どうあがいても最後には
そんなことを嘆くわたしを
全くよく見えすぎている目だねとあなたは笑った
本当はなんにも見えていない毎日に
輝いているいくつもの星空を眺めた誰かのため息はまた巡る
ほんとうは
どうして
いつまでもそばに
そんな戯言を手探りで繰り返しまた落ちていく暗闇の空から
わたしは目を瞑り夜を追いかけて
それでも光さす朝はやってくる
いましか見ていないというあなたの瞳にうつるのは
全てかつてあった本当の物語
網膜をかいくぐりこの視線は誰の視界にもとらえきれずに
それでもあなたは振り返り
誰も見ていない世界でわたしは探す
いつも
うそだけど
ほんとうじゃないおはなしは
名前のない塞がれた目の奥でここにいない姿をただ見つめていた
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