「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

島田紳介さんの引退         平 和平

2011-08-24 09:58:13 | Weblog
 今朝の新聞に紳助さんが引退と報じられていた。
 報道によれば、暴力団関係者との交流・交際が理由だそうです。交友関係があった暴力団員は「渡辺二郎」(元プロボクシンング世界チャンピョン)だそうです。

 私は、紳助さんに対しては、よいイメージを持っていません。いまの若者たちが安易に行う、「弱者いじめ」などは彼が出演する番組の影響がかなりあると思っています。「紳助・竜介」の漫才コンビの時も、危うさ(人間的底の浅さ)を感じていました。 彼が司会に転じた時も、彼のコメントには苦々しさを感じていました。例外は、石坂浩二とコンビの「何でも鑑定団」くらいのものでした。これは、ビートたけしさんに通じる部分もあると思います。
 日本の視聴者の好みと言うか、レベルの問題でしょう。この背景には、テレビ局がスポンサーに遠慮し、制作費用が高くなる見ごたえのあるドラマや社会問題を追求しなくなったことにも要因があると思います。
 テレビ局は安価で安易な番組作りに走り、安価な芸能人?を使う。 出演する人間は、大物司会者やテレビ局に迎合し、深みのない一発ギャグを連発する。芸がないから出演者同士が弱点をつつき合う。
 視聴者は、日ごろの不満の代弁をしてくれるように感じるのでしょうか?

 ≪島田紳助引退に関するコメント 漫画家やくみつるさん≫
 
 島田紳助さんは民放中心に出演していたので、暴力団関係者との交際が判明すればスポンサーの撤退などで活動できなくなる事情もあったのではないか。引退にまで踏み切ったのはずっと芸能界のトップを走ってきた充足感もあるからだろう。相撲なども含め、興行の世界では反社会的勢力との交際が従前通りにいかないという認識が広まっているが、本音と建前を使い分ける現状もある。直接的な犯罪行為ではないだけに「このくらいええんちゃうの」という感覚もあっただろう。

 ≪島田紳助引退に関するコメント 雑誌「上方芸能」発行人の木津川計氏≫ 

 島田紳助さんの笑いは、強者として弱者をいたぶる暴力的な雰囲気があり、危うさを感じさせた。さわやかで潔癖な人物とは誰も思っていないはずで、今回のことを意外に感じる人は少ないのではないか。芸能界と、暴力団など裏社会との関わりは根深いものがある。しかし暴力団との関係を続けて芸能界のチャンピオンにとどまることをせず、引退を決めたのはよいことだ。蓄財もあるだろうし、何をしても生きていける人だと思う。

 ≪タレントみのもんた(67)が24日、司会を務めるTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」≫

 島田紳助の引退に触れ「びっくりしましたね。最初、信じられませんでした。寝耳に水」と、驚きを隠せなかった。番組スタッフ からの電話で23日夜に知ったという。「社会的な大きな責任。確かに責任を持っていると思う。暴力団、その線引き、難しいのかもしれません」、「これからいろんな話が出てくるんじゃないですか」と、詳細が明らかになっていない十数年前の紳助のトラブルなどにも関心を示した。