相反する気持ちを隠そうともせずに
開かれた青空はなにもうつさず
こぼれ落ちた欠片は海に広がった
漣(さざなみ)に耳をすませば街のど真ん中
この重たい身体は海の冷たさを知っていて
かわいた肌にのる透明な空は
それぞれに異なる海辺にてあなたを待っていた
すれ違いながら抱(いだ)かれて
かすれた風は空の記憶を海へと運んだ
みんな同じではない当然に
少しだけ強がった風は草木を翻(ひるがえ)しその場を去った
裏表重ねた思いの影に
チラチラと見え隠れしたのはこの空の在処
悔しさをバネにして少しだけ笑った
下手くそな笑顔はこの空にとけこみ
世界は光に包まれている
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