かみ、かむ、あわせのつかぬ間に
みづは離れて宙に舞い
ひは放たれて亀(き)をくべる
空飛ぶ兎は羽をすて
龍となり火を裂き地におつる
兎のその身は焼きただれ
やさしき方のおとづれを
待つ身のあわぬ トキのずれ
トリの鳴き声に耳をすませば 風のなか
すてられた羽の舞い散るを
ひとり眺むる 夜明けの望月
みづは離れて宙に舞い
ひは放たれて亀(き)をくべる
空飛ぶ兎は羽をすて
龍となり火を裂き地におつる
兎のその身は焼きただれ
やさしき方のおとづれを
待つ身のあわぬ トキのずれ
トリの鳴き声に耳をすませば 風のなか
すてられた羽の舞い散るを
ひとり眺むる 夜明けの望月