よみびとしらず。

あいどんのう。

はずれ

2018-06-03 12:00:11 | 散文
かみ、かむ、あわせのつかぬ間に

みづは離れて宙に舞い

ひは放たれて亀(き)をくべる

空飛ぶ兎は羽をすて
龍となり火を裂き地におつる

兎のその身は焼きただれ
やさしき方のおとづれを
待つ身のあわぬ トキのずれ

トリの鳴き声に耳をすませば 風のなか
すてられた羽の舞い散るを
ひとり眺むる 夜明けの望月

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