よみびとしらず。

あいどんのう。

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2021-11-20 11:11:02 | 散文
この俺ならば空気の汚れた場所でも生きていける
この俺ならば残飯を漁ってでも生き延びてやる
俺ならば
俺ならば
俺ならば
そう疑わずに進んだ道の
穢らわしさに誰もが目をそらす

楽しそうに手を叩きながら
美しい花の香りに顔はほころびる
それぞれが素晴らしい世界を謳歌している
わたしは愛おしいあなたの幸せを希(こいねが)う

頭にわいた蟲は飛び回り
その羽はブンブンと耳障りな音を鳴らした
世界を憎めと誰が言ったか
この不必要な存在を明るく照らす太陽を避けて
なんてお似合いな穢れた場所に
なにひとつ憎まずにいる
俺は
わたしは
わたしを俺たちを待っていた

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