穏やかな光を受けとめて
むらさき色のひれのなか
幼子は眠る
青色の夜を待ちわびて
月夜に荒い気性の狼どもは
毛の逆立ちて
遠吠えのmessageは隠された
柔らかな光に包まれる
彦星の行方を追いかけた
機(はた)織る日女(ひめ)は
手を休めていはく白妙(しろたえ)の
衣はためく不確かな夜に
ひとおりふたおりいちばたの
流れに身をゆだね道は分かれた
水の跡にも夢の記憶を
みどりさしたる夜の礎石(そせき)に
苔むした彼方の思い出は
風に乗りわたしをぜんぶ通り抜けて追い越して
思いの通りにはまるでいかぬ有り様を
雲にえがいた千夜に八千代に
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