異なる温度の間柄から
私たちは同じ生き物だとさとされた
同じ呼吸のありかたで
同じものを見ているわたしとあなたは
てんでばらばらな明日を目指した
わたしは目を閉じて見つめずに
あなたは目を見開いて対峙して
異なる明日のお天気の空から
雨降る景色をあなたは笑い
わたしは晴天の眩しさに眉をひそめた
わたしとあなたはアイも変わらず
黒色の瞳は過去も未来も等しくうつし
いまはてんでばらばら此処にあり
こっちへおいでと全方位から冷たい掌を伸ばされる
あなたと同じ温度でありたいと
わたしは見当違いの方角へ進む
方向音痴ではない身代わりに
道のほうから軸を傾けて
帰り道見失ったわたしの背後に
雨を駆ける誰かの足音が小さくこだました
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