垢抜けている感。不思議な違和感。いつもと違う学生層。おしゃれだぞう。


佐野元春のザ・ソングライターズ(NHK)


う~ん。好き嫌いというか、合う合わないの問題なので仕方ないですが、ぼくは全く惹かれない音楽だし、詩世界です。ロックうんぬんラップうんぬんとかそういう問題ではなく、ペーソスとかブルーズが足りないというか。本当にその詩とか言葉を信じてるのか?って言う部分でスルーしてしまいます。良くないことだと思います。

ぼくの苦手なラップが多いのも苦手な理由のひとつだと思います。大きな理想を謳う詩、愛を歌う詩、ファミリーを称える詩、犯罪自慢などなどラップの詩の苦手な部分の多くが入っていて眩し過ぎたり、臭過ぎたり(臭いと感じるのはぼくの問題)して”無理”です。これがHALCALIくらいしか好んで聴くことが出来ない理由かも知れません。最近のHALCALIは良くわかんないですが。

「ギリギリサーフライダー」―HALCALI(Youtube)


言うほどクオリティーが高いのか。その点でも大いにぼくは疑問に思います。盆百のポップソングの詩との違いって何なのか。ぼくにはよく分かりません。「陽はまたのぼりくりかえす」にしても90年代の時代の閉塞感を「閉塞感です」って歌ってるだけじゃん、と。しかも言葉のチョイスやあわせ方がありえないくらいに臭いし、ダサい。

でもこのダサさや臭さについてはKjも自覚してるかもしれません。元春さんが「Viva La Revolution」ポエトリーリーディングをした後に自身の詩の感想を訊ねられて。


「やっぱり音楽が楽しくて、こういう音が鳴らしたくてという延長線上に、ギターのリフ考えるみたいに言葉があって。その言葉を書き留めてって文章にしたりとか、思ってることを飛躍さして長文にしてみたりみたいなことなので、違和感があるというか、恥ずかしいですけどね。ディストーションギターに埋もれてて言ってるから言えるみたいな。」


と、ここだけ抜き出してみると、Kjも恥ずかしいと思っているわけです。自分でも恥ずかしいと思いながらも、それを”音”として割り切っているわけです。そういう考え方は”あり”だと思いますし、実践しているミュージシャンは多いです。でも、ならそこに意味性とかを見出してみようとか思うなよっ!とか思うのですが、恥ずかしいと思う詩にもしっかりと伝えたいものを込めるわけです。


「空が青いっていうのを例えば「空が青い」っていうのんじゃなくて、自分のアートフォームに落とし込んで「空が青い」って伝えることによって伝わるみたいなのがカッコいいし、と思うし、それが遠回りでもぜんぜんかまわねぇ、みたいな」


だからみんな小説を書いたり、映画を撮ったり、音楽を作るんじゃないですか。それにしたってダサくはないですか。ライムを踏んでるからって言うのは百も承知ですが、にしても。ただこういった詩が好きな人が居ることも分かります。その良さが分からないのはもうそれはすべてぼくの問題。性格がひん曲がっている証。もっと素直になりたい。日々加速する新時代。

全く関係の無い話ですが、学生時代バイトしていた先で勝手にCDをかけて良いというので勝手にCDを持ち込んでバイト中かけてました。たまたま小沢健二の『LIFE』というアルバムをかけていたところ6曲目にさししかかってなんじゃこらみたいな顔をしていたぼくより年下のバイト仲間が「今夜はブギーバック」を聴いてびっくりしてました。カバーと知らなかったみたい。日々加速する新時代。

「今夜はブギーバック」―kreva(Youtube)


「今夜はブギーバック」―HALCALI(Youtube)


そのバイト仲間はkrevaのカバーで知ってたのです。なんで10年以上前のポップスのラップソングがkrevaとかHALCALIにカバーされるかといえば、それが単なる音だけではないからです。別の人が歌いなおす意味があるからです。歌いたいと思える強度を持った詩だからです。それは決して「ディストーションギターに埋もれてて言ってるから言えるみたいな」詩ではない分けです。これが詩なんだい。日々加速する新時代。


私的な感覚を越えたところを描く”大きな”ラップが苦手なのを再認識しました。なんだろうか、ネガティブな言葉しか出てきません。良い悪いじゃなくて、好き嫌いでしか判断が出来ないのだと思います。Kjが問題視するインスタントミュージックとの根本的な違いはぼくにはよく分かりません。てか、要は苦手なのです。来週の最終回が楽しみでもあります。来週こそは楽しみたい。日々加速する新時代。