かいなに抱かれた幼子(おさなご)の
みた夢は現に続けども
目をあけてみた世界に夢はなく
なくした悲しみに赤子泣く
幼子の世界に満つ歓びは
空かけめぐり風となり
歓びを世界にともすとも
火の明かりともす暗闇に
また静かなる夜はくる
見えぬ海続く暗闇の
波音(なみね)は絶えることもなく
いつかみた夢を知る海の
闇を飲む波に背を向ける
視覚によらないさざ波は
それでも記憶のそこにあり
たとえ海から去ろうとも
波の音忘れる者はなく
ひとは夜な夜な夢をみる
命の境におとされて
夜に抱かれたあの海は
みた夢の眠る潮騒に
懐かしき調べは重なりて
幾度耳にした子守唄
ぬくもりを本当は知っていた
みた夢は現に続けども
目をあけてみた世界に夢はなく
なくした悲しみに赤子泣く
幼子の世界に満つ歓びは
空かけめぐり風となり
歓びを世界にともすとも
火の明かりともす暗闇に
また静かなる夜はくる
見えぬ海続く暗闇の
波音(なみね)は絶えることもなく
いつかみた夢を知る海の
闇を飲む波に背を向ける
視覚によらないさざ波は
それでも記憶のそこにあり
たとえ海から去ろうとも
波の音忘れる者はなく
ひとは夜な夜な夢をみる
命の境におとされて
夜に抱かれたあの海は
みた夢の眠る潮騒に
懐かしき調べは重なりて
幾度耳にした子守唄
ぬくもりを本当は知っていた
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