「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

原発推進のやらせと今後の日本         平 和平

2011-07-31 08:13:48 | Weblog
 昨日、保安院のモラルハザードを書きましたが、本日の中日新聞には、佐賀県知事の≪ヤラセ誘導発言≫や2007年の浜岡原発のプルサーマル導入の説明会で、12人の質問者はすべて安全性に否定的だったが、アンケート(357名が応じた)では、59.4%の者が『計画に理解を示した」ことへの疑問が掲載されています。
 同記事は、説明会に①中電から150名の社員が参加していたこと。②それ以外にも協力会社の社員が多数いたとみられる。と書いています。

 このことから、『理解を示した』212名は、殆ど関係者だったと想像できる。国(保安院)は、中部電力や関係会社が多数参加することを要請(指示)し、それらの者の歪んだ意向を基にプルサーマルという危険な計画を強引に推し進めた。
 ルポライターの鎌田慧さんは「全国の原発説明会は、賛成派がサクラを動員し、八百長のような発言をしてきた。電力会社や土建業者、地元の首長が一体となって繰り返してきた体質的な問題だ」と同新聞にコメントしていますが、その通りだと思います。

 上記の事情は、一部の方々は承知していたと思いますが、マスコミの報道で≪多くの国民が原発推進の裏側≫を知ったことは、日本の未来を語る上で大きな出来事ではないでしょうか。
 今回、報道された原発問題だけではなく、日本の政治・経済を支配する≪権力≫のやり方が国民に暴露されたからです。過去にもそのような事がありましたが、時間とともに忘れ去られていきました。しかし、原発問題は一過性のものではなく、再生可能な自然エネルギーへの変換なども含め、これから10年、20年、30年と続く問題です。
 国民の前から消し去ることは、過去の事件に比べればかなり難しい問題だと思うからです。被害を受けた方には大変申し訳ないのですが、長期間続く(大爆発の危険性もまだある)この問題は、正しく運動が進めば、日本の在りようを根本的に変える可能性を秘めていると思います。
 被災者の死や苦労を無にしないためにも≪禍を転じて福となす≫を今度こそ、実現したいと心から思っています。

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