幸せを願われたあなたは眉をひそめて嫌悪した
そんなものを勝手に望むなと
わたしの有り様はわたし自身が決めるのだと
イガイガにトゲをはりつめたガラスの心
割れてしまえばいいものを
割れたところで終わることのない
平常の世界をあなたは恨んだ
その憎しみに触るなかれと
トゲだらけの身体で世界に立ち向かうヤマアラシ
誰よりも誰かを傷つけたくないから
弱いからだで精一杯の虚勢を張った
馬鹿げた頑張り屋を見て月は笑う
カラカラに乾いた夜の風に愉快な笑い声は運ばれて
楽しむ者あらば嘆く者あり
それぞれの色彩をその身に宿した
夜は終わらず はんなり蹴ったり転んだり
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